なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

実習生 & スタンフォードからの講師(群星)

2011-12-24 18:27:09 | Weblog
お疲れさまです。
最近沖縄も冬らしくなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか?
昨日まで、関西から医学部実習生2人来てくださっていました。
一日目は後期研修医について院外研修についていっていただいたり、午後から気管切開のOpeに入っていただいたりと、あわただしく一日が過ぎていった感じでした。
翌日から、同じ大学の学生さんも実習に入られ群星関連で来られたスタンフォードの先生の指導を研修医の皆様と一緒に受けていただきました。
 中徳でも毎月10回ほどの教育回診がありますが、今回はさらにいい刺激となったこととと思います。
指導後の「トーク&トーク」では研修医からのたくさんの質問にも丁寧に答えていただき、とてもいい時間を過ごさせていただきました。
 群星の皆様本当にありがとうございました。

  院長と研修医、学生さんで恒例のお出迎え。






アメリカでのDr.Yang先生が努力されているお話は研修医もとてもいいモチベーションになったことと思います。
ハードな日程の中本当にありがとうございました。

木村

NY,BOSTON研修 いよいよお別れ

2011-12-11 07:01:59 | Weblog
あと3時間でNYを発ちます。

今回の収穫は3つ。
1.小児精神を専門にする皆さんとご一緒できたこと
2.海外でのTMATへの評価の高さを再認識できたこと
3.いっぱい走ったこと

普段あまり接点のない小児精神の先生方や臨床心理士、保健師の皆さんとご一緒できたことは、小児科医として大きな財産になりました。またTMATは災害医療に強いけれどメンタルヘルスという視点はあまりなかったので、今後のプロバイダー教育に反映する必要性を感じました。旗振り役になれればいいと思っています。

海外で活躍する日本人医師の皆さんはTMATを絶賛されておられました。特にTMATのロジのすばらしさを異口同音に語っておられました。体ひとつでやってきて、交通手段、寝泊り、食事がスムーズに提供されるだけでなく、診療上必要な物資がタイムリーに供給されるシステムを大絶賛されています。日本総領事の皆さんも同じことをおっしゃっておられました。TMAT関係者としてこれほどTMATを誇りに思ったことはありませんでした。


朝ボストンを出て13時にNYのチャイナタウンに到着、すぐにブロードウエイまでタクシーを飛ばして14時からのオペラ座の怪人を鑑賞。超ロングランですがこの日もほぼ満席でした。滑り込みでチケットを買ったので最上段の桟敷席のような場所でしたが、迫力といい衣装の豪華さといい、十分満喫できました。


さすがNYだけあって、ハマーのリムジンがありました。


夕方のレセプションに向かうべくタクシーを捜しますが、クリスマス前のタイムズスクエア周辺は人でごった返していて空車が見つかりません。そこへ黒塗りリムジンが乗らないかと誘ってきます。5人で50ドルとの交渉に、8人が乗りました。スーツケースもあるので広~~いはずのリムジンがすし詰め状態。皆で大笑いでした。おかげでタクシーよりもかなり安上がりになりました。


12月10日の夜はニューヨーク日本人医師会主催の懇親会でした。写真はマウントサイナイ医科大学准教授の柳澤先生で、今回の世話人をなさってくださいました。柳沢先生もTMATのロジを絶賛してくださいました。


懇親会の締めはリーダーの本間先生とボストン小児病院の江津さん。江津さんの至れり尽くせりのコーディネーションですばらしい研修となりました。


最後の朝も5:30から早朝ジョギングをしました。JFK空港近くなので、やや治安はよくない場所ですが、近くの公園まで約5kmの軽いジョギングを楽しみました。寒くて手が凍りつきそうでした。


初めての土地では、google地図を参考に手書きの地図を作ってから走ります。今朝はこんな感じの地図となりました。とおりにすべて名前がついているのでオリエンテーションがつきやすく走りやすいです。

そろそろ搭乗時間が近づいてきました。
これから14時間の長旅です。混んでるそうなのでちょっと憂鬱です。
帰ったらすぐに仕事なのでこれも憂鬱です。

実に得るものが多い研修でした。日米の複数の支援団体の協力で成立した今回の研修は、人的交流も含めて実に実りあるものとなりました。同時にTMATに対する海外の評価が私たちの想像を越えて高いものであることを知り、TMAT関係者の皆さんにお伝えしたい気持ちでいっぱいです。日本からはソフトバンクインベストメント社がご支援くださったとのことで、この場を借りてお礼申し上げます。

      小児科 今西康次

BOSTON研修最終日

2011-12-09 23:40:13 | Weblog
今朝も6時から早朝ジョギング。
昨日までと打って変わって寒い朝になりました。約5度。
手袋をしなかったので凍りそうなぐらいに冷たかった。


今日の講習はボストン小児病院で行われました。


ボストン小児病院はハーバード大学の関連病院で、全米でNO.1の評価を受けているそうです。ICUだけで3フロア。玄関にはValet Parkingのサービスもあります。以前、伊波院長が新しい病院ではValet Parkingを導入したいといっていたのを思い出しました。実際にサービスされているところがすごいですね。


ハーバードメディカルスクールの正面です。

今日の講義は、災害後に増える虐待への対処、アルコール問題、家族療法でした。ボストン小児病院には100人を超えるソーシャルワーカーがいて、虐待に対する調査や対処に積極的にかかわっているそうです。

すべての講義が終わった後で、ハーバードのCOOPへ立ち寄りました。

子供用のスクラブが売られていました。かわいいですね。
これを着せて、将来はハーバードに入れと教育するのでしょうか?

ボストン最終日は、総領事公邸でのレセプションがありました。
参加者全員とボストン側の関係スタッフが集まりました。
総領事公邸は高級住宅街の一角にありました。まさにお屋敷です。
私はタフツ大学の樽井先生の車に同乗させていただいたのですが、
車が門の前についてインターホンを押すと、門扉がゆっくり自動で開きました。


玄関の上には菊の御紋が。さすが日本国公邸。


総領事の引原氏


中央のひげの男性が樽井先生。TMATでも活躍されました。右から二人目はボストン小児病院のChoe先生。


レセプションルーム


TMATアメリカを統率したBrigham and Women's Hospitalの鈴木ありさ先生。予想通りactiveな方でした。

なごやかにレセプションは終了し、私たちの研修も無事に終了となりました。しかし、総領事公邸でのレセプションまで行われるとは、どんなにすごい人脈なのかなと、ただただ驚くばかりでしたが、震災に対する海外での気遣いの大きさを知り、大いに感激したのでした。

あすNYに移動し、NY日本人医師会のかたがたとお会いして、翌日にNYを離れることになります。あっという間の1週間でした。

          小児科 今西康次

disaster mental health training course in BOSTON (続)

2011-12-08 22:57:58 | Weblog
12/4はNYCで講義を受け、終わったと思ったら夕方にBostonに向けて出発。
china townから定期バスに乗ること4時間、Bostonに到着。
途中で15分のトイレ休憩があったのですが、女性用は長蛇の列。
恐ろしいことに間に合わなくても客を待つことなくバスは出発する。
たしかにバス内の掲示には、次のバスに乗ってくださいと書かれている。

12/5の朝は5時半に起きて早速ジョギング。
走る仲間がほかに2人いて、それが励みで早起き成功。


この日はハーバード橋を超えて約10kmのジョギング。



朝焼けが超きれいでした。

この日の講義は「家庭内暴力」「災害と障害児」「PFAサイコロジカルファーストエイド」。
特に障害児が災害に会った場合は、一般の被災者と違って非難時の特別な配慮が必要になる。たとえば自閉症だと普通の避難所では落ち着かなくて生活できなくなってしまう。物理的なハンディキャップがあると、トイレなど配慮が必要になるなど。普段から障害児の状況把握をしておくひておく必要があって、Bostonで行われているエントリーシートの説明があった。

PFAとは精神の専門家以外の一般のひとが心得ておくべき、心理サポートの手法である。日本語訳も出ていて、東北の震災時にも活用するように推奨されたが、実際には使われなかったという経緯がある。TMATも精神面の教育はされていないので、今後の課題としてPFAをベーシックコースに取り入れる必要がある。

12/6も早朝ジョギングで一日は始まった。この日は他の2人と待ち合わせに失敗し、一人走。MITをこえてハーバード大学まで走る。曇天。

この日から始まったplay therapyは秀逸。

災害で閉ざされてしまった心を開くために、遊びを通じて心を開放していく手法なのだが、さすがアメリカ、理論的背景もしっかりしていた。ハリケーンカトリーナやハイチ地震などで実際に応用されている。Life is Good kids foundationという団体の、Steve Grossさんが中心に解説と演習。


Steveさんはまるで役者のように表現豊かで参加者を魅了した。彼はソーシャルワーカーで心理学だけでなく神経生理にも明るい。

夕方からSimons collegeに出向いて、ソーシャルワーカーのクラスに合流し、学生たちとディスカッション。

彼らのコース最後の授業だったようで、被災地で働く児童心理の専門家たちと話すのがこの日のテーマだったらしい。
お土産にsimons collegeのTシャツをもらった

12/7~8はplay therapyの続き。
acvityをひとつやっては、その内容をディスカッションする。
災害時の介入には5つの原則があり、①安心感を与える、②心が落ち着くようにする、③自分の居場所を見つけさせる、④希望を与える、⑤自尊心を持たせる、ことが必要なのだそうだ。一つ一つのplay therapyのactivityはこれらの要素をかならず含むように設計されていた。

12/8の夜はBOSTON在住の日本人医療関係者との夕食会であった。双子の兄が自閉症で、その兄のことを本に記した

「お兄ちゃんは自閉症」の作者も来ていた。


blogを書いていたらまもなく深夜になろうとしている。明日も早朝ジョギングに誘われているので、そろそろ寝ることにしよう。

              小児科 今西康次

災害時メンタルヘルスケアNY研修 第一日目

2011-12-05 08:39:02 | Weblog
昨晩NY入りし、こちらで研修中の奥村先生と再会しました。

今日は日曜日ににもかかわらず、朝8時から早速研修です。
disaster pschychyatric outreach という団体から精神科医が講義に来てくれました。
今回の一連の講義は複数の団体や大学の協力で、基本的にボランティアということですからありがたいことです。

夕方で講義は終了し、そのままBOSTONへ移動です。
バスで4時間。バスの中からblog書いています。
WIFIが使えるので便利です。

                今西

disaster mental health training program in NY, the 1st day

2011-12-04 14:11:13 | Weblog
disaster mental health training courseでNYに来ています。12/3夜にJFK空港に着きました。入国審査に1時間、ホテルについたらアメリカで研修中の奥村先生が来てくれました。TMATのメンバー4人と奥村先生お気に入りのfive napkin burgerというハンバーガーレストランへ連れて行ってもらいました。人気のお店らしく満席でした。確かに今までで一番おいしいハンバーガーでした。当日の朝に連絡したにもかかわらず、わざわざホテルまで車を飛ばしてくれた奥村先生どうもありがとう。