デンマンのブログ

デンマンが徒然につづったブログ

一線を越える PART 1

2008-06-08 11:01:20 | 恋愛・失恋・不倫・性の悩み・セクハラ


 
一線を越える
 

プラトニック・ラブ



こんにちは。ジューンです。

心の交流と体の交流。

真美さんだって温かい心の交流を

求めていると思いますわ。

でも、結果として心の通わない

冷たい体の交流だけに

留(とど)まっているのですわよね。

ところで、エッチを伴わない

精神的な恋愛を

プラトニックラブと言いますよね。

英語で書くと platonic love.

つまり、肉体的な欲情を伴わない恋愛のことです。

歴史的に、このような性欲を伴わない愛を

素晴しいという人も居ますが、

中には、次のようにけなす人も居ます。

Platonic Love is a fool's name

for the affection between

a disability and a frost.

プラトニック・ラブとは、

不能と不感症の間の愛情を指す、

馬鹿げた名前である。

by Ambrose Bierce

(ビアス『悪魔の辞典』)


あなたはどう思いますか?



ところで、『レンゲ物語』でもプラトニックラブと

セックスレスラブを取り上げています。

興味があったら次のリンクをクリックして

読んでくださいね。

■ 『やっぱり憂鬱 (2007年12月9日)』



では、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょうね。

じゃあね。





『グルメの閑話 (2008年6月3日)』より




デンマンさんは、どうしてまたジューンさんの言葉を持ち出してきたのですか?



レンゲさんが、問題をすり替えようとしていると思うからですよう。

あたしが何をすり替えようとしているとおっしゃるのですか?

確かにジューンさんは、“プラトニック・ラブとは、不能と不感症の間の愛情を指す、馬鹿げた名前である”という定義を『悪魔の辞典』から引用したのですよう。でもねぇ、だからと言って、ジューンさんは、それを尤(もっと)もだと肯定している訳ではないのですよう。

ジューンさんでもないのに、どうしてデンマンさんはそのように断定なさるのですか?

僕は、ジューンさんとこの事について話したのですよう。

それで。。。?

ジューンさんは、ユーモアとウィットを効かせた面白い見方だと言っていたのですよう。

でも、ジューンさんは、尤もだと同意したかもしれませんわ。

同意してません。ジューンさんは、それが正しい見方だとは言ってませんでしたよう。

だったら、あたしは同じ事を言いますわ。デンマンさんの考え方は時代遅れだと思いますわ。

いや。。。時代には関係ないと思うなぁ~

関係ありますわよう。今どき純潔主義なんてぇ~。。。明治時代の遺物だと思いますわア。

明治時代?。。。また、古い時代を持ち出しましたねぇ。うしししし。。。

デンマンさんは、あたしに忠告めいた事をおっしゃいましたけれど、デンマンさんがブルックリンでアンナさんに接近して行った時だって、アンナさんがその気になれば、そのままベッドで愛し合うつもりだったのですわ。そうでしょう?

でも、その気にならなかったという事は、アンナさんはレンゲさんのように坂田さんと清水君の両方と同時進行的に身を許して付き合わないということですよね?

つまり、デンマンさんは。。。デンマンさんは。。。あたしが誰とでもすぐに寝てしまう。。。そうおっしゃりたいのですわね?

いや。。。いや。。。僕は、そのような極端な事を言おうとしている訳ではないのですよう。。。僕はただ、レンゲさんがかなり早急に肌の触れ合いを求めてしまう。。。そう言おうとしているのですよう。

つまり、純潔を守りなさい。。。そう言う事ですか?

やだなあああぁ~。。。僕は道徳の先生ではありませんよう。。。レンゲさんが言ったような“純潔主義”なんて言葉を持ち出されると、確かに明治時代の「修身」の教科書を読まされるような気がしてきますよう。

でも、デンマンさんの考えは、あたしにとってカビが生えているような古臭い考えですわ。

“歴史は繰り返す”

レンゲさんも、この格言を聞いたことがあるでしょう?

ええ。。。聞いたことがありますわ。

真理は時代には関係ないのですよう。正しい事。。。つうかあああぁ~。。。人の心に染み渡る言葉というのは、時代に関係なく人の心に染み透るのですよう。

でも、ある時代に生きる事って、その時代の考え方に影響されますわ。

もちろん、そうですよう。でも、“歴史が繰り返す”と言う事は“時代も繰り返す”のですよう。つまり、ある時代の考え方というのは復古主義的に、未来の時代で見直されることは良くあることですよう。ルネッサンスもそうでしょう?古代ギリシャ・古代ローマの考え方を見直そうじゃないか?そういう動きですよう。

それで、デンマンさんは何がおっしゃりたいのですか?

“純潔主義”なんて、確かにカビが生えているような古臭い考え方ですよう。でも、そういう古い考え方が人の心を捉えていた時代があったのですよう。

つまり、“純潔主義”の中にも、見るべきものがあるとおっしゃるのですか?

そうですよう。“純潔主義”という言い方をするからカビが生えているような古臭いモノを感じてしまうのですよう。

。。。で、デンマンさんは、その言葉の中に素晴しいモノを見ているのですか?

見ているつもりですよう。

その素晴しいモノって一体なんですか?

その素晴しいモノについて、かつてレンゲさんが言った事がある。

あたしがですか。。。?

そうですよ。その時、僕もそれがどういうものなのか?。。。はっきりと具体的に理解していた訳ではなかった。でも、おとといレンゲさんと話して、レンゲさんがプラトニックラブについてジューンさんの言葉を引用したとき、僕は思い当たる事があって過去の記事を読み返したのですよう。

。。。で、デンマンさんが読み返した記事の中であたしが言っていたのですか?

そうですよう。ちょっと、その箇所を読んでみてください。



空虚なモノ



毎晩ベッドで愛し合っているのに、ふと自分を見つめる時、

心の奥深いところで空虚なモノを感じてしまうのですわぁ~。

あたしは。。。あたしは。。。いったい、

どうすれば良いのでしょうか?

by レンゲ




『なんだか憂鬱 (2007年12月5日)』より


レンゲさんの悩みは贅沢(ぜいたく)と言うものですよ。

でも、あたしにはデンマンさんと小百合さんが感じているような「緊張感のある幸せ」がないのですわ。

ん。。。? 緊張感のある幸せ。。。?

そうですわ。デンマンさんと小百合さんは緊張感のある幸せをつかんでおられるのですわ。

その。。。その。。。緊張感のある幸せって。。。一体なんですか?

だから、デンマンさんは卑弥子さんとの対話の中で書いていましたわ。


ロマンと軽井沢





Subj: RE: 長い電話お疲れ様でした。
Date: 01/10/2007 1:52:14 AM Pacific Daylight Time
From: fuji@adagio.ocn.ne.jp
To: barclay1720@aol.com




長い電話お疲れ様でした。
良くわかりました。

経理をしなくてはいけない。
それも13年分。
誰にたのもうか?
レシートもなくてと迷って朝方まで寝られない夜が毎晩だった時、
デンマンさんと話して、ここまで経理が進んだことをホットしてます。

いくら 請求がきても カナダに納めるのならいいやと思いはじめました。 
バーナビーで夏休みを過ごすことは 毎年私の支えの時間でした。

あの古い家は、夏休みで休むというより
ペンキ、芝のクローバむしり、
りんごの木の手入れ、
玄関まで高く長い階段のペンキはがしや、
しばらくみがかないガラス、
シミだらけのじゅうたん、
BASEMENTはランドリーのホコリとくもの巣、
行けば、掃除ばかりの家に大変でしたが
また戻りたいと思っていました。

実父の病気に、もう自分勝手にしていては駄目だ。
と今年決意しました。

こんな私でも欲しい物があります。
別荘です。
場所は長野です。
買ったら元家主の藤田桃子さん夫婦も招きたいです。
よかったらデンマンさんも。

日本だったら、親をおいていくことなく、ゆけます。

でも、29才からバーナビーで夏休みを過ごすことができた事は
私の人生にとって良かったと思います。
ではまた。。。

小百合より


このメールを改めて読み返してみてねぇ、僕は小百合さんが、ただ避暑をするためだけに軽井沢で別荘を持ちたいと考えているのではないと思ったのですよ。



どうしてですか?

バーナビーで夏休みを過ごすことは小百合さんにとって心の支えだったと書いてあるでしょう?

ええ。。。確かに。。。

実はお父さんが病気になって、それでバーナビーに毎夏行くことを断念したのですよ。でもねぇ、残念ながら、僕とメールをやり取りしている最中にお父さんが亡くなってしまったのですよ。本来ならば軽井沢に別荘を持って、お父さんと一緒に行きたかったのですよ。でも、お父さんは亡くなってしまった。判るでしょう?

ええ。。。判るような気がしますわ。。。つまり、軽井沢に別荘を持つ事は小百合さんにとって長年の夢だったのでござ~♪~ますわね?

そうですよ。やっとその夢を実現しようとしている。でも、お父さんは亡くなってしまった。それなのになぜ軽井沢の別荘に固執するのか?

なぜですの。。。?

つまり、軽井沢に別荘を持つ事が小百合さんのためばかりではなくて、お父さんの供養にもなるのですよね。もちろん、バーナビーで夏休みを過ごすことの延長線上に軽井沢で別荘を持ちたいというロマンが10年以上前に小百合さんの胸に根付いていたのですよ。僕は上のメールを読むことによってその事が理解できました。

それが本当に小百合さんの思いなのでしょうか?

それは小百合さんだけが答える事ができるでしょうね。。。ところで、軽井沢には「幸福の谷」と呼ばれているところがあるのですよ。



これがその場所でござ~♪~ますか?

そうですよ。

どのような訳でここが「幸福の谷」なのでござ~♪~ますか?

旧軽井沢のはずれ、軽井沢万平ホテルの裏手にあるのが、この谷なのですよ。美しいカラマツ林の木立のなかに苔むした石垣と焼き石を敷き詰めた石畳の道がずっと続いてます。周囲は静かな別荘地帯で、心静かに散策を楽しむには絶好の場所ですよ。

でも、そこがどうして幸せの谷なのでござ~♪~ますか?

「幸福の谷(ハッピーバレー)」と呼ばれるようになったのは明治時代です。

明治時代でござ~♪~ますか?いったい誰がそのような名前をつけたのですか?

もちろん、ここに別荘を構えた外国人宣教師たちですよ。この「幸福の谷」にはエピソードがあります。

どうのような。。。?

ここにノーベル賞作家の川端康成が別荘を構えたのですよ。

どのような経緯(いきさつ)なのでござ~♪~ますか?

昭和12年、『雪国』が文芸懇話会賞に入賞すると、川端康成は逗留先の軽井沢の宿から東京の授賞式に出席したのですよ。

それで。。。?

授賞式を終えると川端康成は、真っ直ぐ軽井沢に戻ったそうですよ。

それで。。。?

賞金で外国人宣教師から幸福の谷の別荘を譲り受けたと言うのです。

賞金で買ったのですか?それほどの大金だったのですか?

おそらく賞金だけではなかったのでしょう。。。賞金をもらった事がきっかけになって川端康成は「幸福の谷」に別荘を買う気になったと思うのですよ。面白いのは、堀辰雄の『風立ちぬ』の終章が「幸福の谷」の川端康成の別荘で完成しているのですよ。

マジで。。。?

もちろんですよ。その小説を読んでみれば分かります。

それで、この「幸福の谷」が小百合さんとどのように関係しているのですか?

上のメールの中で「よかったらデンマンさんも。。。」と書いてあるでしょう?。。。僕は、その時、ぜひ小百合さんと、この「幸福の谷」の石畳を二人だけで歩いてみたいのですよゥ。






『軽井沢と小百合さん 2007年12月4日』より


小百合さんのメール。。。それに、デンマンさんの小百合さんへの思い。。。そのような事からあたしには漠然とした。。。でも、はっきりとした「緊張感のある幸せ」を感じ取る事ができるのですわ。

それわねぇ~。。。レンゲさんの考えすぎですよゥ。

そうでしょうか?。。。でも。。。でも。。。小百合さんのメールの行間からは。。。二人の心が通い合い。。。そこにはロマンあふれたぬくもりが感じられるのですわぁ~。

それもレンゲさんの考えすぎですよ。レンゲさんは次のような諺を知っているでしょう?


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