古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第五十二章 送り一札之事 其の二

2015年10月21日 07時39分35秒 | 古文書の初歩

 

 

 

 

 

 

「送り一札之事」第一頁、上の二~三行目

 

解読 罷成候者、其御村武兵衛方へ縁付ニ参り

    申度段願出候付、任其意送り差遣し申候。

読み 罷り成り候者、其御村武兵衛方へ縁付けに参り

    申したき段、願い出候に付き、其の意に任せ送り差し遣わし申し候。

 

解説 「罷成候者」・・・罷り成り候者。三十二才になった者。 「其御村」・・・貴御村。貴村。「村」の上の小さい字が「御」です。 「武兵衛方へ」・・・「武」の次の小さい 字が「兵」で、「方」の上が「衛」です。武兵衛の所へ。  「縁付ニ参り」・・・嫁入りに参り。嫁に行く事。 「申度段」・・・嫁入って来たいと言う事。「度段」・・・ほとんど読めません。 「願出候付」・・・「願出」も読むのは困難です。 「任其意」・・・下から返って「其の意に任せ」・・・定型句です。その気持ちに任せて。 「送り差遣し申候」・・・送り出し、そちらへ行かせます。

本文は、写りが薄く、ほとんど古文書の勉強にはなりませんが、この様な風習・制度が有ったと言う歴史を知ると言う意味でご覧下さい。


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