カーミット・シントロン対ジェシー・フェリシアーノ(2007/11/23)

IBFウェルター級タイトルマッチ

強打のウェルター級王者、カーミット・シントロン選手(Kermit Cintron)がジェシー・フェリシアーノ選手(Jesse Feliciano)に10回TKO勝利してIBF王座2度目の防衛に成功しています。

シントロン選手の思わぬ大苦戦でした。
いかにもクロンクの選手らしいパワフルで迫力満点な右ストレート、左フックを持つシントロン選手ですが、ちょっと精神的に弱い感じがします。
初回は7インチのリーチ差を生かした強烈なパンチで優位に立ったシントロン選手でしたが、2回以降フェリシアーノ選手が密着してガチャガチャ来ると嫌がる風で、フェリシアーノ選手の頑張りが目に付く中盤戦でした。
強烈なパンチを決められても、シントロン選手の弱気にも見える姿勢に勇気付けられた面もあったのでしょうか、試合が進むごとにフェリシアーノ選手が伸び伸びと戦っているように見えました。
とは言えやはり力の差は大きく、10回に強烈な左フックを浴びて動きが止まり、シントロン選手の追撃のコンビネーションをほぼ全弾浴びてグロッキーになった場面でのストップでした。
10発以上のパンチを決めてのフィニッシュは素晴らしいものでしたが、シントロン選手の脆さが改めて露見した試合だったように思います。

boxrecによると来年2月にWBO王者のポール・ウイリアムス選手との統一戦が予定されているシントロン選手は29勝(27KO)1敗。
フェリシアーノ選手は15勝(9KO)6敗3分。

Kermit Cintron Stops Feliciano, Suffers Injury
シントロン TKOでフェリシアーノ降し王座防衛
Cintron wins but suffers injury to right hand

カーミット・シントロン対ウォルター・マティセー(2007/07/28)