
WBAスーパーフェザー級タイトルマッチ
東京・有明コロシアムで行われたダブルタイトルマッチから。WBA王者の内山高志選手(Takashi Uchiyama)に強打の日本王者三浦隆司選手(Takashi Miura)が挑んだ一戦は、内山選手が3回にノックダウンを喫したものの8回終了TKOで勝利してタイトル3度目の防衛に成功した一戦でした。
いつも通りの非常にリラックスした動きからスムーズに出る左右で立ち上がりからペースを支配した王者内山選手。サウスポーの相手に対して苦も無くジャブを当て、右ストレートリードや左フックを効果的に織りまぜながら的確で強いヒットを奪い続ける王者の戦いぶりはこれまでの防衛戦で見せてきた通りの安定感に溢れる見事なものでした。
3回に偶然のバッティングで内山選手の右まぶたが切れてからもそのボクシングに変化があったようには感じられなかったのですが、このラウンドに三浦選手の左ストレートを浴びて内山選手が崩れるようにダウンを喫してしまいます。
ダメージのあるダウンで足元が不安定になっていた内山選手でしたが、効いた状態でもそれまで通りのボクシングを貫きます。
相打ち狙いで振ってくる挑戦者の大きな攻撃を食っても、カットが悪化して視界が悪くなっても、先手先手で攻撃を仕掛けていく内山選手の姿に危うさを感じるシーンもあったものの、とにかく正確にヒットさせ続ける強いブローでペースをキープし続けていた内山選手。
最後は、スタートから当て続けていた左ジャブで三浦選手の右目を完全に塞いでコーナーのギブアップを呼んでいます。
内山選手で特に印象的な、ボクシングが常に冷静というか落ち着き払っているのは今回も同じでした。効いたダウンを食い、その後もヒヤリとさせるパンチを度々食っていたものの、その正確で強い攻撃は終始一貫していて見事でした。
三浦選手はダウンを奪った左スレートや内山選手のジャブの出、打ち終わりに合わせる右フックは迫力満点で、持ち味を大いに発揮していた内容に見えました。ポイント的に苦しい情勢だったものの最後のラウンドになった8回でも一発の威力は全く失っていず、良い攻撃を決める場面もあった中、ギブアップの決断を下したコーナーに拍手を贈りたいです。再び世界の舞台でその戦いを見たいです。
内山選手は17勝(14KO)。三浦選手は20勝(16KO)2敗2分。
内山が王座獲得4連続KOでV3防衛(デイリースポーツ)
内山、思わぬ苦戦=3回に衝撃のダウン-WBA・Sフェザー級(時事通信)
内山、揺るがず3度目防衛(MSN産経ニュース)
内山、骨折V3!左だけで攻めた/BOX (サンケイスポーツ)
V3内山、右手脱臼していた(日刊スポーツ)
Full Report: Uchiyama-Miura(Joe Koizumi/Fight News)
内山高志対ロイ・ムクリス(2010/09/20)
内山高志対アンヘル・グラナドス(2010/05/17)
ファン・カルロス・カルガド対内山高志(2009/01/11)
東京・有明コロシアムで行われたダブルタイトルマッチから。WBA王者の内山高志選手(Takashi Uchiyama)に強打の日本王者三浦隆司選手(Takashi Miura)が挑んだ一戦は、内山選手が3回にノックダウンを喫したものの8回終了TKOで勝利してタイトル3度目の防衛に成功した一戦でした。
いつも通りの非常にリラックスした動きからスムーズに出る左右で立ち上がりからペースを支配した王者内山選手。サウスポーの相手に対して苦も無くジャブを当て、右ストレートリードや左フックを効果的に織りまぜながら的確で強いヒットを奪い続ける王者の戦いぶりはこれまでの防衛戦で見せてきた通りの安定感に溢れる見事なものでした。
3回に偶然のバッティングで内山選手の右まぶたが切れてからもそのボクシングに変化があったようには感じられなかったのですが、このラウンドに三浦選手の左ストレートを浴びて内山選手が崩れるようにダウンを喫してしまいます。
ダメージのあるダウンで足元が不安定になっていた内山選手でしたが、効いた状態でもそれまで通りのボクシングを貫きます。
相打ち狙いで振ってくる挑戦者の大きな攻撃を食っても、カットが悪化して視界が悪くなっても、先手先手で攻撃を仕掛けていく内山選手の姿に危うさを感じるシーンもあったものの、とにかく正確にヒットさせ続ける強いブローでペースをキープし続けていた内山選手。
最後は、スタートから当て続けていた左ジャブで三浦選手の右目を完全に塞いでコーナーのギブアップを呼んでいます。
内山選手で特に印象的な、ボクシングが常に冷静というか落ち着き払っているのは今回も同じでした。効いたダウンを食い、その後もヒヤリとさせるパンチを度々食っていたものの、その正確で強い攻撃は終始一貫していて見事でした。
三浦選手はダウンを奪った左スレートや内山選手のジャブの出、打ち終わりに合わせる右フックは迫力満点で、持ち味を大いに発揮していた内容に見えました。ポイント的に苦しい情勢だったものの最後のラウンドになった8回でも一発の威力は全く失っていず、良い攻撃を決める場面もあった中、ギブアップの決断を下したコーナーに拍手を贈りたいです。再び世界の舞台でその戦いを見たいです。
内山選手は17勝(14KO)。三浦選手は20勝(16KO)2敗2分。
内山が王座獲得4連続KOでV3防衛(デイリースポーツ)
内山、思わぬ苦戦=3回に衝撃のダウン-WBA・Sフェザー級(時事通信)
内山、揺るがず3度目防衛(MSN産経ニュース)
内山、骨折V3!左だけで攻めた/BOX (サンケイスポーツ)
V3内山、右手脱臼していた(日刊スポーツ)
Full Report: Uchiyama-Miura(Joe Koizumi/Fight News)
内山高志対ロイ・ムクリス(2010/09/20)
内山高志対アンヘル・グラナドス(2010/05/17)
ファン・カルロス・カルガド対内山高志(2009/01/11)
ダウンこそ喫しましたが、やはり内山のテクニックはさすがだと感じた一戦でした。
ただ、1試合に1度は不用意にヤバいパンチを食らってしまう傾向は東洋王者以前から同様なので、それだけは心配ですが。
力をいれているわけではないんですけど、とても威力のあるパンチを常に放てる内山選手は日本人選手のイメージと違ってスゴイと思います。
クオリティの高いボクシングを飄々とこなす姿を見る度にもっと高いステージでの戦いを見たいとの思いは増します。
>ふみさん
最初やる予定だったソリスみたいな、実力が知られている選手との試合が見たいですね。
といってもいまのSFeって、あんま強力な名前が見当たらない状況だったりするんですねぇ。