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ラリー・ホームズ対マイク・ウィーバー(1979/06/29)

1979-06-29 19:49:07 | classic

WBCヘビー級タイトルマッチ

70年代後半から80年代中盤にかけてヘビー級の頂点に君臨し続けた実力派の名王者、ラリー・ホームズ選手(Larry Holmes)がニューヨークMSGでマイク・ウィーバー選手(Mike Weaver)の挑戦を受けた29年前の試合です。後に長期政権を築くホームズ選手の4度目の防衛戦はウィーバー選手の強打に苦しみながらも底力を見せ付けて12回TKO勝ちした一戦でした。

当時の状況がちとわからなかったりするのですが、30戦全勝の王者に挑むウィーバー選手が20勝8敗の戦績で、王者の圧勝が予想されていた一戦だったのでしょうか?
試合は軽快なフットワークを使いながら伸ばす王者のシャープなジャブ、右ストレートがリードするスタート。ただ、ウィーバー選手もダックやパーリングを駆使した意外に上手いディフェンスでホームズ選手のジャブを外していて、また逆に正確なジャブを決めたりしていて、最後までなかなかリズムに乗り切れない王者だったように見えました。
ウィーバー選手の鋭い左フックや右ストレートを浴びて後退した4回や、右ストレートを直撃されて足元を揺らした10回の場面など、ホームズ選手にとってはかなりタフな試合だったことでしょう。
しかし、当たらなくても常に出し続けていた左のジャブが結局物を言った試合だったようにも感じました。4回のピンチ以降ウィーバー選手のプレスに圧される場面が続いた流れを自分のものに引き戻したのはこのジャブでした。
10回のあわやノックダウンのピンチの場面でも、ブンブン振り回す左右のパンチをふらつく足取りから果敢に繰り出し応戦していき、勝負どころを見極める勘みたいなものも強く感じました。
続く11回、ウィーバー選手の強いパンチを食う場面も見せながら、強振する右ストレートや左右フックで局面打開を図ったホームズ選手。この回終了間際に素晴らしい右アッパーでウィーバー選手からダウンを奪います。
ここはラウンド終了ゴングに救われた挑戦者でしたがそのダメージは深く、12回開始早々ロープに詰まりホームズ選手の右ストレートに反撃の手を返せない場面でのストップでした。

この日のホームズ選手は215ポンド、ウィーバー選手が202ポンドと現在のヘビー級と比べると凄く軽い両者ですが、スピードとパワーが感じられる両者の攻防は見ていて凄く面白かったです。
不人気王者としても有名なホームズ選手ですが、そのボクシングはなかなか魅力的なものだったと彼の試合を見るたびに思うんですが、人気が無いというよりも嫌われていたって感じだったんでしょうかね?
29年前の試合ということで、リングサイドにいたデュラン選手が凄くスリムでしたし、ホームズ選手のトレーナーのリッチー・ジャケッティ氏やHBOのラリー・マーチャント氏の若々しい姿も新鮮でした。

HOLMES v WEAVER (TKO 12) JUNE 22ND 1979. USA SHOW



2008-12-29 19:49:07



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2 コメント

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Unknown (asikawa)
2009-01-04 15:14:11
ホームズは”不遇”と言う言葉がよく当てはまると思います。
槍のような左と力み返った右は共に威力抜群で、それらを打ち込むフットワークも良かったですが風貌を含めたそのスタイルが地味に見えました。
好敵手にも恵まれませんでしたね。
アリやクーニーは名前で戦ったようなものでしたから。
M・スピンクスとの試合で歴史的記録を譲ったのも不遇を象徴していたように思います。

Unknown (管理人)
2009-01-04 16:49:48
>asikawaさん
風貌ですか・・・確かにそれってとても重要な要素なのかもしれませんね。思わず膝を打ってしまいましたw
マウスピースを見せながら相手の攻撃に対処する姿とか、すごく不細工ですからねぇ・・(ホームズさんごめんなさい)
ですが、彼の王者時代のボクシングはスピードがあってすごくカッコイイといつ見ても感じます。この試合で見せたムキになったように応戦してみせた意外なハートの熱さ強さも印象的だったんですけどねぇ・・

なんだかんだでやっぱ顔は大事なんですね

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