「漂流外国物語」第六十三ページ、上の三~四行目
解読 縁臺を居へ毛氈越敷、則縁臺の上へ色々料理の鉢
数品々乗、其廻りへ曲録弐拾計並遍゛有之。
読み 縁台を据え毛氈を敷き、則ち縁台の上へ色々料理の鉢
数品々乗せ、其の廻りへ曲録二十ばかり並べこれ有り。
説明 「縁台」・・・本来、夕涼みなどに使う腰掛けの台ですが、
ここでは「食卓」の様に料理を並べる台の事。「臺」は旧字体。
「居へ」・・・「据え」と言う意味で使っています。 「毛氈越敷」・・・
読むのは困難です。「毛氈を敷き」。「越」は変体仮名の「を」。
「敷」も読めません。文章の流れで読む。 「則」・・・則ち。すなわち。
「色々」・・・難解です。「立」の字に見えます。 「鉢数」・・・「鉢」も難解。
「品々乗」・・・「品」も薄くてよく解りません。「乗」・・・これも難しい。
「乗せ」と読む。 「廻りへ」・・・ここも難しい。「縁台の廻りへ」。
「曲録」・・・イスの事。縁台の周りへイスを二十ばかり。 「並遍゛」・・・
並べこれ有り。「遍」は変体仮名の「へ」です。
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