ユリオルキス・ガンボア対ダーレイ・ペレス(2013/06/08)

WBA暫定ライト級王座決定戦

元Fe級、暫定SFe級王者のキューバ人ユリオルキス・ガンボア選手(Yuriorkis Gamboa)がライト級に進出。08年北京五輪コロンビア代表のダーレイ・ペレス選手(Darleys Perez)と空位の暫定王座を争った一戦はカナダで行われ、際どい12回判定を制したガンボア選手が勝利して暫定王者の座に就いた一戦でした。(体格比較)

ペレス選手の固いディフェンスとボディ・顔面へ伸ばす左ジャブ、左フック、右クロスなどの地味に正確な攻撃を前に最後までガンボア選手が乗り切れないように見えた一戦。
初回終了間際にガンボア選手が左フック右フックでペレス選手に襲いかかったシーンでノックダウンを奪ったキューバ人でしたが、パンチが正確にヒットしていたものではなく見方によってはスリップともとれたラッキーな2ポイントをゲットします。
2回以降より積極的に攻めてペースをキープしながら4回には右ストレートを再三決めてペレス選手を追い立てる場面も見せたガンボア選手。
しかし5回以降ペレス選手の正確な攻撃が徐々にペースを引き寄せて行きました。ペレス選手のストレートのような軌道の左フック(平手打ちのようにヒットする)がよく決まり、ボディジャブも邪魔に見えます。ガードも固くガンボア選手が強いヒットをなかなか奪えず、数自体は少ないものの要所要所でペレス選手の正確な攻撃を食ってしまってリズムに乗り切れません。
9回にはペレス選手の右ストレートや顔面への左ジャブを数多く食って明白にラウンドを失ったガンボア選手。11回にはペレス選手の左を浴びてダウンしますが幸運にも裁定はスリップ、などというシーンもあったガンボア選手にとっては苦しい12ラウンズでした。

CompuBox: Gamboa Outworks and Outlands Perez

Jabs,Powerpunches

公式のスコアは116-111が2人、115-112が1人の3-0ガンボア。シロート採点114-113ガンボア。
結果論になりますが、初回と11回のダウンの場面で大きく明暗が分かれたとも言えた接戦だったでしょうか。どちらのシーンでもレフェリーの裁定にとりたてて異議はありませんが、逆の見方もありに見えた場面でした。特に11回の場面はガンボア選手にとってはラッキーでした。

ガンボア選手は23勝(16KO)。ペレス選手は28勝(19KO)1敗。


Yuriorkis Gamboa Outpoints Darleys Perez In Snoozer(Jake Donovan/Boxing Scene)
Yuriorkis Gam-bore-a Beats Darleys Perez in HBO Opener(Michael Woods/The Sweet Science)
Gamboa vs. Perez results: Gamboa wins boring fight over distance(Kory Kitchen/Bad Left Hook)

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