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ダニエル・ポンセ・デ・レオン対ファン・マヌエル・ロペス(2008/06/07)

2008-06-08 15:29:53 | ボクシング
WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ

パブリク対ロケット戦のアンダーカードにメキシコの荒法師ダニエル・ポンセ・デ・レオン選手(Daniel Ponce de Leon)が登場。プエルトリコの無敗の新鋭ファン・マヌエル・ロペス選手(Juan Manuel Lopez)の挑戦を受けた一戦は、ロペス選手が初回TKOでデレオン選手を粉砕し新王者となる番狂わせとなっています。

サウスポースタイルからのその荒々しい強打でWBOタイトルを6度防衛中のデレオン選手。この日の相手プエルトリコの無敗の新鋭ロペス選手はまだひ弱さが感じられる選手で、デレオン選手の相手では無くデレオン選手の初回KOもあるんじゃないか、とか予想していたのですが、まるで逆の結果にひっくり返ってしまいました。
ディフェンスが悪く被弾も多いデレオン選手ですが、その打たれ強さ頑丈さも武器の一つであったと感じていたのでKO負けという結果にもビックリ。

いつも通り自信満々の様子で思い切り踏み込む左で迫るデレオン選手。ロペス選手をコーナーに詰めて左ストレートをボディ顔面へ突き刺す迫力の攻めを前にしてプエルトリコの新鋭はやや慎重になり、それまで以上にスピード意識した戦法にシフトしたようにも見えました。(結果知ってから見たせいで余計な勘繰りかもですが)
ステップワークを駆使しながらデレオン選手の突進をいなし、タイミング抜群の右リードを当てて行きます。特に右フックのリードが切れていて、思わずデレオン選手の動きが止まる場面もあったほどの切れと威力があり、また試合を決めたのもこの右でした。
ロペス選手が何度か見せていた逆ワンツー的に左右と繋ぐコンビ。左ストレートで踏み込んで右フックを返すコンビネーションが痛烈に王者を捕らえます。
最初のロペス選手の左ストレートに反応する形で左を打ち返していたデレオン選手にはカウンターともなり、また死角から正確に打ち抜かれたロペス選手のこの右フック1発で試合は終わったも同然でした。
一拍置いてから倒れたデレオン選手のダメージは深刻でした(ディレイドリアクション)。すぐに立ち上がったものの足が全く言うことを聞かずロペス選手の鋭い追撃に2度目のダウン。ここも立ち上がったデレオン選手でしたが、ロープを掴もうとして掴めずにそのまま後方によろけた場面でレフェリーが試合を止めました。

ウイリアムス選手の初回KOでの圧勝モラ選手がフォレスト選手に勝ってしまう大番狂わせ、と驚きの連続の本日でありますが、この驚愕の試合結果を前にしてはどれも霞んでしまう、それほどのインパクトのある結果だったと思います。
新しいスターが生まれたのかもしれません。

ロペス選手は22勝(20KO)。デレオン選手は34勝(30KO)2敗。



Pavlik massacres Lockett; Juanma annihilates Ponce De Leon!
Lopez lambasts normally durable Ponce De Leon with KO in Round 1
パブリック2冠守る JMロペスはポンセ倒し電撃戴冠
Shocker! Juan Manuel Lopez Blows Away Daniel Ponce de Leon In One Round
写真
Photos;Kelly Pavlik vs. Gary Lockett, Daniel Ponce De Leon vs. Juan Manuel Lopez

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (プクー)
2008-06-08 17:36:30
左から返しの右が必殺パターンになって体に染み込んでますね。KO率といいポンセがここまで効いてしまう姿といいすさまじい破壊力なんでしょうね。(一回だから効いちゃったというのもあるとおもいます)右利きのサウスポーなのかな。左も伸びるしきれいですが。プエルトリコのボクサーは(シントロンとか例外もいますが)コンビネーションが巧いですね。
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Unknown (ss)
2008-06-08 18:06:27
惚れ惚れする右フックですね。まだちょっと挑戦早いかなって思ってたんですけど、すごいKOでした。まさに今年は番狂わせの年ですね。ちょっと長谷川、バレロ不安です。
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Unknown (管理人)
2008-06-08 19:28:25
>プクーさん
元々多彩な右のリードが得意なロペス選手ですが、その良さをサウスポー相手でも苦も無く出せるあたりにセンスを感じます。
カウンターでかつ全く見えていなかったパンチだったので、さすがにデレオン選手も完全に効いてしまいましたよね。
KOパンチの衝撃度はダルチニアン対ドネール戦に匹敵しました。
ただ初回で終わった試合を見て選手の力量を測るのは正直難しいですよね。(ウイリアムスも同じ)
この劇的な勝利が単なるフロックでは無いことを今後の活躍で証明していってもらいたいものです。

>ssさん
KOオブザイヤーの有力候補ですよね。あとアップセットオブザイヤーも。
今日は驚きの試合が連続で疲れましたw
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