なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

こんばんは。

2010-02-28 22:50:05 | Weblog
久々にブログを見たら、熱いですね。私もやっと内科認定医の提出書類を終えて、ほっとしているところです。K先生遠路遥々ありがとうございました。すごく刺激になったし、今後もしっかりと上を目指してがんばっていけそうですね。
 それと同時に、知識の良し悪し、知識の量だけでは、先輩づらできないことも認識しました。こういった手法が広がってしまえば、簡単に知識を得ることができてしまい、今後先輩医師として、やっていくには人間的に魅力のあることをしないといけないなと感じました。

前にもお話したACGMEの医者に必要な6つの能力に関してですが、まさにネットの到来により、Medical knowedgeは、飛躍的に進歩した分野だと思います。
 話はかわりますが、池原先生が、ハイチ地震でのTMATでの活動報告を聞かせていただきましたが、まさにsystem-based practiceだと思いました。それぞれのTPOにあわせた治療が必要であるとおっしゃられていました。本当にいい講演でした。
 日本での診療・治療スタンダードでは、貧困や発展途上国においては行うことが不可能だし、現地の医療水準に合わせたことをする必要があるといわれて、まったくそのとおりだと思いました。病院では、困ったらCT,MRが当然のように行われています。でもそれは、場所的、時間的、人員的、金銭的に可能であるときに、行えるのであって、それらがソロわなければ、何かで補わなくてはならないんです。どこでも行える医療というのは、私の夢であり、目標です。もっと問診や身体所見を極めたいと思いました。

昨日はチリ地震がありましたね。なるべく被害が大きくならないように祈るばかりです。
僕の医師となるきっかけを与えてくれた南米だから、病院長にお願いしてお手伝いに行きたいです。

それではまた。 Dr.Oでした。

EX.six competencies
・Patient care
・Medical knowledge
・Practice-based learning and improvement
・Interpersonal and communication skills
・Professionalism
・Systems-based practice

原点!

2010-02-27 20:40:51 | Weblog
はいさい!

どもども、中徳OBのTです。皆さん元気にしてますでしょうか?私のほうは内科認定医のサマリをどうにか書き上げほっとしている今日この頃です。(病歴室のAさん、サマリ集めに協力してもらいありがとうございました。今度帰ったらボーリングでも行きましょうや!


さて、実は2月いっぱいうちの病院に中徳のI先生が研修にきておりました。診た患者さんではUC2例、A型肝炎、多発性のう胞腎に自己免疫性肝炎合併疑いのPtのSBP、LKの嵐、妄想性障害の薬剤性パーキンソンかと思いきやレビー小体型認知症の可能性が出てきたPD、などなど。検査では1ヶ月間、心エコーに入ってもらいました。(ちなみに私は心エコー、心カテ、心電図、ホルター心電図、心筋シンチをやっております。)抄読会では英語の論文を読破しておりました。血液疾患を直接担当できなかったのが残念だったかな~。(原発性マクログロブリン血症のPtにリツキサン投与してましたが。)その他の総診メンバーも、この1ヶ月だけでもCREST症候群やNMDA受容体脳炎や再生不良性貧血へのATG療法などなど珍しい病気を診断、治療に大活躍でした。極めつけはIgG4関連の後天性血友病(世界初症例かも!)など。うちの病院は総診で診断から入院治療から、外来フォローまでできるので、なかなか濃い生活を味わえます。日本全国の総診でも、治療できる幅に関しては日本一だと自負しとります。(このシステムを支えてくれてる優秀でいつでも気軽にコンサルトに応じてくれる専門医の先生方に感謝です!)

最近仕事にも慣れ、私生活でも築地で寿司をほお張り、中華街では飲茶をはしごし、箱根や草津で温泉に入り、ディズニーでミッキーと戯れ、とても満足していました。が、久しぶりに会ったI先生を見て思いました。まとっているオーラが違う!?1年見ない間にたくましくなっとるじゃないか!やはり地域にべったりまみれながら頑張っているというのはすごいです。振り返ってみて私は、良くも悪くも丸くなっていると感じました。I先生にはずいぶん刺激をもらいました。私も原点に帰って、ガンガンやっていきたいと考えております!それでは皆さんまた会いましょう!

P.S. 3/7の沖縄マラソンエントリーして飛行機のチケットも予約とってましたが、諸事情により参加できません。体重も8kg落とし、月間200km以上走っていたんですが。。。誰かゼッケン必要な方、郵送するよん。

災害医療

2010-02-22 02:20:17 | Weblog
國永です。

BDLSに行ってきました。
BDLS(Basic Disaster Life Support)。。
8時間の座学でした。

AMA(American Medical Association)でつくられたものなので
内容的には世界のどこで災害が起こってもやっていけるようにという内容でした。
テロとかハリケーンだとか、バイオテロだとか、色々でしたが
お勉強にはなったかなぁ。


災害医療はたまに受けると刺激になりますね。
コードブルーも刺激になりますね♪
あまり話の発展性はありませんでしたが。。

南徳の比嘉さんや大村さんに会ってちんすこうをもらって
超元気になりました☆

来週の沖縄入りが待ち遠しくてたまりません。

祝 1000日目☆

2010-02-19 00:56:54 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 祝 1000日目☆


ハイサイ!


平成16年卒:國永です。

更新が遅くなりました。
というのもさっきまでめっちゃ長い文章を書いていたのが
ふとしたことで一気に消えてしまい、書き直しております。

ということはさておき、
今西先生が練りに練って始まったこのblogですが、
今日で記念すべき1000日目となりました

それになんと驚きなのは、現在
トータル訪問者数(IP) 43294 IP
トータル閲覧数 (PV) 97003 PV
を記録しています。

単純計算でいくと
毎日50人弱の人が訪れ
毎日100回弱はこのblogが開かれて
閲覧されているようです。

凄いですねー。

いまこっちに来てから、このblogでみんなの様子がわかるので
毎日見て励まされています。

つい先日、医局の移動があり、書類を整理していたところ
昨年僕が書いたsmile smileが出てきました。
自分が書いた内容を再度読み返し、再度奮起しました。

そういやこの1年は夏休みも取らず、年末年始も構わず
出産当日も産気づいてから、日直に行ったりとムチャをしてきました。
けど全ては自分の目標のため☆


このblogが2000日目を記録するころにはどうなっているのでしょうか。
そう考えると1000日後を考えるのが楽しみでなりませんね☆

これからも(陰ながら)応援させて頂きます☆
ではでは今西先生・奥村先生よろしくお願いします

百聞は一見に如かず

2010-02-17 22:28:09 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 今日で 999日目☆



Kです。

皆さんは何を見たことがありますか?

PEGができなければPTEGがあるし、
CT下生検じゃなくても、皮膚切開で生検できるし、
肝臓との距離が近ければ肝表面に液体を満たせば距離が取れるし。

こういったことをたくさん若いうちに見ておくことで
一回でもそういうことを見ておけば、何かの時に思いだすことがあります。

REF P-1でダンピングの予防。
ポーテックスを使用したまま発声練習。
皮膚乾燥にワセリン。
湿潤療法・ラップ療法。
髄液tapによる水頭症診断。
Adamkiewiczの描出。
経管栄養の種類
膀胱穿刺
尿管カテーテルの適応
角膜ヘルペス

甲状腺noduleのFNAの適応
グルカゴン負荷試験
イソジンと甲状腺
免疫抑制剤
IVIG・血しょう交換
神経所見の見方
造影エコー
neck BB
エラストグラフィー
RI
などなど。

自分は学生3年生のとき眼科で3カ月集中研修をして
学生6年のときに2回目の解剖をして、
卒業間近のときには泌尿器科を目指していたという
ちょっとしたことが、時々役に立っています。

百聞は一見に如かずってのは名言ですね。
若いうちにたくさん見ておくことは大事だし
まだまだ見たことないことが多いと感じる今日この頃です。

ちょっといい話。

2010-02-16 23:35:44 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 今日で 998日目☆



Kです。
この辺でちょっといい話を。

あれは僕が麻酔科研修中の時です。
夜に緊急の手術が入りました。

患者は30歳台男性。
不慮の事故か何かで指の切断。
整形外科ですぐに手術開始となりました。

オペ室の看護師さんは、もちろん女性の方も多いのですが
その時担当したのは男のゴツイ感じの看護師さん2名。
麻酔は僕と指導医の男の2名。
手術は整形外科の男の先生数名。

なんと気付いたら全員男性でした。
夜中の緊急手術で、患者は若い男性。
担当する全員が男というむさ苦しい中で手術が始まろうとしていました。

まぁもちろん指の切断だったので、命に関わるものではないですが、
体動があると手術に支障をきたすため、麻酔は全身麻酔で開始することとなりました。

患者さんは奥さんと小さいお子さんが手術室の前まで見送りに来ていました。
もちろん手術を受けることも初めてだったと思います。
しかも全身麻酔。

全身麻酔では本人は完全に意識を失います。
万が一手術がうまくいかず、命に関わることになれば意識が戻らないかもしれない
という不安にも襲われるでしょう。どんな手術であっても。

患者さんが手術室に入ってきました。
手術台の上に寝ます。
周りは男だらけで、看護師さんが緊張をほぐすために声をかけました。
「夜中から手術だというのに男ばっかりでごめんなさいねぇ」

さぁ麻酔の導入です。
と、その時患者さんが

「全身麻酔だと意識がなくなるんですよねー?」
「そうですねぇ。次起きた時は手術は終わってますよー。」
「そうですか。」

たしか吸入麻酔が顔に当てられる時だったか、静脈麻酔を投与した直後だったか、
もう意識をなくすといった直後でした。患者さんから

「家族に伝えてほしいことがある」と。
「何を伝えましょうか?」


「愛していると。。」


その直後に患者さんは麻酔のため眠りにつきました。
周りで聞いていた僕らは、目頭が熱くなり、
確かに命に関わることはないかもしれないですけど
本当に気持ちが熱くなった一言でした。

最期の最後まで考える。

2010-02-16 00:28:31 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 今日で 997日目☆


キムヒロさんにかぶせてすみません。Kです。

そういやこういうコトがよくあります。
。。。
自分の担当患者さんで、もうかなり全身状態が悪い。。
肝硬変や膵炎や腎不全や感染症や、血液疾患や膠原病疾患、癌の末期。。
誰にコンサルトしてみても、そのデータでは、治ることはかなり厳しい。。
わかってはいても、最期を看取るのは自分だし、
あと何ができるんだろう?
いやその状態からでも治る人はいるんだろうか?
どうすればまた歩けるようになるんだろうか?
本人はどこまで望んでいるんだろうか?
家族は?
この病院でなければどれくらいのコトができるんだろうか?
他の病院にうつったら治ることも可能なのか?転院しても変わりはないのか?
あと何がしてあげられるのか?

もうダメかもしれないと、たとえ思ったとしても、
脈があるまで、瞳孔が散大するまで、呼吸が止まるまで、患者さんは生きているんです。
ホンマにギリギリの、もう何度もあかんと思った状態であっても、
患者さんは最期の最後まで生きているんです。
だったらその最期の最後まで何ができるかを考えまくって、
みんなに見放された状態であっても、
自分はやっぱり何かができないかを、一人ででもいいから考えぬくことで
同じ患者さんにあったときに、それが生かされてくるんじゃないかと思います。

よく思ったことは、もうあかんかもしれない。
限界かもしれないと思ったときに、その中でもう二つ三つくらい
何かできないかを考えることで、力がつくんじゃないかなぁ。

あきらめることはいつでもできます。
でも、それは本当にもう何もできない状態なんでしょうか?
本当の本当に?本当の本当の本当に?
世界中の誰かに聞いたら、あと少し何かできるかもしれないんじゃないですか?
そう思いながらギリギリを考え続けることも大切だと思います。
特に若輩な僕らであれば、なおさら。

でも患者さんや家族と密に話し合い、妥協点をみつけていくことも
もちろん大事ですけどね。

ブログを盛り上げよー!OBOGしゅーごー!! 

2010-02-15 19:42:25 | Weblog

 皆さんお疲れ様です!

 沖縄では昨日は旧正月でした(ほとんどの地方は新正月らしいですが…)。糸満や与勝方面などの漁業のある町付近で行われたことと思います。私の妻の実家も旧正月ということで参加させていただきましたが、いまだに方言が分からないし、酔っ払いもいたので楽しみながらではありますが少々緊張気味でさけちゅくやー(お酒を作る人)をやらせていただきました。 

 さて、

 なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

 のブログ更新日も1000日に近くなるということで、改めてコメントを書かれている方も、これから「書こうかな~」とすこしでも思われたOBOGは 

キムヒロ ( h.kimura@cyutoku.or.jp ) までメールください。ブログのID/PWを送信致します。

 

 

 必要記載事項は ・名前 ・勤務先 ・連絡先 ・メールアドレス(なるべくPCでお願いします) など身分が確認できるものがあるとなお助かります。また、中徳卒業生の連絡簿も作成したいので記入していただけると助かります。

 

                                     キムヒロ


ローカルルール?グローバルスタンダード?

2010-02-14 23:48:57 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 今日で 996日目☆


こんばんわー。
Kです。

毎日やっていることが正しいかどうか。
これに気付くかどうかって、難しいんですよね。
長年こうやってやってきたってのは
医療業界ではすでに古いことになっているかもしれません。

傷に対するイソジンやガーゼ。
へパリンロック。
はたしていつから変わったのでしょう。
気付いたら変わっていた?誰かが言ったから?
感染対策委員会?医療安全委員会?
じゃあ誰も言わなかったら変わらないのでしょうか?

毎日していることが正しいかなんて普通は考えないのですが
考えなきゃいけないのがこの医療業界なのです。

内視鏡の前処置はいまの方法がスタンダードでしょうか?
血液培養の場所は?量は?
CPRの方法は?
感染対策は?CV挿入時のガウンは?
エコー下CVは?
オペ場での手洗いは?
創処置の方法は?
エキザルベは必要?
胃洗浄の方法は?

もう考えれば考えるほど頭が痛くなりますねー。
しかし色々なことが、毎日毎日更新されるんです。
治療に関してはもっとです。

あっ、でも気をつけなければいけないのは、
絶対的に決まっていることもあれば、
どちらかというと曖昧で、
まだちゃんと決まっていないことも多いということも忘れてはいけません。
絶対的に決まっていることは是非すぐにでも改善した方がいいですが、
ものによっては、まだまだ議論の余地があるといったこともたくさんあります。
そういったことはそういったこととして考えておいてよいと思います。
いまのところはこの方がいいみたいよ、といった具合で。
そこに固執する必要はありませんから。


僕が研修医だったからか、
中徳では看護師さんから色々なことを学ぶことができました。
Expert nurseにちゃんと載ってるから読んでおいて下さい!と。
医者よりも看護師さんのほうがちゃんと勉強していて
本当に勉強させられました。

そしてそれが言い合える環境であったことがよかったと思っています。
医者が全部把握できるわけではないんです。
MEさんや、こっちでいうCEさん?達もよく知ってます。
薬剤師さんもよく勉強してます。
患者さんにベストを尽くそうと思っているのは
患者さんを取り巻いているみんななんです。

そういったことを各々が日々考え、更新していくことで
いい医療ってのが継続できるんでしょうねー。
そういったことに耳を傾けられる研修医が色んな事に伸びていくのだと思います。
いや研修医だけじゃなく、医者みんなかな。

僕なんかコメディカルの足元にも及ばないことがたくさんあるんだし。
いつまでもおごることなく謙虚な姿勢で、
多くに耳を傾けられることが大切だと日々言い聞かせています。

日々していることをふと思ったときにでも、確実に確かめ、
過去にとらわれることなく、自分を更新していくこと。
これは非常に大切なことですね。
ローカルルールはどこに行っても存在します。
それが常にグローバルスタンダードなのかどうかを追い求めることで
日々の仕事が楽しくなるのじゃないのかなぁ。

明日もがんばろー!

カウントダウン☆

2010-02-13 22:16:53 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 今日で 995日目☆



Kです。

早いものですねー。
今西先生が2007年5月25日にこのブログを開設して、
なんとびっくり!今日で995日目です。

当初は一年目研修医が交代で書こうといったこのブログも
途中から坂元の海ブログとなったり、
今西先生のダイエットブログからマラソン日誌にもなってましたよね☆
僕はたまにストレス発散のように熱い思いをぶちまけてました。

ここのブログは中徳卒業生にとっては中徳のことを知る唯一の手段かもしれません。
ねぇ、仲間や轟?

また外の卒業生と中の研修医を繋ぐ唯一のものかもしれません。
だから具志堅先生。ここのブログに卒業生がもっともっと書き込めるように
新しい『smile! smile!』とともに、
卒業生にブログIDとpasswardを送ってみてはどうでしょう。

ブログ1000日記念とか結構面白いかもしれませんね~。
ブログのことを知っていても
IDを知らないために書き込めないOBもいるかもしれません。
赤峰とかは久しぶりにみることで、元気づけられることもあるでしょう。
そのためには、いまの初期研修医だけでなく後期研修医の生の声を
ここで聞くことができれば外の研修医もみていてめっちゃ面白いかもしれませんねー。

河本や多賀の声を聞いて
仲宗根や親川/竹口とかが書いたら面白いですよね。萩原先生とかも♪
あとはリアルに関わってきた、当時の救急外来看護師さんの『お言葉』とか。
研修医全員がにお世話になったと思います。

1000日記念まであと数日ですが、徳洲会ペースでなんか創って下さいよー。
色々書きたいことは、まだまだ山ほどあったのですが、あとは頼んだ。
よろしく奥村。

お前が書かんかったらオレが一人でカウントダウンしときます☆

自分のアンテナ

2010-02-11 23:38:31 | Weblog
Kです。

研修医ってのはいいですよね。
何でも学べるし何でも気づける。
医者になりたてだから患者さんに近くて、
患者さんのしてほしいことが、10年目のお医者さんよりよく分かる訳です。
学年が上がれば上がるほど、自分の専門だとか
病気のうんぬんに集中するあまり、
患者さんが困っていることに気づけなくなってきたりするもんかなぁと思います。

患者さんにとっていいと思うことは何でもしてあげる!
これは研修医の時に僕が教えられたことです。
たとえ肺炎で入院していたとしても、爪白癬で毎日困っているかもしれない。
尿路感染症で入院していたとしても、肌のかさかさで困っているかもしれない。
目やにが多いとか、歯が痛い、口腔内が清潔に保たれていない、
目が見にくいとか、鼻が悪いとか、腰が痛いとか、関節が腫れているとか
気切チューブの固定テープが少しきつそうとか、汚れているとか
胃ろうから少しもれているとか、汚いとか、
体のことでなくても、介護の問題だとか、家の問題だとか
色んなことに気づけると思います。
それに気づいてあげられるかどうかなんて、研修医じゃなくてもいいわけなんです。

救急指定病院にいると、こういったことがどうしても怠りがちですね。
肺炎が、脳出血が、心筋梗塞が良くなったら患者さんにとっていいんでしょうか。
患者さんにとってできることをしてあげることも医療従事者の仕事ですよね。

こういった基本的なことから、徐々に考えるようになるのが
なぜ肺炎になったのか?痰が多いから?micro aspirationが多いから?
口腔内が汚いから?歯が悪いから?入れ歯が汚い?鼻が悪い?鼻汁が多い?
尿路感染症になった人はどうでしょう。
尿が汚い?膀胱の働きは?残尿は?憩室が関与?とかから
陰部の清潔感は?最近おむつにした?性器の汚染は?などなど。
蜂か織炎の人は?
手や足の爪は?皮膚の傷?皮膚の乾燥?おむつによるもの?
外用で予防はできないだろうか?とか考えてみないですか?

傷の処置はこれでよかったのか?
そういや某マンガ雑誌に書いてあったのが、子供の頭部の小さな裂傷で
それを、ホッチキスみたいなもので止めるのではなく
両サイドの髪を結んで傷を塞いでいましたねー。
実はあれ自分も離島でしたことがありましたが、見事にきれいに治りました。
医療に絶対ってものもありますが、そうでもないこともたくさんあって
色んな事に幅広くアンテナを広げることで色んな事に気づけるようになりますよね☆
だから一流ホストやホステスさんは話が上手いし色んなことに気づけるんですねぇ。
(そういやこうゆうPower Point作ったなぁ)

ともかく患者さんの視点にたって色んな事を考え、
してあげられることは何でもしてあげられるような医療従事者を目指したいですね♪

目指すは上。

2010-02-09 23:35:30 | Weblog
Kです。

僕の研修医時代の同期にはありえんヤツラが同期でした。
野球部のボス/テニス部キャプテン/琉大首席/大阪市立首席などなど
88人の希望者の中から8人が選ばれたと聞いています。
その中で、オレは新品のイヤーノート2004を引っさげて沖縄に乗り込んだわけです。

当然病態は全くついていけず、アホ丸出しでやるしかありませんでした。
でもやっぱり負けたくなかったから、
オレにできることはひたすら患者を診ることでした。

当直を希望でやりまくって、救急外来で寝て、グラム染色しまくって。
でもわからんことだらけで、それを同期に聞きまくりました。

また先輩達は4人で研修していたのに対して、僕らは8人いるため
先輩達に負けないようにするために、診た患者の疾患を共有したり
救急カンファとかつくってみて、色々なことを話し合ったりしました。
逆に8人になったからER体制もできるのではと話し合い、
ERの体制が始まりました。

今度は後輩達ができたときに、自分達が何が教えられるかとか
共通のことを教えるために何ができるかなんかをひたすら考えたりしました。
強烈に覚えているのは、東京研修に行った際に
『頭部CTを撮る基準』について、後輩に教えるためにみんなで話し合ったところ
皆が撮る基準が異なっていたため、大喧嘩になりかけて、結局話まとまらず、
話が終了したのを今でもよく覚えています。

そんな同期の中で頑張ることも楽しかったのですが、
自分が選んだこの中徳自体が、まだまだかもしれないと感じるようになり、
中徳でのルーチンはできるようになって当然。
中徳をさらにパワーアップさせるためには、
中徳以外でしている良いものを、どんどん取り入れ、
さらに良い研修をする必要があると感じるようになりました。

その結果、県立中部で行っているグラム染色を積極的に取り入れ
後輩たちを群星の研修病院にどんどん研修に行かせ、カンファレンスを開きまくり、
自分が3年目になったら徳洲会の他病院へ研修に行き、
道場破りの如く、他病院を渡り歩きました。
結果、いまの救急総合診療科に繋がったと思っています。

常にいまの現状に満足することなく、
他病院にも常に眼を向けて、中徳が全国のどの位置にあるのかを意識し
中徳ルーチンを覚えるのではなく、
全国どこに行っても使える手技・知識・薬剤の使用法を学ぶことが大切です。

僕の同期はそういったことを話し合える同期だったかなぁと今でも思います。

最高の同期です。

お疲れ様です!

2010-02-08 15:57:21 | Weblog

 皆さんお疲れ様です。  

 

先週ハイチ地震の災害活動に行かれていた中部徳洲会病院の医師2名(渡慶次先生、池原先生)、薬剤師1名(佐藤さん)が無事帰ってこられたので、すこし遅くなりましたがご報告致します。

 インタビュー      ~渡慶次先生~  

 ・何が一番大変でしたか?

「 言葉が通じないなかの医療活動が大変でした。現地では英語があまり使われないので現地の通訳できる学生などに協力していただきました」

 ・渡慶次先生は主にどのような活動をされましたか?

「おもに現地の病院で役割分担をして、外傷処置などをおこないました」

 ・現地はどのような感じでしたか?

「もともとあまり治安が良くなく、震災以前からPKOが入っていたようで救援物資などが到着すると皆がたかるような感じでした」

「また物資などが届いても、外国からきたものなので文字が読めず使えない物資もありました」

 ・現地まで行くのは大丈夫でしたか?

「現地に着くまで13時間ほどかかり、移動では飛行機が使えないところもあり、バスで移動したりもしました。時差もあって大変でした」

  とのことでした。インタビューしているときは帰ってきて数日しかたっておらずまだ興奮冷めやらぬ感じでしたが、私たちがテレビで見ているものとは全く違うものであったことと思うと、徳洲会病院代表として現地に行ってくださった先生、コメディカルの方々本当にお疲れ様でした。

いろいろと思うことはありますが、国境をまたいで自分の仕事を遅らせてでも駆けつけるのを見ると頭の下がる思いです。ありがとうございました。

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ae/4453e04a627d3b014448b9fb5ad19220.jpg

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/58/d592013ea02baf1a9bae04fbe889aee1.jpg

                                           キムヒロ


一言。

2010-02-07 23:38:33 | Weblog
Kです。

チーム医療って大切ですよね。
でもこのチーム医療ってのを理解することは大変難しくて、
そして教えることも難しいですよね。

僕がよく使うのは、
『僕がただ単に選んだ職業が医者なだけなんです』かなぁ。
患者さんを中心とした医療の、
僕は医者で、皆は看護師で技師さんで事務さんで掃除のおばさんで、
栄養士さんで、クラークさんで、薬剤師さんで。
みーんながいて初めて患者さんが病院の入り口から病棟まで行って
気持ちよく帰宅できるわけです。

医者が患者さんのところに、毎日何分いることがありますか?
24時間付き添いで医者が居れるわけがないんです。
そのかわりに、看護師さんが看てくれているんです。
僕らの目と耳と五感のかわりをしてくれている。
その看護師さんからコールがあったら、しっかりと聞かないといけないでしょう。
栄養士さんが食事を作ってくれます。僕はご飯を作れません。
薬剤師さんが薬を作ってくれます。掃除のおばさんが掃除をしてくれます。
事務さんが事務処理をしてくれて、クラークさんが病棟を案内してくれます。
これを僕一人ではできるわけないんです。
これがチーム医療なんです。
だからその中で僕はただ単に医者なだけなんです。

だけど医者としてチームにできることは、
その責任をすべて負うことかなぁと思います。

看護師さんに偉そうなことをいう研修医がいますが、
じゃあ看護師さんのすること全てにおいて自分の方が上手にできるのでしょうか。
全てにおいて自分の方が優れているのであればそれでもいいですが
じゃあ、ラインをとるのは?薬を詰めるのは?陰洗は?
痰をとったり、血液培養をとったりすることも看護師さんより上手にできるのでしょうか。
外科の某先生に言われました。
看護師さんの仕事が全てできるようになって初めて指示を出せ!と。
確かに。
相手の仕事のこともまともにできないのに、偉そうなことをいうべきではないと思います。
ていうか謙虚にいこうと思いました。

それからは陰洗浄や体位変換やラインや薬を詰めたり、経管栄養を入れたりしてみました。
それでも忙しいときはできなかったりするんです。
そんなことをがんばってみて、初めて一言看護師さんに、

『採血お願いします』ってのが言えるんじゃないかなぁ。
ひどい言い方であれば、『採血の指示出したから』か。

でもその一言の裏が大事なんですよね。
『採血の指示出したから』の言葉全体の意味が
(自分が採血をしたいけど、いまは手が離せなくて忙しいから)『採血の指示出したから』(看護師さんも忙しいのに申し訳ないけれども、僕のかわりに採血宜しくお願いします)であればいいかなぁと思います。

まさか『採血の指示出したから』(僕は末梢から採血できないからよろしく)
であれば話にならないですが。

これは看護師さんだけではありません。
主に看護師さんが多いですが、
医者でも看護師さんでもできるグレーゾーンってのがあると思いますが
これはどちらがやってもいいことなんです。
それに関しては、時間がある方がやればいいし、とっても緊急であれば
なおさら医者がやればいいんです。

心外の某先生に言われました。
僕『点滴のml/hの変更を看護師さんにお願いしました』
心外の先生『は~?、そんなことは自分で変更して、
変更したことを看護師さんに伝えるんですよ。』と。
確かに。

夜、薬を出したら、自分で患者さんに配薬したり、
点滴をつなぎ変えたり、末梢ラインを確保したり、痰を取ったり
こんなことは僕らでもできるんです。
どうしても忙しい時は、さっきのような気持ちで看護師さんにお願いして、
してもらっているんです。
そういう気持ちで仕事をすれば、看護師さんに偉そうなことは言えないですよね。
看護師さんの話になってしまいましたが。。

ラグビーの言葉に『one for all,all for one』という言葉があります。
ラグビーの場合、一人一人の役割が異なり、体格の大きな人から小さな人もいます、
足の速い人がいれば、タックルの上手い人もいる。
一人一人が自分のポジションをしっかりとつとめ、
お互いの役割を理解し合い、
全員でトライを決めるスポーツなんです。
全員がいて初めてトライに繋がるんです。
トライをする人がスゴイんじゃないんです。

医療もこれに似てますね。
だから思うんです。僕はただ単に医者なだけであって
『one for all,all for one』の精神で、一人の患者さんを治していくんです。

先輩後輩

2010-02-06 22:17:05 | Weblog
ハイサイ。Kです。


先輩ってのはいつでも凄くって
絶対かなわない存在だなぁって思うことはよくあると思います。
また同期には絶対負けたくないって思うこともよくあります。
同期には負けたくないですよねー。
やっぱり同じ時期に医者になって、同じように研修している同期には負けたくない。

けど今話した二つを一緒に考えてみたらどうでしょう。
同期には負けたくない。先輩はかなわない存在。
じゃあ、先輩が同期だったらどうでしょう。
やっぱり負けたくないですよね。

あの先輩にはかなわないなぁと考えていては先輩にはいつまでもかないません。
先輩はかなわない存在ではなく、越えなければいけない存在なのです。
なぜ越えないといけないか。

1年目が1年目の研修をしていて、2年目が2年目の研修をしていれば
研修としてはプラスもなく、マイナスもなく維持はできるでしょう。
しかし研修としても、病院としても、医療としても日々進歩しなければいけません。
とすると、研修も毎年毎年いいものは残し、改善するところは改善し
そしてステップアップを目指さなければいけません。
先輩を越えることができなければ、研修としては
少なくとも今年の維持かマイナスでしかありませんよね。

前研修委員長と考えていたのは
僕らは全国の病院の研修からするとまだまだかもしれない、
けど、毎年毎年ステップアップすることで、
数年後、十数年後にはもっとよりよい医療を提供できるような研修ができる
研修病院を目指してがんばっていこうと話していました。

毎年毎年僕が学んだことすべてを後輩に教えることで、
1つ下の後輩には僕が学んだことすべてを1年早く、
2つ下の後輩には僕が学んだことすべてを2年早く
3つ下の後輩には僕が学んだことすべてを3年早く教えていけば、
それぞれの後輩は、僕と同じ学年になるころには、僕を圧倒的に越えて行けるはず!
そうすることで、中徳の研修は毎年毎年良くなっていくはず!

先輩は越えなければいけない存在。
後輩は越えてもらわなければいけない存在。
そのために、自分も謙虚に、いやひたすら学び、すべてを惜しみなく教えることで
よりよい研修ができるはずじゃないかなぁ。

じゃあ実際どうでしょう。
2年目は自分が1年目の時の2年目を越えられそうですか?
3年目は自分が1年目の時の3年目を越えられそうですか?
僕はどうだろう。。
なんだかんだ言っても、先輩を越えていくのは難しいですよねぇ(反省)
1つ上の先輩を、2つ上の先輩をいまでも越えたと思えたことは。。
実際ないですねぇ。でも近い目標がいるということだけでも刺激であり
モチベーションには繋がりますよね。
ここにいても、僕にとってやはり目指すのは、あの先輩かなぁ。
負けられません!!!