古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その五十七

2013年08月10日 06時30分04秒 | 古文書の初歩

 

潮御崎神社古記録「三ヶ浦申入口上」、上の一~二行目

解読 一筆申達候。然者此度寺社御改ニ付、村々より書附出申候

    前方御改之節も定而三ヶ浦持合之宮与被書上候半与

読み 一筆申し達し候。然ればこの度寺社お改めに付き村々より書き附け出し申し候、

前方お改めの節も定めて三ヶ浦持ち合いの宮と書き上げられそうらわんと

解説 「乍恐口上」は昨日で終了しました。今回よりは、三ヶ浦と御崎神社とのやりとりの文書になります。本日は、三ヶ浦からの申し入れ書。 「一筆申し達し候」・・・「申し上げる」は丁寧語ですが、「申し達し」は上から目線の命令口調になります。「達」は読むのは困難です。次の点は「候」。 「然者」・・・然れば。さて。そこで。 「此度」・・・此のたび。「此」も形で覚える。 「寺社」・・・「寺」の字は長くなっていて判りにくい。 「御改め」・・・検査。定期検査の様なもの。 「村々より」・・・「浦々より」と同じ。 「書附出申候」・・・検査の書類を提出した。 「前方」・・・『まえかた』前回。以前。 「定而」・・・定めて。間違いなく。きっと。 「三ヶ浦持合之宮与」・・・三ヶ浦共同所有の神社だと。 「被書上候半与」・・・書き上げられそうらわんと。「半」は当て字で、「候」の活用形「候はん」『そうらはん』・・・読みは『そうらわん』。文意は、「書き上げられた事だろうと」。


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