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ホルヘ・アルセ対トマス・ロハス(2007/09/16)

2007-09-18 19:50:42 | ボクシング
WBCラテン・バンタム級タイトルマッチ

元2階級制覇王者のホルヘ・アルセ選手(Jorge Arce)がトマス・ロハス選手(Tomas Rojas)にボディブローで6回TKO勝ちしています。

メキシコの人気者、アルセ選手にとりこの日は、4月に同国人のクリスチャン・ミハレス選手の持つWBCスーパーフライ級王座に挑んで意外な完敗を喫して以来の復帰戦でした。
ミハレス選手との一戦では階級の壁みたいなものが感じられたアルセ選手でしたが、この日はさらに1つ上のバンタム級での試合。ちょっと大丈夫なのかなぁと危惧していたのですが、試合はまさにその不安が的中する形で進んでいきました。
身長、リーチで大きなアドバンテージを持つロハス選手のシャープで的確なパンチがアルセ選手を何度も捉え、より強引になるアルセ選手が中に入ってもインサイドからのパンチに苦しめられる、というミハレス選手との一戦での悪夢が蘇ってくるかのような試合序盤でした。
アルセ選手のワイルドな攻撃がロハス選手を捉える場面も度々あったのですが、アルセ選手のほうがまともにロハス選手のパンチを浴びている場面が目に付き、下手をするとアルセ選手は倒されてしまうのでは、と思わせるほどの苦しい試合展開でした。
しかし、5回にアルセ選手のボディブローでロハス選手が効いてしまい弱気になった場面がこの試合のターニングポイントでした。なおも執拗にボディを攻めてペースを奪い返したアルセ選手。続く6回に入り、なんとかピンチを凌ごうとしていたロハス選手でしたが、アルセ選手の強烈なボディブローを再び浴びてダウン。よく立ち上がったもののアルセ選手の猛攻の前に防戦一方になったところでレフェリーが試合を止めています。

見事な逆転のTKO勝利で再起を収めたアルセ選手でしたが、ちょっと厳しい前途を感じさせる苦闘でもありました。
パワーに任せた強引な攻めがクラスを上げた事によって通用しなくなってきていて、
1、以前よりも相手が反撃の手を出せるようになってきている事。
2、攻撃が効かないため、過剰に力が入り、よりラフになってしまい隙を作ってしまう。
1ゆえに2になってしまい、そうなると余計に1が効いてくる、という悪循環にはまってしまっているアルセ選手のボクシング。
3階級制覇への道のりは厳しいものになりそうです。

アルセ選手は47勝(36KO)4敗1分。ロハス選手は26勝(18KO)11敗。


Arce body shot halts Rojas
Arce stops Rojas with sixth-round TKO
Arce hammers Rojas
Arce Stops Rojas!
Arce Wants To Be One of Best Mex Champs Ever
写真
Arce Body Shot Halts Rojas!

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