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box観戦記録

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プライズファイターヘビー級UKvsUSA(2013/11/14)

2013-11-17 08:16:37 | ボクシング

8人の選手が3回戦で争うワンデートーナメントのプライズファイターが英国で開催。
今回参加する選手たちは以下の8名。今大会の目玉はやはりなんといっても元3階級制覇王者のジェームス・トニー選手でしょうか。

ジェイソン・ギャバン(Jason Gavern)、36歳、23勝(11KO)15敗4分。



ラリー・オルバミオ(Larry Olubamiwo)、35歳、10勝(9KO)3敗。



ジェームス・トニー(James Toney)、45歳、75勝(45KO)8敗3分。


デニス・レベデフ対ジェームス・トニー(2011/11/04)
ジェームス・トニー対フレス・オケンド(2008/12/13)
ジェームス・トニー対ハシム・ラクマン(2008/07/16)
サミュエル・ピーター対ジェームス・トニー(2007/01/06)



マット・レッグ(Matt Legg)、37歳、6勝(2KO)1敗。



ダミアン・ウィルス(Damian Wills)、33歳、31勝(24KO)3敗1分。



マイケル・スプロット(Michael Sprott)、38歳、37勝(17KO)21敗。


クブラト・プレフ対マイケル・スプロット(2011/01/14)
タイ・フィールズ対マイケル・スプロット(2011/05/07)
オードリー・ハリソン対マイケル・スプロット(2010/04/09)
マイケル・スプロット対オードリー・ハリソン(2007/02/17)



ブライアン・ミントー(Brian Minto)、38歳、37勝(24KO)6敗。


マルコ・フック対ブライアン・ミントー(2010/05/01)
クリス・アレオラ対ブライアン・ミントー(2009/12/05)
アクセル・シュルツ対ブライアン・ミント(2006/11/25)


トム・リトル(Tom Little)、26歳、4勝(3KO)1敗。




決勝
ジェイソン・ギャバン対マイケル・スプロット

スプロット選手がギャバン選手を3-0判定で下して2度目のプライズファイター制覇を果たしています。
準決勝同様にスプロット選手の左ジャブが展開をリード。左肩?左腕を痛めのか度々顔をしかめて後退するギャバン選手を左ジャブ中心のボクシングでペースをコントロールし続けたスプロット選手がトーナメントを制覇しました。
公式のスコアは29-28が1人30-27が2人の3-0スプロット。シロート採点30-27スプロット。

スプロット選手は40勝(17KO)21敗。ギャバン選手は25勝(11KO)16敗4分。




準決勝第1試合
ジェームス・トニー対ジェイソン・ギャバン

米国勢同士の争いとなった準決勝第1試合はギャバン選手が2-0判定でトニー選手を下す番狂わせとなっています。
トニー選手の柔らかな動きは準決勝と同様。時折見せる右ストレートや左フックなど、やはり流石と感じさせる攻撃も見せるレジェンドなのですが疲労からか動きが落ちた2回途中からギャバン選手の追い上げを許してしまいます。奇声をあげながら出るギャバン選手の右フックや左フックを避けそこね、そして相手の攻撃の勢いに押されて足元をふらつかせるトニー選手。
効いたパンチ、効果的な攻撃ってのはほとんどなかったものの、ホールディングなども駆使しながら大ベテランを勢いで押し切った、ように見えた3ラウンズでした。

公式のスコアは29-28が2人、29-29が1人の2-0ギャバン。シロート採点29-28トニー。3ラウンズですから両者がペース争いしているうちに試合が終わってしまった感が強いです。ただそれがプライズファイター。4回以降があればトニーがテクニックの差を見せる展開になったのかもしれませんが、疲労で動きが鈍ってもいた状況だけにもっと差を付けられる展開になっていたのかもしれません。

トニー選手は76勝(46KO)9敗3分。





準決勝第2試合
ブライアン・ミントー対マイケル・スプロット

唯一残った英国勢マイケル・スプロット選手がブライアン・ミントー選手に3回3-0判定で勝利して決勝進出を決めています。
ステップワークと長く伸びる左ジャブが冴えた初回のスプロット選手。前に出たいミントー選手の顔面を綺麗に弾く左ジャブ、右ストレートでの英国人のボクシングがはっきりと初回のペースをおさえます。しかし2回に入ってスプロット選手の脚が動かなくなるとミントー選手の接近戦での左右フック攻撃が効果を発揮します。スプロット選手をロープに詰めて見舞った左フックで効かせる場面も作ります。
しかし相手に抱きついて必死に凌ぐスプロット選手を攻めきれないミントー選手。ここで一気に攻めたことで疲労もキツくなってしまいます。この回終盤には回復したスプロット選手の右アッパーや右ストレートでの反撃も決められてしまい、続く3回もなかなか攻撃を続けられないミントー選手を初回と同じように左ジャブでボックスしたスプロット選手がジャッジ3氏の支持を受けた勝利でした。
公式のスコアは3氏ともに29-28スプロット。シロート採点29-28スプロット。

ミントー選手は38勝(24KO)7敗。





準々決勝第1試合
ジェイソン・ギャバン対ラリー・オルバミオ

大きな身体を利した長い左ジャブや右ストレートがなかなか柔らかくスムーズに見えるオルバミオ選手ですが、試合開始早々にいきなりギャバン選手が接近戦でこすりつけるように当てた右フックでノックダウンを喫してしまいます。以降長い右ストレートなどで初回から早くも疲れの色を見せはじめたギャバン選手を攻めこむ場面も作るオルバミオ選手なのですが、要所要所で決められるギャバン選手の力強い左右フック攻撃が最終的にはやや上回った試合内容だったでしょうか。最終回はオルバミオ選手にも疲れが見えていました。
公式のスコアは29-28が2人、29-27が1人の3-0ギャバン。シロート採点29-27ギャバン。

オルバミオ選手は10勝(9KO)4敗。





準々決勝第2試合
ジェームス・トニー対マット・レッグ

今大会の目玉選手、45歳のトニー選手が最終3回に貫禄のストップ勝ちしています。
老いたりとは言えそこはボクシング史に名を刻む名選手。キャリア7戦の相手とは格が違いすぎます。レッグ選手の打ち下ろしの右や左フックを避けそこねてしまったり、ステップバックした時に腰が砕けそうに見えたり、ってのはまぁご愛嬌。柔らかなボディワークで相手の攻撃を殺しすかさず返す正確な攻撃は意外にシャープでした。3回に相手の攻撃の打ち終わりに右を合わせてチャンスを掴み、ロープに詰まった相手にさらなる追撃を集めた場面でのストップで、この一連の流れは「さすが」と思わせるには十分の見事な攻撃、詰めでした。

レッグ選手は6勝(2KO)2敗。





準々決勝第3試合
ダミアン・ウィルス対マイケル・スプロット

身体の大きなウィルス選手が長い左ジャブや左フックリードを上手く当てる試合スタート。スプロット選手はステップを刻んで出入りを試みたり、体ごと体当りするように押し込んでみたりといろいろやるもののウィルス選手の正確なパンチがややリードした初回に見えます。
しかし接近戦で思い切り良く振る右フックや左フック、左右のボディブローや右ストレートなどでスプロット選手が徐々にペースを挽回。疲れの色を見せて失速したウィルス選手相手に上手くポイントをピックアップしての判定勝利でした。
公式のスコアは30-29が1人、29-28が2人でいずれもスプロット支持。シロート採点29-28スプロット。

ウィルス選手は31勝(24KO)4敗1分。




準々決勝第4試合
ブライアン・ミントー対トム・リトル

身体の大きさがかなり違う両者ですが、小柄なミントー選手が試合開始から気合を込めたアタックでリトル選手に迫ります。立ち上がりはこのミントー選手の勢いにやや気圧されたような様子も見えたリトル選手でしたが近距離から撃ち落とす右ストレートや突き上げる左右アッパーで対抗。
ラウンド前半はミントー選手が左フックや右ストレート、ボディブローなどでの積極的な攻めでリードし、ミントー選手が疲労で攻撃の勢いが落ちたラウンド後半にリトル選手のなかなか強いショットがペースを挽回する、という3ラウンズでの接戦でした。
公式のスコアは3者ともに29-28で2人がミントー、1人がリトルというスプリットでミントー支持。シロート採点30-27ミントー。

リトル選手は3勝(0KO)2敗。






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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (DK)
2013-11-17 11:49:51
ミント選手、懐かしいですね。
アレオラ戦だったと思いますが、小柄でも素晴らしいガッツで結果はどうあれ、とても面白い試合を見せてくれたのを覚えてます。
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トニーさん‥ (まっからむ)
2013-11-17 20:45:37
比較的体つきも引き締まってましたし、動きも悪くなかったように思います。
準決勝では、ほとんどパンチは食わず、軽いながらもクリーンヒットを重ねていたので、あれで負けはかわいそうに思えました。
ただ、上半身のボディーワークは相変わらず素晴らしいものの、反撃のパンチ、特に、相手の右を受け流しての右カウンターの威力が、足の力が無くなったせいか、激減していたのが気になりました。
トニーももう45歳。、これでも衰えは少ない方なんでしょうね。
お金に困ってなさそうなのに、こういった試合に出るのは、本当にボクシングが好きなんでしょうね。
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Unknown (管理人)
2013-11-18 19:05:41
>DKさん
ミントーはこの日もガッツのあるところを見せてくれていました。

>まっからむさん
3回だけで持ち味を出すのは誰にとっても難しいですが、今のトニーさんにとってはより難しかったのかもしれません。
身体を壊さない限り、いつまでもリングに上がり続けそうですし、応援もし続けていきたいです。
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