狷介不羈の寄留者TNの日々、沈思黙考

多くの失敗と後悔から得た考え方・捉え方・共感を持つ私が、独り静かに黙想、祈り、悔い改め、常識に囚われず根拠を問う。

アベノミクス崩壊の危険性・・・希望的観測では無く、危機意識を持って備えを

2013-04-16 01:44:43 | 社会・経済
 私は別に、右翼でも無く左翼でも有りません。そして、特定の党に所属もせずに拘り(こだわり)も有りません政治を視る時には、其々の政策毎に個別に捉えて判断するだけです。聖書にも、党派心を持つ事が悪い事であると書いて在ります。何処の党が良いとか悪いとか、或いは好きとか嫌いとかでは無く、其々の場合によって判断し、右翼であるとか左翼であるからと言う様なステレオタイプの先入観で判断する事は間違いです。此の事を前置きとして、以下を記します。
 アベノミクス崩壊の危険性を知り、「希望的観測」をするのでは無く「危機意識」を持って備えをし、恐慌が起きた時でも乗り切る事が出来る様に、情報等を集めて考えておかなければなりません。
 昨年の12月16日の衆議院総選挙で自民党が圧勝し、その後の安倍首相による経済政策「アベノミクス」と、安倍政権への期待感による効果で、一時の最高値よりも20円程も円安となる円安ドル高傾向が続いており、また政権交代後に日経平均株価が1万円を突破し、現在1万3千円程となっています。
 大規模金融緩和によって、2%のインフレを目標として長引くデフレからの脱却を図ろうとするものです。しかし此度、日銀の長期国債保有額を紙幣発行残高以内に抑える「日銀券(紙幣)ルール」を無視した経済政策は、政府が規律無く限りなく発行する国債を、それに比例して日銀が紙切れの紙幣を限りなく印刷し、その紙切れの紙幣によって日銀が国債を買い入れると言うもので、その繰り返しによって限りなく紙切れの紙幣が世の中に増えて行ってしまいます食糧エネルギー等の実体の在るものが少ないにも関わらず、紙切れの紙幣ばかりが溢れてしまい、今後にある時一気に短期間の内に、ハイパーインフレになる恐れが有ります。それは、あたかも呪術によって卑金属を金等の貴金属に変えてしまう「錬金術」の様です。その「錬金術」によって、政府の資金繰りを支える「財政ファイナンス」となります。
 これは、米国の私立銀行群であるFRB(連邦準備制度理事会)が長年行って来た事と同様です。紙代やインク代等の紙幣を製作する為の若干の原材料費だけで多額の紙幣を印刷し、そのただ同然の安い費用で作った紙切れの紙幣を、国民の汗水垂らして稼いだ税金とを交換し、FRBは懐に納めています
 40年債を含めた長期国債や、不動産投資信託、上場投資信託等の元本割れのリスクの在る資産を、日銀が銀行から購入を拡大させます。国債においては発行の7割も日銀が購入し、印刷した紙切れの紙幣で政府の赤字を穴埋めして行きます。
 市場に大量に資金を提供しても、高金利である海外への投資に流れてしまい、国内の生産には投資されず、特に中小零細企業等にはその資金は流れないものと思われます。
 「内部留保」と言って、大企業がリーマンショック等の様な有事の時の為の備えとして、利益を従業員の人件費等として還流せずに蓄えている金額が増えている様です。現在円安ドル高が続いていますが、此れによっても増えています。トヨタの場合で円が1円安くなると年350億円、日産自動車の場合で200億円営業利益改善要因になるらしいです。また銀行も市中に余り資金を還流せずに溜め込んでおり、それらによってお金が世の中を循環しないので、景気の滞留が起こっています。
 その様に、資金を提供しても大企業や銀行等の上層部が抱え込んでしまい、また銀行から海外へ投資されてしまう為に、一般市民へのお金の還流は余り無いものと思われます。中小零細の町工場等は、今後も厳しい状態は続くものと思います。そうして、より一層格差は広がっていきます
 1990年2月21日のバブル崩壊後に、日本はデフレ経済に陥りつつも現在まで破綻せずに来ました。勿論1000兆円近い財政赤字であり破綻寸前ではありますが、ここまで持ちこたえて来ました。その原因として、金融緩和をしながらも日銀が通貨を監視し、節度を守って規律を維持して来た事によるのではないかとも思えます。     
 今後に「第三次世界大戦」と絡む事等によって、NYダウ工業株平均株価が暴落しての「世界大恐慌」の恐れが十分に在り、地震等の自然災害のみならず、それらへの備えも必要です。
 新約聖書・ローマ人への手紙2章6~8節神は、ひとりひとりに、その人の行ないに従って報いをお与えになります。忍耐をもって善を行ない、栄光と誉れと不滅のものとを求める者には、永遠のいのちを与え、党派心を持ち、真理に従わないで不義に従う者には、怒りと憤りを下されるのです。
 同書・ガラテヤ人への手紙5章19~21節肉の行ないは明白であって、次のようなものです。不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、魔術、敵意、争い、そねみ、憤り、党派心、分裂、分派、ねたみ、酩酊、遊興、そういった類のものです。前にもあらかじめ言ったように、私は今もあなたがたにあらかじめ言っておきます。こんなことをしている者たちが神の国を相続することはありません。
 
  以下に、関連動画を添付します↓↓
 

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YouTube: サブプライムショックで大損したご老人と主婦


 次の動画には、後半も有ります(2分割)。↓↓
 

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YouTube: 2009年前半 大恐慌と世界労働者の闘い


 

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YouTube: 1929年世界恐慌





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