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アルフレド・アングロ対カーミット・シントロン(2009/05/30)

2009-05-31 20:08:27 | ボクシング
スーパーウェルター級12回戦

元五輪代表で無敗のメキシカンホープ、アルフレド・アングロ選手(Alfredo Angulo)が強打の元世界王者カーミット・シントロン選手(Kermit Cintron)と激突する注目の一戦は、シントロン選手がスピードとスキルの差でアングロ選手のアタックをかわし切る12回3-0判定で勝利しています。(体格比較)

前戦での対マルチネス戦での不甲斐無い内容で大きく評価を落としていたシントロン選手ですが、マルガリート選手2世とも言えるアングロ選手のハードなアタックに苦しみながらも「ボクシング」で明白に上回って、キャリアの崖っぷちでなんとか踏みとどまっています。
力を抜いた左ジャブ、右クロスを突きながら動くボクシングで距離をコントロールするシントロン選手の立ち上がり。力抜いていると言うものの軽いパンチというわけではなく、威力もあって正確なパンチを当てて動くシントロン選手をアングロ選手は追い切れません。シントロン選手の攻撃に相打ち上等で合わせる強い攻撃を何度か当てるアングロ選手でしたが、攻撃の数と正確性でシントロン選手がペースを奪った試合前半戦でした。
しかしこれまでの試合でも見せつけていたアングロ選手の鉄のアゴはこの日も同じで、このアングロ選手のタフネスにシントロン選手は徐々に圧されていきました。
4回などはシントロン選手の強烈な右で一瞬効いたもののラウンド終盤にはペースを奪い返して見せたアングロ選手。7回にはサウスポーにスイッチしてからの右ストレートでシントロン選手を追いまくり、左ストレート連打を見舞うなど、アングロ選手のタフさとしつこい攻めをシントロン選手は明らかに持て余す場面が多くなっていった試合後半戦。終盤はアングロ選手のボディ狙いにも苦しめられていました。
ただこの日はシントロン選手がよく頑張りました。ペースが変わりかけた場面で、なんとか踏みとどまって流れを引き戻すラウンドを作り(6回や10回)、新鋭の激しい追い上げを振り切りました。
公式のスコアは3者ともに116-112。シロート採点も116-112シントロン。

アングロ選手はスピード差を生かされて得意の打ち合いに最後まで持っていくことができませんでした。あとやはりディフェンスの甘さってのも響いた感じ。
ただこの日の敗北は評価を落とすようなものでは無いと思いますし、良い経験になったのではないでしょうか。巻き返しに期待したいです。
CompuBox Punch Stats: Cintron Decisions Angulo(boxingscene)




シントロン選手は31勝(27KO)2敗1分。アングロ選手は15勝(12KO)1敗。

試合動画(dailymotion)

Berto outpoints Urango!(Jason Kotar and Ryan Macalua/Fightnews)
Andre Berto Keeps it Easy, Kermit Cintron Revives Career(Lyle Fitzsimmons/Boxing Scene)
Berto Outpoints Urango; Kermit Cintron decisions Alfredo Angulo(Alden Chodash/East Side Boxing)
Angulo wasn't ready for Cintron(Doug Fischer/The Ring)
Berto Wins, Cintron Steals the Show: Post-B.A.D. Review(Cliff Rold/boxingscene)
写真
BERTO DEFENDS WBC WELTERWEIGHT TITLE; CINTRON DEALS ANGULO FIRST DEFEAT(Chuck Johnson Photos by Ed Mulholland/HBO)
Photos: Berto-Urango, Angulo-Cintron Monster Gallery(boxingscene)
Berto outclasses Urango(Jason Kotar & Ryan Maculua,Photos by Javiel Centeno/FightWireImages.com)

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3 コメント

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Unknown (リゴンドー)
2009-06-02 21:37:15
いやあ、中盤くらいから、てっきりシントロンが後半にギブアップする流れだと思ってましたが・・・w
アングロの単調さにも助けられましたけど、ジャブ突きながらカウンターを狙っていくアウトボクシングに徹したのが良かったですね。なりふり構わぬクリンチも有効でした。まともに打ち合っていたらダメだったでしょう。アングロは自分のタフネスと体格(どうせリングに上がる直前はSミドル近くまで膨らんでるんだろうし)に頼りすぎてる気がしますね。同じ馬力型でもSミドルのリブラド・アンドラーデのように多彩さを身につけないと今後厳しいかなと。
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Unknown (管理人)
2009-06-02 22:33:28
>リゴンドーさん
当日の両者の体重ではシントロン選手の方が10ポンドも重いみたいです。
アングロはマルガリから馬力を目減りさせた感じで、ゴリ押しし切れませんでしたね。
ただ記事にも書いたとおりこの日はシントロンがよく頑張ったと思います。


※この興業の動画へのリンクを貼りました。ちと画質悪めですが…
あと昨晩megavideoに先日のオーレイドン選手の防衛戦の動画をうpしたはずなんですが、いまだ反映されず??
折角垢取って、flvに変換して、とか色々頑張ったんですがorz
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Unknown (リゴンドー)
2009-06-02 22:48:58
あら、今回は相手の方が重かったんですか、アングロw
これはうかつでしたw
しかしに、にしてはシントロン細かったですね。相変わらず脆いし、バテるし、膨らんではいるけれど、Sウェルターの身体ではないのかな、やはり。
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