マイケル・カッツディス対アンヘル・ラミレス(2009/01/31)

WBO Asia Pacificライト級王座決定戦

元世界王者のマイケル・カッツディス選手(Michael Katsidis)がフィリピンで空位の王座決定戦に臨んだ一戦。アルゼンチンからのアンヘル・ラミレス選手(Angel Hugo Ramirez)とのタイトルマッチ10回戦に4度のダウンを奪った末の大差の10回判定でカッツディス選手が勝利した一戦でした。(体格比較)

カサマヨール選手、ディアス選手相手に敗れて連敗中のカッツディス選手にとっての再起戦でもあったこの日の試合でしたが、パワフルな攻撃で攻めるそのスタイルは健在。
強烈なボディブローを中心にしたプレスでラミレス選手を初回から圧倒。2回に1度、4回に3度ダウンを奪ったカッツディス選手の圧勝でした。(98-87,96-89,96-89)

4回のダウン以降、パワー、実力で大きく劣るラミレス選手が完全に防御を固めて「待ち」モードに入り、攻めあぐねたカッツディス選手。
なかなか突破口を見出せない中、ラミレス選手の反撃のパンチをまともに食う場面もあり、相変わらずの防御面での甘さが気にはなりましたし、実力差のある相手を倒しきれなかった事も少々不満でしたが、ここまで待ちに入られてはしょうがなかったのかなとも感じました。そう思わせるほどラミレス選手の待ち姿勢は徹底的なものでした。
とりあえず連敗からの復帰戦に勝利し、以前と変わらぬパワーも見せていたカッツディス選手の今後の復調に期待です。

次戦に元IBF王者フリオ・ディアス選手との対戦が予定されているカッツディス選手は24勝(20KO)2敗。ラミレス選手は19勝(8KO)5敗2分。

Katsidis Outpoints Ramirez!(Fightnews)
Michael Katsidis Decisions Ramirez, Julio Diaz Next(Boxing Scene)
Katsidis W10 Ramirez(EastsideBoxing)
Katsidis wins WBO Asia-Pacific lightweight title(PhilBoxing)

ファン・ディアス対マイケル・カッツディス(2008/09/06)
マイケル・カッツディス対ホエル・カサマヨール(2008/03/22)
マイケル・カッツシィーディス対ザー・アモンソット(2007/07/21)
マイケル・カッツシーディ対グラハム・アール(2007/02/17)