古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十八章 潮御崎神社・古記録その十九

2013年07月02日 07時06分02秒 | 古文書の初歩

 

 

潮御崎神社古記録「乍恐口上」第五ページ、上の五~六行目

 

解読 三ヶ浦持合之宮与書上申様ニ与、新敷儀

    与風申来候得共、先年より當浦御指出しニ

読み 三ヶ浦持ち合いの宮と書き上げ申す様にと、新しき儀

    ふと申し来たり候えども、先年より当浦御指し出しに

 

解説 「三ヶ浦」・・・大嶋・出雲・串本の三浦。 「持合」・・・共同で所有している事。 「宮与」・・・宮と。「与」は変体仮名の「と」。 「書上申様ニ与」・・・書き上げる様にと。 「新敷儀」・・・新しき儀。今までとは違う新しいこと。「敷」は当て字です。 「与風」・・・下から返って読む。「風」は『ふ』。「与」は『と』。『ふと』・・・突然に。急に。 「御指し出し」・・・土地の面積や、年貢などの明細を領主に差し出す明細書。昨日四行目の「寺社お改め」の際に提出する書類。 大嶋・出雲・串本の三か村から、水崎明神社は、我々三か村が所有・支配しているお宮であると書いて報告する様に要求して来た。


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