box観戦記録

100%自分用のリストです

セレスティノ・カバジェロ対ジェイソン・リッツァウ(2010/11/27)

2010-12-01 18:01:04 | ボクシング
スーパーフェザー級10回戦

元統一スーパーバンタム級王者のセレスティノ・カバジェロ選手(Celestino Caballero)がスーパーフェザー級でジェイソン・リッツァウ選手(Jason Litzau)と対戦した一戦は米ネバダ州ラスベガスで行われ、接戦の末にリッツァウ選手がスプリットの判定を制する番狂わせとなっています。(体格比較)

賭け率13対1がひっくり返った大番狂わせでした。
圧倒的なパワー馬力でスーパーバンタム級王座に君臨していた怪人カバジェロ選手。この日も完全に相手を飲んでかかる不遜にも見える自信満々の態度で下のクラスの時と同様のラフな攻勢を仕掛けていきます。
しかし立ち上がりこそ相手の攻勢に対して及び腰にも見えたリッツァウ選手だったのですが、時折返す左フックがなかなか良く、試合が進むにつれて自信をつけていったようにも見えた米国人。
下のクラスで戦ってきた時のような体力・馬力を生かした攻めが通じず、相手の強い反撃に押し返されるという「クラスの壁」にまともに直面し、カバジェロ選手はいつも以上にラフにより雑になっていきました。
終盤は疲労の色もにじませながら勢いづいたリッツアゥ選手の攻めにタジタジになる場面も見せていて、クロスしていたスコア以上の差が感じられたカバジェロ選手の意外な敗北でした。
公式のスコアは96-94,97-93リッツァウ、96-94カバジェロの2-1リッツァウ。


CompuBox Post-Fight Punch Stats: Caballero-Litzau

Powerpunchs

安易に使いたくはない「階級の壁」という言葉なのですが、この日ほどそれが顕著に現れた試合もそうはない気がします。カバジェロ選手は今後どうするんでしょうかねぇ。
再びクラスを戻して戦い、以前のような強さを発揮できるのかもしれませんが、今回の敗北は彼の商品価値を暴落させてしまったことは間違いない気がします。
結構高齢でもありますし、多難な前途が予感されるこの日の内容でした。

カバジェロ選手は34勝(23KO)3敗。リッツァウ選手は28勝(21KO)2敗。


Jason Litzau Decisions Celestino Caballero, Major Upset(Mark Vester/BoxingScene)
Jason Litzau Upsets Celestino Caballero(Elie Seckbach/FanHouse)
Underdog Litzau defeats Caballero; puts halt to rumors of Caballero vs. Gamboa(Laz Izada/EastsideBoxing)
UPSET SPECIAL: LITZAU DEFEATS CABALLERO, THE MOST AVOIDED FIGHTER(Ben Thompson/Fight Hype)
Caballero: I Couldn't Hold The Weight, Rematch Sought(Crispin Chavarria, notfight.com/BoxingScene)
CompuBox at Ringside: Marquez-Katsidis, Caballero-Litzau(BoxingScene)


セレスティノ・カバジェロ対ダウド・ヨーダン(2010/04/10)
セレスティノ・カバエロ対スティーブ・モリター(2008/11/21)
セレスティノ・カバエロ対エルビス・メヒア(2008/09/18)
セレスティノ・カバエロ対ロレンゾ・パーラ(2008/06/07)
セレスティノ・カバエロ対ホルヘ・ラシエルバ(2007/08/04)
セレスティノ・カバエロ対リカルド・カスティーヨ(2007/03/16)
セレスティノ・カバエロ対ダニエル・ポンセ・デレオン(2005/02/17)

ジェイソン・リッツアウ対ロッキー・フアレス(2010/04/13)
ジェイソン・リッツァウ対ジョニー・エドワーズ(2009/11/04)
ジェイソン・リッツァウ対ベルクアン・キンブロー(2009/08/15)
ロバート・ゲレロ対ジェイソン・リッツァウ(2008/02/29)
ジェイソン・リッツァウ対エマニュエル・ルセロ(2007/08/17)
ジェイソン・リッツァウ対アルド・バルティエラ(2007/04/25)
ジェイソン・リッツァウ対ホセ・エルナンデス(2006/12/16)


最新の画像もっと見る

9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown ( )
2010-12-01 21:14:34
いささか結果論ですが、「掛け率13-1」はカバジェロが過大評価されていたように思います。
相手のリッツァウは悪いボクサーでは無いですし、何より「2階級アップ」の要素が事前予想段階で軽視されてたのではないかと。
皆の階級に対する意識が希薄になる”パッキャオシンドローム”と言うべき現象かもしれません。おそらく、パッキャオ出現前ならこんな掛け率にならなかったでしょうね。
Unknown (亀田仮設伍號機)
2010-12-01 22:00:02
計量時の体重130パウンドで当日体重が
145パウンドは、スーパーフェザー級時代
末期のバレラ戦、マルケス戦のパッキャオと
ほぼ同じですが、現在のパッキャオが
その頃と当日体重が2~3パウンドしか
違わないのに3~4階級も上でやってるのは
何だか胡散臭いですね。


Unknown (匿名ウェザー)
2010-12-02 11:22:23
試合当日の体重がほとんど変わらないからって、カバジェロvsパッキャオとかはさすがにちょっと無謀かな?
Unknown (匿名ウェザー)
2010-12-02 11:22:39
試合当日の体重がほとんど変わらないからって、カバジェロvsパッキャオとかはさすがにちょっと無謀かな?
Unknown (Ike Quarty)
2010-12-04 07:28:27
カバジェロは試合を重ねるごとにパンチの打ち方が雑になってきていた(オープンブローが多くなっていた)ので、体格差のある相手に通じなかったという結果は遅かれ早かれ訪れるものと思ってました。
しかしこの手の選手は一度負ると逆にプロモーターが組み易しと考えてビッグマッチが訪れる可能性も無きにしもあらずとも感じますが。昔モラレスに番狂わせを起こしたザヒール・ラヒームがそうでした。

極めて個人的な意見ですがあの雑なパンチだけは見る気がしないので次はしっかり拳をあててほしいです。
Unknown (管理人)
2010-12-05 16:13:30
> さん
結果論ですね。
カバジェロは前戦でいちおうフェザー級の世界戦を戦ってて(暫定ですが)、内容も凄いものでした。もっと離れた賭け率であっても驚かなかったと私は思います。

>亀田仮設伍號機さん
胡散臭いが何にかかるのかよくわかりません。

>匿名ウェザーさん
無謀ですね。

>Ike Quartyさん
フェザー級に戻して戦う意向のようですが、これまでのような強気の交渉ってのは無理でしょうね。ガンボアやファンマとの絡みは依然として興味深いものですから早期に実現させてほしいです。(早期に実現しないとまたどっかでコケそうな気がする…)
Unknown (先見の明)
2010-12-06 07:01:29
好不調の波が激しい選手なんでしょうか?
負けたと聞いた時は驚きました
モリター戦はベストパフォーマンスだったんですけどね
Unknown (管理人)
2010-12-06 20:35:13
>先見の明さん
好不調の波はある選手だと思いますね。
モリター戦のあの結果は両者の相性も大きかったと思います。
Unknown (リゴンドー)
2010-12-15 15:03:13
スーパーバンタムのころから結構観てますが、この選手は本当に波が激しいですね。
モニター戦は素晴らしかったけど、ちょっと苦手な相手だったり、あるいは調整ミスすると途端にボクシングのクオリティが激しく下がる。
この試合も、解説に「ほんとにトップ選手なのでしょうか?」とか言われる有様。とにかく雑でしたね。
フェザーに戻すそうですが、ちょっとどうなるか読めません。復活しそうな気もするし、ガンボアやロペスにあっさり倒されそうな気もするし。

コメントを投稿