サウル・アルバレス対カーミット・シントロン(2011/11/26)

WBCスーパーウェルター級タイトルマッチ

21歳のメキシコ人王者サウル・アルバレス選手(Saul Alvarez)がプエルトリコからの元ウェルター級王者カーミット・シントロン選手(Kermit Cintron)の挑戦を受けた一戦は王者の地元メキシコで行われ、アルバレス選手が5回TKOで勝利してタイトル3度目の防衛に成功した一戦でした。(体格比較)

カネロ・アルバレス選手のイージーな勝利でした。
長い左ジャブ、右ストレートを突いて距離の構築を測るシントロン選手に対し、無理に相手をせず射程外ぎりぎりのところをサークリングしながら相手の打ち終わりに左フック、右ストレートを狙う初回の王者。カネロ・アルバレス選手が正確で強い右ストレートや上下への左フックで立ち上がりの攻防を支配していきます。
2回に入るとシントロン選手の左ジャブやボディへの右ストレート、さらには後退しながら当てたカウンターの左フックなどの良い攻撃が見られだしペースがシントロン選手に傾きかけたかに見えましたが、3回に入ってアルバレス選手がちょっと距離を詰めてプレッシャーを強めると王者があっさりとペースを奪い返します。
左右フックのボディブローを効果的に混じえるコンビネーションで試合のペースを一気に引き寄せると、続く4回にはシントロン選手がルーズに伸ばした左ジャブに被せた右ストレートでノックダウンを奪った21歳の王者。以降ヤケクソ気味に出たシントロン選手が強い右フックを見せる場面もあったりしたものの、特にボディを打たれると目に見えて弱る挑戦者といった状況で、一方的になった試合をレフェリーが5回に止めて試合は終わっています。
ほぼ戦意が潰えていたように映ったシントロン選手の様子で、非常にいいタイミングでのストップだと個人的には感じました。


Powerpunches、Punchzone

アルバレス選手は39勝(29KO)1分。シントロン選手は33勝(28KO)5敗1分。

Canelo Continues His Run in Mexico City, Eyes Big Fights(Jake Donovan/BoxingScene)
Saul “Canelo” Alvarez TKO's Kermit Cintron: Retirement for Cintron?(Jeremy Herriges/Bleacher Report)
Canelo Expects De La Hoya To Get Him Mayweather Jr.(Miguel Rivera and James Blears/BoxingScene)
What we learned from Saturday's fights(Jason Langendorf/ESPN)
写真
Photos: Saul Alvarez Pounds Kermit Cinton in Mexico City(BoxingScene)
Saul Alvarez hammers Kermit Cintron; wins by fifth round TKO(Gabriel F. Cordero at ringside Photos: Pepe Rodriguez and Alma Montiel/Fightnews)





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