IBFウェルター級タイトルマッチ
フロイド・メイウェザーJr選手(Floyd Mayweather Jr)がザブ・ジュダー選手(Zab Judah)に12回判定で勝利して、4階級目となるウェルター級王座を獲得した一戦です。(体格比較)
コーリー戦に続いてメイ選手の対サウスポーの試合を取り上げてみましたが、この試合は対サウスポーうんぬんという事よりもメイ選手がジュダー選手にスピードで上回られてペースを失うという、かなり衝撃的な立ち上がりでした。
スタートから非常に慎重に見えるメイウェザー選手に対し、ジュダー選手のリラックスした構えから唐突に繰り出される左ストレートに対応しきれないメイ選手。
予想以上に伸びてくる左ストレートをボディへ突き刺され、自ら攻撃を仕掛けていこうとすると右フックをカウンターで合わせられます。2回にこの右フックカウンターでメイ選手が大きくよろけてキャンバスに右グラブをタッチする幻のノックダウンを喫した場面や(裁定はノーダウン)、4回開始早々にジュダー選手の左ストレートでガードの間を破られて顔面を大きく跳ね上げられた場面など、メイ選手がスピードで遅れをとってペースを奪えない衝撃的な場面の連続。
ジュダー選手の超スピードをもってすればこの展開は十分予測できたものだったのですが、メイ選手がスピード負けしているというリング上の光景のインパクトは凄まじいものがありました。
(幻のノックダウン)
しかし5回からガードを固めてプレスを掛けていく事によって試合の流れを変えていったメイ選手。右ストレートをリードパンチに使いながら、ガードをしっかりと固めて半ば強引に距離を潰していくことでジュダー選手のスピードを殺していきます。
強烈な右ストレート、左右フックでのボディ打ちも非常に効果的でした。
メイ選手の右ストレートからの攻めとボディアタックでジュダー選手がちょっと失速するとあとはもうメイ選手の独壇場。最後まで一発の威力は残していたジュダー選手でしたが、徐々にその一発を狙う事だけしかできなくなってしまっていました。10ラウンドにはジュダー選手の苦し紛れのローブロー+ラビットパンチから巻き起こったリング上での大乱闘劇などもあったものの、無事試合は最後まで行われ、終わってみればメイ選手がその実力を見せ付ける大差判定勝利での4階級制覇達成でした。スコアは119-109,117-111,116-112。シロート採点116-112
ピンチでの対応能力だけを見ても、やはりメイ選手はそんじょそこらの一流選手ではありません。この試合で明白に失ったと思われるのは1、2、4回ぐらいのもの。それでもこの試合の印象がメイ選手の苦戦だったりするあたりにこの人がいかに突出しているかが見える気がします。
復帰戦の戦いが本当に楽しみです。7月16日に予定されているメイ選手の復帰戦、対マルケス戦の興業のアンダーにはジュダー選手も出場予定でこちらにも期待。
ジュダー選手はクロッティ選手に敗れた後にスーパーライト級へ落として・・・とか聞いた気がするんですが、次の試合の相手はウェルター級のマシュー・ハットン選手(リッキー・ハットンの実弟)のようです。
ジュダー選手はW級でやっていくには小さすぎる気がするんですけどねぇ・・・
と結構前に書き上げて、うpのタイミングを見計らっていたところだったんですが、メイウェザー対マルケス戦は延期となってしまいました。(興業自体がキャンセルになってジュダー対ハットン弟もとりあえず未定?)
メイマルケス戦までに、両者の試合&パックの試合をあといくつか取り上げようかともくろんでたんですが、とりあえず頓挫でしょうかねw
マルケス戦は一旦白紙にして、メイにはモズリーあたりとやって欲しいですねぇ。極端にメイのコンディションが落ちていない限り、今のモズに負ける要素は皆無だと思うんですけどねぇ。自らの力を証明する事にもなりますし、客も呼べると思うんですが・・(メイマルケス戦はチケットが売れていなかったとも伝えられています)
フロイド・メイウェザーJr対リッキー・ハットン(2007/12/8)
オスカー・デラホーヤ対フロイド・メイウェザー(2007/05/05)
カルロス・バルドミール対フロイド・メイウェザー(2006/11/04)
フロイド・メイウェザーJr対デマーカス・コーリー(2004/05/22)
ザブ・ジュダー対アーネスト・ジョンソン(2008/11/08)
ジョシュア・クロッティ対ザブ・ジュダー(2008/08/02)
ザブ・ジュダー対エドウィン・バスケス(2007/09/07)
ミゲル・コット対ザブ・ジュダー(2007/06/09)
ザブ・ジュダー対ルーベン・ガルバン(2007/04/13)
Floyd Mayweather vs Zab Judah FULL FIGHT
2009-06-18 20:17:46
ついにメイウェザーに土をつけるか?とわくわくしていた序盤だったんですが…
早くトップ戦線に戻ってきて欲しいです。
この試合はジュダーの失速という観点で語られることが多いような気がするんですが、メイのプラン変更でジュダーを失速させたと見てます。
ボディがかなり有効に見えましたね。
頭で考えて戦い方を変えたってのとはちょっと違う感じで、状況に応じた最善の策を自然にというか無意識に実践できるメイの能力が出たように感じているんですが、、、全然違うかもしれませんw
普通は加減するでしょうけどね。
ジュー戦でのレフェリーへの暴力は見ていて憤慨しましたが、こちらは妙に笑えました。
なぜなら、ロジャーもパジェンサ戦で相手セコンドのルー・デュバに右をぶち込んで流血させてますからね。
緊張感のある試合前半戦でしたよねぇ。
キレキレの時のジュダーの爆発力は本当に凄いと思います。
乱闘の場面ではロジャーのお尻が半分ぐらい出てたのが私的にツボでしたw
ただ試合が終わってしまいそうだったのでハラハラでしたが。
ロジャーは今(昔も?)は前歯が無くて、好々爺然としていますが昔は怖いイメージがありました。
ブラックマンバという異名が妙に嵌ってる気がしてました。
メキシカンばっかを血祭りに上げて・・ってのも怖かったw
内容もかつてのような圧倒的なものではなく、階級の壁みたいなものは感じていたのかもね
今後もコット、モズリー、マルガリあたりの一線級との対戦はスルーしていくんだろうし
メイは今回の復帰後も何故ウェルター級のモズリーやコットではなくマルケスを選んだんだ、と非難される事が多いですしその非難はもっともだとも思います。
ただ私としてはモズリー、コット、マルガリ誰とやってもメイの圧勝は間違いないと考えていて、だからこそウェルター級で一流と言われている選手とやってメイ選手の実力を証明して欲しいと感じますね。
メイとコットの共通の対戦者との試合で比較してみても、メイが勝っている相手にコットはそれ以上の内容で全て勝ってきています
逆にコットが負けたり、苦戦したりするような相手とメイは一切対戦しようとはしません
僕はコットとメイのウェルター級での実力は非常に均衡したものと見ていて、コットが過去に負けたり、苦戦したりしたマルガリ、モズリー
、クロッティー相手にメイが圧勝するなどとはとても考えられません
管理人さんがメイを贔屓するのは個人的な好みによるところが大きいように見えますね
ある選手とある選手が戦ったらどうなるかを予測する時に、今回の場合はメイとコットですか、彼らを比較するのに共通の相手に対する勝ち方や内容を比較する事はある部分では有効かもしれませんが、ほとんど意味の無いことだと思います。
メイとコットの対ジュダー戦コーリー戦を見ればコットの方が明らかに苦戦していたと私は感じます。しかもそれはメイに敗れた後の両者にです。
ですが上に書いたようにこういったことを吟味する事に意味が無いと思っているのでこれらを参考にする事はありませんが。
マルガリはバルドミール同様何も出来ずに終わるでしょうし、コットにスピード負けしていたモズリーではメイを捉える事はとても無理だと思います。
この2人と比してコットはメイ攻略の可能性が高いと思いますが、それでもやはり選手としての根本のレベルが違いすぎると私は思いますね。
これらはあくまで私の見方ですし、ぽんさんが仰るのと同様にぽんさんの見方を否定するものではありません。
こういった類の誰々が強いみたいな論争?のようなものに本当に興味が無いですし無益だと思います。
だからこそメイには批判を黙らせる行動を見せて欲しいと感じています。(見せないのがメイなんですがw)
ボクシングが健全なプロスポーツである以上、戦わずして最強を名乗ることは許されるものではなく、これではポンサク、内藤、坂田、デンカオとの対戦をスルーしながら我こそは最強と言わんばかりの亀田一家と何も変わらないのではないかという疑念を抱かざるを得ない
メイには真のカリスマたるには何をすべきか勇気ある決断が求められることになる
昨日モズリーはメイウェザーに完敗しています。
それにマルガリートなんて、バンテージに異物をいれてサスペンド処分になっています。
もはや闘うまでもなくもうそのような卑怯な人間にメイウェザーが負けるとは思えません。
コットに関しても多分メイウェザーのスピードに何も対抗できないまま終わるのがオチじゃないかと思います。
メイウェザーを過大評価しているのではないくあなたがメイウェザーを過小評価しているのじゃないですか?