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トゥルー・ロマンス

2018年07月03日 13時00分39秒 | 洋画1993年

 ◇トゥルー・ロマンス(1993 アメリカ 121分)

 原題/True Romance

 監督/トニー・スコット 音楽/ハンス・ジマー

 出演/パトリシア・アークエット デニス・ホッパー ブラッド・ピット サミュエル・L・ジャクソン

 

 ◇タランティーノ脚本のロード・ムービー

 そりゃあたしかにタランティーノが撮ったらどうなってただろうっていう気持ちはある。

 千葉真一の『激突! 殺人拳』を観に行ったり『カミカゼ野郎 真昼の決斗』や『東京-ソウル-バンコック 実録麻薬地帯』のポスターが貼ってあったりと、もうめちゃめちゃタランティーノなんだけど、でも、トニー・スコットはやっぱりトニー・スコットで、異様なかっこよさが散りばめられてた。

 もちろん、テレンス・マリックの『地獄の逃避行』へのオマージュということであるなら、これは三人の監督の合作みたいなもので、それぞれの長所も短所も融合させたものと受け取った方がいいかもしれない。まあ、テレンス・マリックからすればはた迷惑な話かもしれないけどね。

 とはいえ、クリスチャン・スレーター演じる主人公にいまひとつ共感できない身としては、ああ、派手な映画だったな~ていう感想が最初に来る。とはいえ、最初の酒場で綺麗な年増にふられるときのサニー千葉の話から、たしかにうきうきはしてた。で、このうきうきする展開から、さらに『娼婦じゃないわ、コールガールよ、レンタル店の店長に頼まれたの』と泣きながら告白する段になると、のめりこんでるかもしれない自分に気がつく。

 で、途中、すっかり忘れてたゲーリーオールドマンの奪った麻薬を手にいれたとき、なるほどかなりハードな展開だと納得したんだけどね。あ、それはそうと、クリストファー・ウォーケンとの決着はつけなくてもいいのかしら?

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