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古文書の初歩の学習

第十九章 山火事に付き願口上控 その十四

2013年10月21日 07時26分18秒 | 古文書の初歩

 

「霞ヶ谷山火事ニ付願口上控」第五頁、四、五、六行目

解読 (有田)上村より同所次左衛門を以テ 私方江被申越候ニ者先日

    霞ヶ谷火事之節一ノ谷

読み (有田)上村より、同所次左衛門を以て 私方へ申し越され候には、先日

    霞ヶ谷火事の節、一の谷

 

解説 「同所」・・・簡単な文字ですが、これも難しい。有田上村の事。 「次左衛門」・・・形だけではとても判断出来ない字です。人名は文章の流れから推定出来ませんので困ります。経験で覚えて行くしかありません。平仮名の「い」の様な字は「次」で、その下が「左」、「衛」は殆ど形は有りません。その次の「つ」の様な字が「門」です。有田上村の次左衛門『じざえもん』さん。 次は「を」です。漢字の「遠」の崩し字です。 次の「以テ」も難しい。二頁では「テ」という送り仮名は無かったのですが・・・。 「被申越候ニ者」・・・「申」の下は「越」で、右下に小さく「候」が有ります。最後は「には」。「文意」有田上村より同村の次左衛門という人を私方へ寄越して、言って来られた内容は。 「先日」の「日」は全く読めませんが、こういう場合は「日」と読みます。 六行目は「節」が難解です。


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