金容成のブログ 2015年6月4日の記事 「秘密の約束」は21世紀の残酷な詐欺
以前にも掲載された記事ですが、雪風さんが再度再整理して送ってくれましたので掲載させていただきます。
(量が多いため 二回に分けて掲載させていただきます)
2015年06月04日
「秘密の約束」は21世紀の残酷な詐欺
2004年、お父様の「母子協助時代を整理しなさい」というみ言は、2000年以降、教権勢力がお母様を立てて父子協助時代を破棄し、母子協助時代を再現させようという逆心を、お父様は確認されたのではないだろうか。お母様が、顯進様が長子の役割をすることができるように、お父様の指示に絶対服従されたという記録は全くない。協助したという記録さえもない。しかし顯進様ではなく、お母様が摂理の中心に立とうとされた兆候は、2006年の世界摂理の中に現れている。お父様は、お母様や教権勢力が、つまずくことなく共に歩むことを願いつつ、血の乾くような戦いをされ、ついに耐え切れず聖和された。
お父様は、教権勢力や真の家庭を心配され叱責されたが、誰も非難されはしなかった。統一家に多くの曲折はあったが、悔い改めることを最後まで願われたものの、教権勢力は最後までお父様には従わなかった。しかしお父様は、お母様をはじめとする教権勢力を最後まで捨てることができず、絶対信頼の基準を持って対された。お父様には、そのような道を行かなければならない天の事情があったのだ。誰にも訴えることすらできなかったお父様だけの天的な責任感とそれによる痛みに耐えながら聖和されるその日まで、お母様と教権勢力を待っておられた。
1.教権勢力は、お母様がお父様と違う道を歩んでいるということを正確に知っていた。
お母様に対する心配のみ言は、お父様とお母様が二人きりでいた時に語られたのではない。全て教権勢力の目の前で語られたのである。たった二人だけの密約をしたとしても、お父様はその内容までも公開され、秘密のみ言の内容を記録され、永遠に残すようにと語られた。
お父様は教権勢力のいる場所で、お母様は「違う道を歩んでおられる」と明らかに言及され、また「神様の夫人となる資格がない」とまで語られた。90歳である今も「お母様を再び作っている」と極度な心配をされた。お父様のお母様に対する心配は、統一家の摂理現場から顯進様を追放した年である2009年から集中している。
資料:み言選集607巻11〜12ページ、2009年1月24日天和宮
み言選集614巻 - 28ページ「カインとアベルの戦略」2009.7.12天正苑、
資料:み言選集614巻95〜96ページ「宇宙存続の為の核」2009.7.13
2.「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を心配されたお父様の事情
父子協助時代が天意に合った時代となる為には、お母様の絶対服従の道理は必須であった。お母様が絶対服従されなければ、長子である顯進様が歩まれる道は当然の道理ではなく、逆理の道として血肉がさかのぼる曲折が生じるしかなかった。これを知っておられたお父様は1999年に、お母様に「自分を中心として巣を作ってはいけない」と警告されたのである。お母様は教権勢力の庇護を受けながら母全権時代を開拓するのではなく、顯進様が長子の役割ができるように精誠をささげるのが、お母様のいるべき位置だった。お母様がその場にいらっしゃらない場合は、決してお母様と一つになれない。それが天理原則であり、不変の法則だからである。お父様はその位置を心から願われた。 2009年、お母様への絶望を感じられながらも、基元節までにお母様が本然の位置を掴まなければならないと心配されたのを見ると、お母様に対する絶対信頼の基準を失われなかったようです。この時が2009年6月だった。
[先生の家庭がどれほど複雑な家庭ですか。居場所のない家庭です。その傷をすべて覆って、天宙安息圏の絶対性の愛であるお父様の精子が定着することのできる祖先の場所に定礎石を置かなければならないのに、定礎石を置くことができませんでした。<中略> 2013年1月13日が過ぎるまで、お母様自身が位置を掴むことができなければ大変なことになります。]
資料:み言選集613巻149ページ「真の父母様の歩まれる道と歴史を生かす組織」2009.6.5 天正宮
お父様は、基元節前に生涯最後の使命を実行しなければならない立場から悩みが大きかった。お母様がお父様と共にいたならば心配する理由はなかっただろうが、状況がそうでなかったからである。お父様の心配は2013年1月13日の基元節ゆえだった。 神様の人類救済の聖業の終局を迎え、すべての摂理を終結し、人類が一度も経験したことのない人類神文明圏を出発しなければならない為であった。お父様はこの心配を2000年から2012年までされた。
基元節の核心はお父様とお母様の「聖婚式」である。 この「聖婚式」の前提条件は、お父様とお母様が縦的軸において完全に一つとなることである。一つになれなければ、聖婚式自体が成立されず、聖婚式のない基元節はそれ自体が無意味である。名実共に天地人真の父母様位を確定することができない。
基元節は、真の家庭全体が「原理的総観」において1つとなり、祝福家庭は真の家庭と共に天意に適した責任分担を完遂して、天の前に摂理の実績を奉献しなければならない日であった。これが、お父様の90年生涯の夢であり目的であった。
お父様はこれゆえに父子協助時代を宣言された、そしてお母様の位置はどこなのかを悟らせようと聖和されるまで「摂理現場にはお父様と息子がいればお母様がいらっしゃらなくてもいい時代」であるとされた。
基元節の核心家庭は真の家庭である。基元節での真の家庭は人類歴史以来、初めて天が保護し、神様が運行される家庭でなければならない。お父様は神様に侍る絶対条件として「原理的総観」というみ言をくださった。ごく簡潔でシンプルなみ言であるが、この「原理的総観」の中に真の家庭のアイデンティティがひっそりと込められている。
原理的総観
お父様の命令をお母様が絶対服従し、お母様の命令を長子が絶対服従し、長子の命令を弟が絶対服従しなければならないのです。このようになるのです。そのような家庭でなければ神様に侍ることのできる家庭となることができないというものが原理的総観です。総観です。
み言資料:天聖経1398巻 み言選集283巻-56ページ 1997.4.8
結局真の家庭において、お母様が責任を遂行できないことによって、真の家庭全体が困難に直面したのである。お父様はこれを心配され、様々な方法を用い教育された。しかしお母様を立てた教権勢力は、お父様の老後以降の時代を計算し、自分の位置を離れてしまった。お父様が2009年6月5日、お母様を心配されながら、2013年1月13日までにお母様の位置を確保しろというみ言を見ると、基元節までにお母様が本来の位置で、長子である顯進様を受け入れることを望まれたようだ。お母様に対するお父様の願いがどれほどのものだったか推察できる部分である。
しかしお父様は2010年に入ると、お母様の変わらない態度を見て極度の不安を感じられた。基元節までに、完全に一つになった基盤の上に「天地人真の父母定着」を天の前に奉献し、世の中に宣布しなければならない最後の使命が残っていたからであった。お父様の生涯において最後の講演であり宣布である「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」がそれであった。この大会を開くことのできる絶対条件は、お父様とお母様が神様のみ旨と摂理と心情の前に完全に一体となることであった。天地人真の父母という言葉は、お父様とお母様が一つになれなくては成立することができない。この基盤の上に、基元節に摂理が要求する「聖婚式」があるからである。
2009年7月13日「お母様がいらっしゃらないのでお父様が真の父母になることができない」というみ言は、お母様がお父様と一つになっていなかったという決定的なみ言である。さらにお父様が90歳になっても、新たにお母様を作ってみせるというみ言は、お母様に対する困惑した心情をそのまま露出させているみ言である。基元節を前に、お父様はこの問題が最も大きな心配であった。お父様とお母様が完全一体となられ、摂理が要求する天地人真の父母定着を宣布し、真の家庭全体が原理的総観の立場から1つになってこそ、天が認める基元節を成すことができるからであった。
この基盤の上に第3次聖婚式を成すことによって、天地人真の父母位を確定されると同時に、神様も縦的な真の父母位を完結し、被造世界を実体的に主観されることにより、基元節が、人類神文明圈が出発する起点となるものであった。しかし問題は、お父様とお母様が実際に一つになれなかったというこの明確な事実ゆえに、お父様は苦しまれ、その心情は言葉で表現することができなかった。そのようなお父様の立場を統一家の食口は誰も理解できなかった。
3.父子協助時代における嘆かわしい秘密の約束
「天地人真の父母定着」は、お父様とお母様が完全に一つになったという前提の下で宣布することができるものであった。お父様がお母様を新たに立てられる、とみ言選集614巻(95〜96ページ「宇宙存続の為の核」2009.7.13)を通してお父様が証言されておられるが、既に違う心を持っておられたお母様を再び立てることは容易なことだろうか?お父様もそのことを知っておられたと思われる。お父様はあまりにも不安でイライラされながら、お母様をひたすら待つことができない立場で、2010年5月15日、しかたなくお母様と秘密文書を作成されたのではないだろうか。
2010年5月15日午前3時25分にお母様とお父様が二人きりで結ばれた秘密の約束がそれである。秘密の約束とは「お母様はお父様と一体となって、必ず最終一体を成して行く」というお母様との確約をいう。これをお父様は秘密文書として表現された。そしてこれを条件に「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を2010年5月27日に開始された。したがって、もしもお母様がお父様と秘密の約束をされなかったなら、お父様はこの大会をすることができなかった。お父様はお母様に遅くとも秘密の約束の特別な宣言内容を2013年1月13日までに、この約束を完了することを天命された。秘密の約束に関連したお父様の証言を紹介する。この証言はみ言選集にはないみ言である。唯一、統一世界にだけ記録されている。
天暦2010年5月15日(新暦6月26日)、その日が重要です。早朝3時25分、これがお母様とお父様が最後に宣言された秘密文書です。それは夜昼の神様も知らないものです。 2010年天暦5月15日の早朝3時25分とは何でしょう?この時の出来事を中心として、ここ韓国と今後の方針を密かにお母様と約束した、お母様は間違いなくお父様と一体となると約束した時間です。その前には、お母様が父母と一つになっていくという話をしませんでした。神様と地と世界に公布できませんでした。
資料:統一世界6-2010,10方、2010年7月1日訓読会み言
「天国を開く門、真の家庭」「平和の主人、血統の主人」が何ですか。家庭ではないですか。誰の家庭ですか。父母の家庭!お母様と私が完全に一つになったという最終一体圏の上で、服従するという宣言のもとで事が全て始まるのです。
資料:統一世界9-2010.10ページ、天地人真の父母定着実体み言宣布の意味。
お父様は「み言宣布天宙大会」をお母様がお父様と一つになるという秘密文書を受け取った後、天暦2010年5月27日から開始され、2012年1月15日までの3年路程を通して、基元節の摂理完結の為に全力投球された。韓国でも主要都市を回られながら「み言宣布天宙大会」を実施し、2012年1月15日を期して「み言宣布天宙大会」を終了された。お父様はこの後、自身の悲しい心情を吐露された。このみ言を見ると、既に運命を予見されたような感じのするみ言であった。八大教材教本は人類に残す遺言であるというみ言も「み言宣布天宙大会」を実施される際に語られたみ言であった。
[今日から先生の権限は何ですか?天地人真の父母定着実体み言宣布大会です<中略> 先生が生涯をかけて対立し、ありとあらゆる冷遇をされても耐えましたが、2013年まで耐える力がありません。文総裁が下に下がっていく道がありません。いくら行っても戻って来て、逆に行く道がないので、私は、私の行く道を去るわけにはいかない宣言式をして、去らなければならないのです。]
資料:統一世界通巻472号8ページ。2010年天暦9月
お父様は2010年5月27日から2012年1月15日までの3年路程において「天地人真の父母定着実体み言宣布天宙大会」を渾身の力をこめて伝えられ、同年2012年9月3日、聖和された。
<Ⅱに続く>