アンセルモ・モレノ対セシリオ・サントス(2008/09/18)

WBAバンタム級タイトルマッチ

石川県のカシミジム所属のフィリピン人、ロリー松下選手(Rolly Matsushita)の挑戦を明日地元パナマで迎えるWBA王者アンセルモ・モレノ選手(Anselmo Moreno)。先月行われた彼の初防衛戦です。
メキシコからのセシリオ・サントス選手(Cecilio Santos)に7回負傷判定で勝利した一戦でした。

ロリー選手の標的、モレノ選手は身長が高くリーチの長い痩身のサウスポー。
右ストレート、左フックのリードブロー、探るだけのような右のジャブなどの手数がとにかくよく出て、常に相手の先手先手にパンチを当てながら自らのリズムを構築していく選手。
この日もモレノ選手の先手の攻めが終始ペースを支配し続けていた内容で、7回途中の偶然のバッティングによって採られた負傷判定の結果はジャッジ3氏ともに70-63のフルマークでした。

試合動画(youtube)
Anselmo "Chemito" Moreno VS Cecilio Santos 1 / 3


Anselmo "Chemito" Moreno VS Cecilio Santos 2 / 3
Anselmo "Chemito" Moreno VS Cecilio Santos 3 / 3

モレノ選手は23勝(8KO)1敗1分。サントス選手は22勝(12KO)9敗3分。


さて明日敵地パナマで世界初挑戦に臨むロリー選手との一戦ですが、ロリー選手のチャンスはかなりあるように思います。
ロリー選手が立ち位置に気を配りながら、右ストレート、左フックで先に攻める事ができれば主導権を奪うことができるのではないでしょうか。
両者の体格差がちとわからないのですが、ロリー選手のパンチが当たらないという事は無いはずです。
モレノ選手がリズムを作る軽いパンチを出させない積極的なアタックをロリー選手が立ち上がりから敢行できれば、敵地での王座奪取の期待は大きく膨らむように思うのですが・・・？
力まずにスピードに意識を置いた真っ直ぐ伸ばす右ストレートでの挑戦者のプレスに追われる王者。この圧力から逃れようと右に出ようとしたモレノ選手にロリー選手の左フックが直撃する、、そんなシーンを見たいです。

地方ジムに所属する輸入ボクサーという事で、実力ほどの注目を集めていないように思えるこの東洋王者。パナマで快挙を起こすサクセスに期待したいです。

Chemito Moreno 117.75 y Matsushita Lunas 117.75
計量は両者共に117ポンド3/4(53.41kg)でパスした模様です。頑張ってくれ！


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