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カーミット・シントロン対カルロス・モリナ(2011/07/09)

2011-07-11 07:08:00 | ボクシング

スーパーウェルター級10回戦

元ウェルター級王者のカーミット・シントロン選手(Kermit Cintron)とIBFで9位にランクされているカルロス・モリナ選手(Carlos Molina)による10回戦は米国カリフォルニア州で行われ、モリナ選手が正確なジャブと右ストレートとでペースを終始コントロールする大差の10回判定で勝利する番狂わせとなっています。(体格比較)

モリナ選手の予想外の一方的な勝利でした。
立ち上がりからよく出る左ジャブや左フックのリードでシントロン選手の出鼻を挫いて行くモリナ選手。モリナ選手自身が自らのペースを築くためのリードブロー、というよりも相手のリズムを乱す・狂わせるという意味をより強く感じさせるモリナ選手の攻撃と、巧みに相手の攻撃を殺しかわすメキシカンのディフェンスに直面して全く自らの攻撃・ボクシングを繰り出して行くことができないシントロン選手。
ラウンドを重ねるごとにその流れが徐々に明白になっていき、5回にはモリナ選手の右ストレートを浴びて後退し、ロープに詰まった場面で右アッパーで2度顔面を跳ね上げられて鼻血も流してしまった元W級王者。
以降、モリナ選手の右ストレートを度々クリーンに決められ、右フックのボディブローで効いた場面も見せたシントロン選手がなすすべなくずるずるとラウンドを失い続けた意外な完敗劇でした。



公式のスコアはジャッジ3氏ともに98-92モリナ。
モリナ選手は攻撃のひとつひとつがなんというかしょぼく見えるのですが、相手の隙にパンチを当てる上手さが感じられました。距離感のよさも感じさせ、ディフェンスも地味に上手く、すべての面で地味に上手いといった印象でしょうか。
これはララ戦でも感じたことで、なんかゴニョゴニョやりあってるうちに気がついたらモリナペース、ってのが持ち味の選手らしい?
上位陣にとっては嫌らしい相手になりそうですが、圧倒的なパワーやスピードを前にした場合この持ち味が発揮できるのかは疑問にも思えます。

モリナ選手は19勝(6KO)4敗2分。シントロン選手は32勝(28KO)4敗1分。


Carlos Molina Dominates Kermit Cintron, Wins Decision(Luis Sandoval/BoxingScene)
写真
Rios wins the war(Francisco Salazar and Miguel Maravilla at ringside Photos: Big Joe Miranda/Fightnews)
Rios, Antillon comments(Photos: Tom Casino/SHOWTIME//Fightnews)
Report/gallery: Rios vs. Antillon(Francisco Salazar and Miguel Maravilla Photos by “Big” Joe Miranda/Fightnews)

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