ライトヘビー級12回戦
強打のロシア人ライトヘビー級、セルゲイ・コバロフ選手(Sergey Kovalev)が米国からのコーネリアス・ホワイト選手(Cornelius White)に3回TKOで勝利してIBFの指名挑戦権を獲得しています。(体格比較)
コバレフ選手のイージーな勝利でした。リラックスした動きからスムーズに出る左右で試合スタートからペースを圧倒。ワンツーや左フック、右クロスでのコンビネーションでホワイト選手を攻め立てます。コンビに織り交ぜる右ストレートや左フックのボディブローも非常に効果的でした。
ちょっと腰高というか上体が突っ立ち気味にも見えたのが気になったコバロフ選手で、2回にはホワイト選手の左ジャブを連続で浴びせられる場面もあったものの大勢に影響はなく、3回に3度ダウンを奪ってフィニッシュする快勝でした。
3回開始早々に左フックダブル、右フックをブロックの上から叩きつけてホワイト選手の動きを鈍らせ、最後は左ジャブをガードの間から綺麗に決めてノックダウンを奪い、試合再開後に左フックで立て続けに2度ダウンを追加した場面でレフェリーが試合を止めています。
CompuBox Stats: Kovalev Pounds White With Power
ホプキンス選手の保持する王座への指名挑戦権を獲得したコバレフ選手ですが、WBO王者のクレバリー選手へ挑戦てな話も浮上しているみたい?
ともあれコバレフ選手の世界初アタックは近そうです。21勝(19KO)1分。ホワイト選手は21勝(16KO)2敗。
Sergey Kovalev Wins, Now To Meet Hopkins?(The Sweet Science)
Hopkins vs. Kovalev Mandatory is Ordered By The IBF(Edward Chaykovsky/Boxing Scene)
ガブリエル・カンピーヨ対セルゲイ・コバレフ(2013/01/19)
●ヘビー級10回戦
ブライアン・ジェニングス対アンドレイ・フェドソフ
この日のメインは28歳の米国人ヘビー級ホープ、ブライアン・ジェニングス選手(Bryant Jennings)の10回戦。27歳のロシア人アンドレイ・フェドソフ選手(Andrey Fedosov)に6回終了TKOで勝利して全勝のレコードをキープしています。(体格比較)
ジェニングス選手は188cm、103kgで筋肉モリモリの引き締まった身体を持つ28歳。左ジャブ、左フックを突いて距離をキープするボクサータイプに見えます。
対するフェドソフ選手はガードを高く上げながらのっしのっしと前に出て距離を詰め、力強い左右フックを上下に叩きつけるファイター。試合スタートはフェドソフ選手のパワフルな攻めがややリードしたペースに見えます。3回にジェニングス選手が右アッパー左フックの鮮やかなコンビネーションでフェドソフ選手を大きく後退させ、さらなる追撃で一気に攻め立てた場面もあったのですが、続く4回からは再びフェドソフ選手の強い攻撃でのプレッシャーに押し込まれ気味になってしまいます。
ただ、押し込まれてロープを背にするシーンが多かったものの、下がりながら左フックなんかを正確に当ててもいたジェニングス選手。フェドソフ選手のプレッシャーがちょっと落ちた5回途中からは正確な左右でペースを引き寄せ、6回も左ジャブと左フックでのボクシングでロシア人の前進をコントロール。そしてこのラウンド終了後に左目の腫れが悪化したフェドソフ選手コーナーがギブアップして試合は終わっています。
CompuBox Stats: Jennings Hits 56% of Power on Fedosov
ジェニングス選手は17勝(9KO)。フェドソフ選手は24勝(19KO)3敗。
JENNINGS GOES TO WAR(John DiSanto Photos by Gary Purfield/PHILLY BOXING HISTORY)
クレバリー戦が決まったようですね。楽しみです。
>すとれいと・くーがーさん
ホプキンス戦はとりあえず次はなし、のようです。
クレバリー対コバレフ戦の勝者と、なんて話も浮上するかもしれませんがその時ホプはいったいいくつなんだという。
もうホプおじさんは本当のトップ級に絡まなくてもいい気もしています。絡んでややこしくしてほしくないと言ったほうが正確かも
>Unknownさん
カンピーヨは好きな選手なのであの試合は驚きました。
パンチがスムーズにどんどん出て、それが正確でそして強い
実力はかなりのレベルにあると思います。
スタイル的にはハードパンチャーて感じはしないんですけど、的確に急所を打ち抜く技術は豊富なアマキャリアに裏打ちされた物なんでしょうね
個人的にはホプ戦がみたいですし、対戦の噂も今流れていますがどうもGBPのシェーファーが難色を示しているようですね。
ぜひ実現して欲しいものですが。
本当にコンパクトな強打を正確に当てるのがうまい。
早くタイトルマッチが見たいです。
正直ホワイトもかなり好きな選手だったので複雑な気持ちでしたが、試合後のダメージも大丈夫そうだったので安心しました。