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IBFクルーザー級タイトルマッチ
ポーランド人の2階級制覇王者トーマス・アダメク選手(Tomasz Adamek)が昨年末に獲得したクルーザー級王座の初防衛戦に登場。26歳の無敗の米国人ジョナソン・バンクス選手(Johnathon Banks)の挑戦を受けた一戦は米ニュージャージー州で行なわれ、アダメク選手が劇的な8回KOで勝利して初防衛に成功した一戦でした。(体格比較)
昨年12月にスティーブ・カニンガム選手との熱戦を制して2階級制覇に成功したアダメク選手。その時と同じ会場で行なわれたこの日の初防衛戦は戴冠試合同様非常にエキサイティングなものでした。
試合はクロンクゴールドのトランクスのバンクス選手がリードする立ち上がり。アダメク選手に比べて一回り大きく見えるバンクス選手が左手をだらりと下げた構えから伸ばすフリッカージャブ、アダメク選手の入りに合わせる右ストレートが非常に有効に見えた試合序盤戦でした。
フットワークはあまり使わず、スタンスを広く取ってアダメク選手の攻撃に対しカウンターを狙う、待ちのヒットマンスタイルとでも言うべきバンクス選手の前になかなか接近できないアダメク選手。必殺の右ストレートで踏み込めば打ち終わりに強烈な右をカウンターで合わされます。
4回には踏み込んでいくところにバンクス選手の軽く伸ばした右で出鼻を挫かれ、なおも左フックを振るおうとしたところに左フックをカウンターで決められて足元を大きく揺らすなど、アダメク選手にとっては非常に苦しい試合序盤戦の戦いでした。
しかし苦しい状況が続く中、辛抱強くかけ続けたプレスが5回あたりから効いてきます。ペースを奪うまでには至らないもののこの回から手数の落ち始めたように見えたバンクス選手との距離が縮まります。
そして続く6回にボディ攻撃に活路を見出した王者が執拗に繰り返すボディアタックでバンクス選手の急激な失速を呼び、そのままの勢いでアダメク選手が8回に仕留めて見せた逆転勝利でした。
フィニッシュとなった8回の攻防も熱いものでした。6回7回でペースを完全に引き寄せたアダメク選手でしたが、8回開始早々にバンクス選手の強烈な右フックを直撃されてしまい動きが止まります。ダメージを感じさせる動きのアダメク選手でしたが、バンクス選手は疲労からかこのチャンスに詰め切れません。
そして接近戦の攻防から今度は逆にアダメク選手が右強打を炸裂させてバンクス選手から逆転のノックダウンを奪ってみせます。ここはよく立ち上がったバンクス選手でしたが疲労とダメージは深く、また素晴らしい詰めを見せたアダメク選手のハードな連打をコーナーに詰まって乱打された場面でレフェリーが割って入り試合は終わっています。
試合序盤戦ではバンクス選手のボクシングに対してアダメク選手が手も足も出ない様子で、これは新たなスター誕生か・・・?とか感じたんですが、アダメク選手のタフさ辛抱強さ、そして強打は見事なものでした。2戦続けての非常にエキサイティングな内容での勝利にその存在価値は急上昇していくのではないでしょうか。
次の試合が今から楽しみです。
アダメク選手は37勝(25KO)1敗。バンクス選手は20勝(14KO)1敗。
フィニッシュシーンの動画(youtube)
Adamek KOs Banks!(Andreas Hale,Fightnews)
Tomasz Adamek Overcomes, Cracks The Banks in Eight(Jake Donovan,Boxing Scene)
写真
Adamek KOs Banks(The Ring)
Photos: Tomasz Adamek Knocks Johnathon Banks Out(Boxing Scene)
スティーブ・カニンガム対トーマス・アダメク(2008/12/11)
トーマス・アダメク対ゲイリー・ゴメス(2008/07/11)
トーマス・アダメク対オニール・ベル(2008/04/19)
トーマス・アダメク対チャド・ドーソン(2007/02/03)
ポーランド人の2階級制覇王者トーマス・アダメク選手(Tomasz Adamek)が昨年末に獲得したクルーザー級王座の初防衛戦に登場。26歳の無敗の米国人ジョナソン・バンクス選手(Johnathon Banks)の挑戦を受けた一戦は米ニュージャージー州で行なわれ、アダメク選手が劇的な8回KOで勝利して初防衛に成功した一戦でした。(体格比較)
昨年12月にスティーブ・カニンガム選手との熱戦を制して2階級制覇に成功したアダメク選手。その時と同じ会場で行なわれたこの日の初防衛戦は戴冠試合同様非常にエキサイティングなものでした。
試合はクロンクゴールドのトランクスのバンクス選手がリードする立ち上がり。アダメク選手に比べて一回り大きく見えるバンクス選手が左手をだらりと下げた構えから伸ばすフリッカージャブ、アダメク選手の入りに合わせる右ストレートが非常に有効に見えた試合序盤戦でした。
フットワークはあまり使わず、スタンスを広く取ってアダメク選手の攻撃に対しカウンターを狙う、待ちのヒットマンスタイルとでも言うべきバンクス選手の前になかなか接近できないアダメク選手。必殺の右ストレートで踏み込めば打ち終わりに強烈な右をカウンターで合わされます。
4回には踏み込んでいくところにバンクス選手の軽く伸ばした右で出鼻を挫かれ、なおも左フックを振るおうとしたところに左フックをカウンターで決められて足元を大きく揺らすなど、アダメク選手にとっては非常に苦しい試合序盤戦の戦いでした。
しかし苦しい状況が続く中、辛抱強くかけ続けたプレスが5回あたりから効いてきます。ペースを奪うまでには至らないもののこの回から手数の落ち始めたように見えたバンクス選手との距離が縮まります。
そして続く6回にボディ攻撃に活路を見出した王者が執拗に繰り返すボディアタックでバンクス選手の急激な失速を呼び、そのままの勢いでアダメク選手が8回に仕留めて見せた逆転勝利でした。
フィニッシュとなった8回の攻防も熱いものでした。6回7回でペースを完全に引き寄せたアダメク選手でしたが、8回開始早々にバンクス選手の強烈な右フックを直撃されてしまい動きが止まります。ダメージを感じさせる動きのアダメク選手でしたが、バンクス選手は疲労からかこのチャンスに詰め切れません。
そして接近戦の攻防から今度は逆にアダメク選手が右強打を炸裂させてバンクス選手から逆転のノックダウンを奪ってみせます。ここはよく立ち上がったバンクス選手でしたが疲労とダメージは深く、また素晴らしい詰めを見せたアダメク選手のハードな連打をコーナーに詰まって乱打された場面でレフェリーが割って入り試合は終わっています。
試合序盤戦ではバンクス選手のボクシングに対してアダメク選手が手も足も出ない様子で、これは新たなスター誕生か・・・?とか感じたんですが、アダメク選手のタフさ辛抱強さ、そして強打は見事なものでした。2戦続けての非常にエキサイティングな内容での勝利にその存在価値は急上昇していくのではないでしょうか。
次の試合が今から楽しみです。
アダメク選手は37勝(25KO)1敗。バンクス選手は20勝(14KO)1敗。
フィニッシュシーンの動画(youtube)
Adamek KOs Banks!(Andreas Hale,Fightnews)
Tomasz Adamek Overcomes, Cracks The Banks in Eight(Jake Donovan,Boxing Scene)
写真
Adamek KOs Banks(The Ring)
Photos: Tomasz Adamek Knocks Johnathon Banks Out(Boxing Scene)
スティーブ・カニンガム対トーマス・アダメク(2008/12/11)
トーマス・アダメク対ゲイリー・ゴメス(2008/07/11)
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トーマス・アダメク対チャド・ドーソン(2007/02/03)
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