セルゲイ・ジンジルク対ルーカス・コネクニー(2008/04/26)

WBOスーパーウェルター級タイトルマッチ

先週末ドイツで行われたWBO戦は、無敗のウクライナ人王者セルゲイ・ジンジルク選手(Sergiy Dzinziruk)がチェコのルーカス・コネクニー選手(Lukas Konecny)に12回2-0の判定で勝利してタイトル防衛に成功しています。

久しぶり(約11ヶ月ぶり)のリング登場となったジンジルク選手。挑戦者コネクニー選手の積極的なアタックに手を焼きながらもボクシング技術の高さと力強さで上回り熱戦を制した一戦でした。
試合序盤は、ガードを固め前進するコネクニー選手に対し右でのアウトボクシングで対応したジンジルク選手。多彩な右をとにかくよく出しながら左右へ動きコネクニー選手の前進を受け流していく、テクニシャンのイメージ通りの戦い。
しかしそれでも止まらない挑戦者の前進に5回あたりから足を止め密着戦での打ち合いに応じ、そしてコネクニー選手のプレスを逆に押し返していったジンジルク選手の戦法、力強さはちょっと意外でした。
試合中何度か見られた、コネクニー選手が最初大きなパンチをクリーンに決めるも、ジンジルク選手が全く怯む事無く逆に正確で強いパンチを返し盛り返すシーン。
ジンジルク選手の打たれた時と攻撃面、両面でのタフさ頑強さが印象的でした。
また接近戦でも見せ付けていた攻防技術の高さはいつも通り。強弱を織り交ぜた多彩な攻撃は見事でした。この日は左アッパー、右フックが非常に有効でした。

スコアは割れていましたが、わたくし的にはジンジルク選手の勝利で間違いない内容だったと感じました。

わたくしのドシロート採点は117-111ジンジルクですた。（ちとジンジルク選手に振りすぎな気もします・・）

ジンジルク選手は35勝(22KO)。コネクニー選手は36勝(18KO)3敗。


Erdei outclasses Abron;Dzinziruk tops Konecny!
Erdei, Dzinziruk postfight comments!
(ジンジルク「コテクニーの強さと勇気に感銘を受けた。判定まで行くとは思わなかった。この試合は2度も延期されたのできっちり仕上げられなかった」
コテクニー「自らの出来には満足しているが判定は納得いかん。8ラウンズは取っていた。俺が勝者だ」）

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