ヨアン・パブロ・エルナンデス対ミッキー・スティーズ(2009/02/28)

クルーザー級8回戦

先週末の試合です。24歳のクルーザー級ヨアン・パブロ・エルナンデス選手(Yoan Pablo Hernandez)が、英国からのミッキー・スティーズ選手(Micky Steeds)に5回KO勝ちした一戦でした。

約1年前に元世界王者のウェイン・ブレイスウェイト選手相手に3回TKOでの惨敗を喫したキューバ出身のエルナンデス選手。以降連勝を続けていたものの非常に不安定な内容が続いていましたが、この日はまずまずの内容の勝利でした。
異常なスタミナの無さが印象的なエルナンデス選手ですが、自らもそれを自覚しているのか以前のような強引なラッシュは見せません。ペース配分に気を配りながら慎重に戦っていた様子からは手痛い経験からの成長を感じました。
相変わらず肩に力が入っていますが、力んでいる分パワーはあるエルナンデス選手の攻撃。サウスポースタイルからの左ストレートや上下に散らす左アッパー、返しの右フックなどの強い攻めでスティーズ選手を徐々に追い詰めていった勝利でした。
右ストレートを狙いながら最後まで闘志を見せていたスティーズ選手でしたが、5回に右ストレートを放った際に肘(?)を痛めてしまいました。この負傷以降も続いた試合でしたが、右腕が全く使えなくなり後退を繰り返すスティーズ選手の様子を見たレフェリーが試合を遮ってカウントを開始しそのまま10まで数え上げてのノックアウトでした。

エルナンデス選手は18勝(11KO)1敗。スティーズ選手は12勝(3KO)4敗。

Sylvester KOs Nespro!(Karl Freitag,Fightnews)

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