古文書に親しむ

古文書の初歩の学習

第十一章 濱着口上書・その九十二・なか

2012年08月13日 07時19分40秒 | 古文書の初歩

 

 

濱着口上書第二十七ページ、上の画像の三行目四行目

解読 なか羅、残り荷物乍太切追々刎捨候得共打込アカ

    強入アカ六尺余ニも相成孰沈舩ニも可相成、帆散乱ニ

読み ながら、残り荷物大切乍ら追々刎ね捨て候得ども、打ち込みアカ

    強く入りアカ六尺余にも相成り、孰れ沈船にも相成るべく帆散乱に

解説 「なが羅」・・・「羅」は変体仮名の「ら」。 次は難しいですが、「残り」。 「乍太切」・・・下から返って「大切乍ら」。「太切」は当て字です。 一番下の字は消しているのか、なぞっているのかよく分かりませんが、サンズイヘンに金の「アカ」と読んでおきます。 「入アカ」・・・入ってきたアカ。 「相成」の次は苦しいですが、「孰」いずれ、と読んでおきます。そのうち。 「沈船」・・・沈没船。 「可相成」・・・相成るべく。 「帆散乱ニ」・・・帆は散りじりに。