「送り一札之事」第一頁、上の二~三行目
解読 罷成候者、其御村武兵衛方へ縁付ニ参り
申度段願出候付、任其意送り差遣し申候。
読み 罷り成り候者、其御村武兵衛方へ縁付けに参り
申したき段、願い出候に付き、其の意に任せ送り差し遣わし申し候。
解説 「罷成候者」・・・罷り成り候者。三十二才になった者。 「其御村」・・・貴御村。貴村。「村」の上の小さい字が「御」です。 「武兵衛方へ」・・・「武」の次の小さい 字が「兵」で、「方」の上が「衛」です。武兵衛の所へ。 「縁付ニ参り」・・・嫁入りに参り。嫁に行く事。 「申度段」・・・嫁入って来たいと言う事。「度段」・・・ほとんど読めません。 「願出候付」・・・「願出」も読むのは困難です。 「任其意」・・・下から返って「其の意に任せ」・・・定型句です。その気持ちに任せて。 「送り差遣し申候」・・・送り出し、そちらへ行かせます。
本文は、写りが薄く、ほとんど古文書の勉強にはなりませんが、この様な風習・制度が有ったと言う歴史を知ると言う意味でご覧下さい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます