ミハレス対ダルチニアン（＋他）直前情報

11月1日は世界各地で注目試合が集中しています。（日本時間2日)

●米国カリフォルニア州
まず最大の注目を集めているスーパーフライ級の3団体統一戦、クリスチャン・ミハレス対ビック・ダルチニアンの軽量級ビッグマッチから。

Mijares, Darchinyan make weight!

2006年に日本の川嶋勝重選手に勝利してWBCの暫定王座を獲得して以来、川嶋選手との再戦となったWBC王座統一戦、メキシコの強豪アルセ選手との大一番、WBA王者ムニョス選手との統一戦などの大きな試合をクリアし続け大きな成長を遂げ、現在充実著しい27歳のミハレス選手。
対するはIBF王者のダルチニアン選手。
軽量級離れした豪腕でIBFフライ級王座を6度防衛(5KO)し同級最強の呼び声高かったものの、昨年7月に当時無名のノニト・ドネール選手相手に痛烈なノックアウト負けを喫し王座転落。その後スーパーフライ級に転級し8月にIBF王者ディミトリー・キリロフ選手に5回ストップ勝ちの圧勝で2階級制覇に成功したばかりの32歳。

サウスポー同士のテクニシャン対パワーファイターという対照的なスタイルの両者の激突に期待は高まります。
HOW THEY PICK ‘EM: MOST EXPERTS THINK MIJARES IS CLEAR FAVORITE TO DEFEAT DARCHINYAN AND UNIFY TITLE
ボクシング記者に勝敗を尋ねたこちらの記事によると、ミハレス選手を支持する声が圧倒的なようです。
わたくしも、ミハレス選手の勝利を予想します。
ダルチニアン選手がスーパーフライ級に上げて以降、体力的な壁を感じさせる戦いぶりが続いています。
最新試合ではキリロフ選手に圧勝しましたが、ダルチニアン選手がこのクラスに対応してきた事による圧勝と言うよりは、キリロフ選手のスタイル戦法がダルチニアン選手にとってやり易かったがゆえ、だと私には見えました。
大差の判定、若しくは中盤以降のストップでミハレス選手の勝利と予想します。
ミハレス：36勝(15KO)3敗2分、世界戦9勝(4KO)
ダルチニアン：30勝(24KO)1敗1分、世界戦8勝(7KO)1敗。

Mijares, Darchinyan... An Inside Look!
Mijares relying on mental edge to cut through Darchinyan
Analysis: Mijares vs. Darchinyan
Mijares vs. Darchinyan: The Pre-Fight Report Card

クリスチャン・ミハレス対アレクサンデル・ムニョス(2008/05/17)
クリスチャン・ミハレス対ホセ・ナバーロ(2008/02/16)
クリスチャン・ミハレス対菊井徹平(2007/07/13)
クリスチャン・ミハレス対ホルヘ・アルセ(2007/04/14)
クリスチャン・ミハレス対川嶋勝重(2007/01/03)
ディミトリー・キリロフ対ビック・ダルチニアン(2008/08/02)
ビック・ダルチニアン対Z・ゴーレス(2008/02/02)
ビック・ダルチニアン対フェデリコ・カツベイ(2007/10/20)
ビック・ダルチニアン対ノニト・ドネール(2007/07/07)
●2004/12/16/イレーネ・パチェコ(Irene Pacheco)対ビック・ダルチニアン(Vic Darchinyan)(IBFフライ級戦)

この日のアンダーではアテネ五輪銅メダリストのアンドレ・ディレル選手とロシアの強打者ビクトル・オガノフ選手との一戦が予定。
デビューから26連続KO勝利で注目を集めたものの昨年7月に9回ストップ負けを喫したオガノフ選手。2連続KOで再起中ですが、ディレル選手のスピードについていけずに一方的な展開なると予想します。（つまらない試合になるかも・・・）
ディレル：16勝(11KO)
オガノフ：28勝(28KO)1敗

アンドレ・ディレル対マイク・パスカル(2008/08/02)
アンドレ・ディレル対アンソニー・ハンショウ(2008/05/02)
アンドレ・ディレル対カーティス・スティーブンス(2007/06/16)
アンドレ・ディレル対ケニー・コスト(2007/02/16)
ビクトル・オガノフ対フルヘンシオ・ズニガ(2007/09/01)

●米国ネバダ州ラスベガス
続いてラスベガス、マンダレイベイでのトップランクの興業では、フライ級の新星ノニト・ドネール選手の2度目の防衛戦、ホルヘ・アルセ選手の暫定王座防衛戦、チャベスJr選手の因縁の再戦、がセット。

Chavez Jr., Vanda make weight!

ドネール選手の相手、南アフリカのモルチ・ムサラネ選手の試合は見たことが無くどんな選手かサッパリ分からないので、予想は出来ませんがドネール選手のシャープな攻撃での圧勝を見てみたいです。
ドネール：19勝(12KO)1敗、世界戦2勝(2KO)
ムサラネ：22勝(15KO)1敗

ノニト・ドネール対ルイス・マルドナド(2007/12/01)
ビック・ダルチニアン対ノニト・ドネール(2007/07/07)

ホルヘ・アルセ選手は9月に獲得した暫定王座の防衛戦で元世界王者のベテラン、イシドロ・ガルシア選手と対戦。
ここ最近勝ってはいるものの厳しい戦いが続いているアルセ選手ですが、この試合は問題ないのではないでしょうか？
アルセ：50勝(38KO)4敗1分、世界戦17勝(13KO)2敗
ガルシア：25勝(8KO)5敗2分、世界戦2勝(1KO)2敗

ラファエル・コンセプション対ホルヘ・アルセ(2008/09/15)
ホルヘ・アルセ対デビット・ルックマハナック(2008/05/17)
ホルヘ・アルセ対トマス・ロハス(2007/09/16)
クリスチャン・ミハレス対ホルヘ・アルセ(2007/04/14)
ホルヘ・アルセ対フリオ・レア(2007/01/27)
アブネル・マレス対イシドロ・ガルシア(2007/09/07)

この日の豪華興業のメインを務める(?)のはチャベスJr選手。7月にタフな戦いを強いられた相手マット・バンダ選手との再戦に臨みます。
100-90とスコアしたジャッジがいた事で過剰に叩かれている感があり気の毒にも思えるチャベスJr選手。ペース配分を考えて戦えば前戦のような苦戦は無い、と期待を込めて予想したいです。(ここで躓いて欲しくない・・)
チャベスJr：37勝(29KO)1分
バンダ：39勝(22KO)7敗

Chavez weight problem!
当初の契約リミット154をジュニア選手サイドが作れない、とバンダ選手側に申し出てそれを了承。結局計量は両者156で終えています。
ジュニア選手・・大丈夫か！？

フリオ・セサール・チャベスJr対マット・バンダ(2008/07/12)
フリオ・セサール・チャベスJr対トビオ・ロリガ(2008/04/26)
フリオ・セサール・チャベスJr対ホセ・セラヤ(2008/02/09)
フリオ・セサール・チャベスJr対レイ・サンチェス(2007/12/01)
フリオ・セサール・チャベスJr対ルイス・ブラウン(2007/08/04)

この興業にはバネス・マルティロシャン選手、ラモン・ピーターソン選手も出場を予定していて凄く豪華ですなぁ。さらに北京五輪代表(06,07年世界選手権優勝）のロシア人25歳のマトベイ・コボロフ選手のプロデビュー戦もあるようです。

これだけで十分おなかいっぱいなんですが、ドイツではジンジルク対フリオの注目の一戦(展望)、同じ興業でシュトルム対シルベスターのこれまた興味深い試合も。

Sturm, Sylvester make weight!
結構身長差ありますなぁ・・

翌日にはモンティエル選手の防衛戦もあって、とてもじゃないですが、全てをフォローし切れるかとても疑問ですｗ
ムチャクチャ注目試合が集中する日はたまにありますが、なんとかうまいこと分散させることはできないんでしょうかねぇ
まずは早朝に行われる（？）ドイツの興業に注目です。