ヨアン・パブロ・エルナンデス対サンティアゴ・デ・パウラ(2008/08/30)

クルーザー級8回戦

元五輪代表のキューバ人、ヨアン・パブロ・エルナンデス選手(Yoan Pablo Hernandez)が先週末ドイツで行われたヘビー級戦のアンダーカードに登場。ドミニカ共和国からのサンティアゴ・デ・パウラ選手(Santiago De Paula)に5回TKO勝ちしています。

今年3月に元世界王者のW・ブレイスウェイト選手の強打を前に無残な3回TKO負けでプロ初黒星を喫したエルナンデス選手。6月に復帰戦を戦い(3回TKO勝)この日が再起2戦目のリング。
エルナンデス選手にとっては、勝つには勝ったものの厳しい前途が予感される内容の拙戦でした。
立ち上がりから積極的に出るエルナンデス選手。サウスポースタイルからの強打で攻め立てます。
試合開始間もなく右フックでダウンを奪い、左アッパーですぐに2度目を追加。この回終了間際には上から殴りつけるような左フックで3度のダウンを奪う幸先の良いスタート。
ですが、その攻めは力任せの左右を振り回すだけの非常に荒っぽいもので、また2度目のダウンを奪ったあたりで早くも息が上がった様子を見せるなどスタミナの無さは異常にも思えるほどで、2回以降は肩で息をしていてエルナンデス選手は完全にガス欠に陥っていたように見えました。
それでもラフな攻撃でなんとか主導権を握りつづけたキューバ人が5回にレフェリーのストップを呼び込んで勝利を得ましたが、デ・パウラ選手の反撃に押し込まれロープに詰まる場面も徐々に増えていて、3月の悪夢と同じ結末になってもまったく不思議は無い試合の流れでした。

5回のストップシーンは、強いパンチが当たっていたようには見えなかったのですが、デ・パウラ選手がバランスを崩し後方へよろけた場面でのストップでした。
4回もデ・パウラ選手のラウンドだったと私には見え、ペースが変わりかけていた場面での唐突にも思えるストップはエルナンデス選手にとってはラッキーなものだったようにも感じました。

エルナンデス選手は16勝(10KO)1敗。デ・パウラ選手は10勝(10KO)8敗1分。

試合動画(youtube)～高画質あり
【2008-08-30 】Yoan Pablo Hernandez vs Santiago De Paula.Part1


【2008.8.30】Yoan Pablo Hernandez vs Santiago De Paula Part2
【2008.8.30】Yoan Pablo Hernandez vs Santiago De Paula Part3

Valuev beats Ruiz again!

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