なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

研修医通信 SmileSmile 第8号

2009-04-26 17:37:45 | Weblog
4月から9名の新研修医と、1名の2年次研修医が研修を始めました。
忙しい、厳しいとわかっているのに、あえて当院での研修を選んでくれた10名に、心から歓迎の意を表したいと思います。

さて、研修医通信SmileSmileも8号を迎えました。
隔月で発行しておりましたが、今回は4ヶ月も間があいてしまいました。
記事にしたいことはいっぱいあったのですが.....

新入生の10名と、この春卒業して行った研修のうち3名がメッセージを寄せてくれました。当院での研修の様子が良くお分かりいただけると思います。熱いメッセージをどうぞお楽しみください。

下記のURLからご覧いただけます。
http://www.cyutoku.or.jp/rinshou_prog/homepage/1000.html
4/27に掲載予定ですので、今しばらくお待ちください。
       沖縄中部徳洲会病院 副研修委員長 今西康次

関東より

2009-04-20 20:23:10 | Weblog
はいさい!今年の3月まで中徳でお世話になっていた4年目Tですが、みなさん元気でしょうか?

僕は元気いっぱいです。10年間いた沖縄を飛び出し、関東進出を果たしました。
ただしこちらは寒い!半ズボンしかもっていない僕にとっては朝晩の自転車通勤が苦痛です。10年ぶりに電車に乗ったら、乗車券を通さない改札口(いわゆるsuica専用)があり、切符を持ってマゴマゴしてたら僕の後ろには無言で長蛇の列が!寒いのは季節だけじゃないのか??
こんなシビアな関東へなぜ出てきたかと言うと、ディズニーランドデビューする為・・・ではなく将来僻地で総合診療するという夢があるため、さらなるレベルアップをしたかったからです。

僕のいる病院の紹介ですが病床数は約700床で人口40万人の医療圏で唯一の急性期を担っている病院です。年間救急車搬送数は8500台と圏内に工業地帯もあり外傷も豊富です。医師数は約200名。うち内科スタッフは20数名、内科後期研修医は約20名と大所帯です。3,4年目の仕事は、病棟業務、月5回の当直と週3コマの検査です。

病棟は僕たち後期研修医が中心となって行っており、システム中徳と一緒で救急、一般外来から入院するオペ適応以外の疾患を各科縦割りにすることなくすべて内科で見ます。実質仕事初めて10日間ですが症例の豊富さに驚きの毎日です。たとえば僕が受け持っている患者さんは心不全、RAの背部痛、胃Caのターミナルなど。僕の受け持ちの一人はlymphomaの再燃+ITP合併症で本日からガンマグロブリン大量静注療法開始しました。血小板回復したらR-CHOPを行う予定です。僕以外の後期研修医もevans症候群だと思っていたらAIHA+TTPの症例や、TTP、腹水を主訴にやってきたATL疑いとちょっとした血液ブームです。他にもPEや不完全型ベーチェット病疑い、多毛症精査、プロラクチノーマ疑いといった方もいらっしゃいます。たった10日間の入院だけでです!以前からの入院ではクロイツフェルトヤコブ病が2,3名いらっしゃいますし、HIVベースのカリニ肺炎などもいて、血液、神経変性疾患、膠原病なども勉強したかった僕にとってはまさに勉強の毎日です。印象としては市中病院の症例から大学病院の症例、救急から慢性期までと範囲が広く、内科医局もまとまっているため風通しが良いところです。

当直ですが、救急のwalkin対応で、中徳研修医の1年目の仕事内容とほぼ同じです。当直帯は初期研修医を除いて院内に循環器1名、内科病棟2名に外来1名、外科病棟1名に外来1名、整形外科1名、小児科1名、救急科3名もいます。CPA来ても手伝う必要がありません!

検査ですが半年ごとのローテーションです。僕は・救急車対応・気管支鏡・心エコーをやっておりなかなか楽しい時間を過ごしております。

まだ仕事始めで印象でしか語れませんが、ここでやってきている4年目の先生方は、むちゃくちゃに優秀です!また、教育のされ方が中徳とは異なり、どちらかというと中徳は診断までのプロセスを大事にしますが、こちらでは診断後の治療をきちんとエビデンスに則って行っているかを大切にしている印象です。カンファも診断した後どうするかという議論が多いです。おそらく中徳は総合内科ベースの総合診療やっていて、こちらは専門家ベースの総合診療をやっているためではないかと考えています。こちらの4年目と比較して、自分もまんざらではないなと感じるのは分野別では感染症、生活習慣病、循環器でしょうか。ただし、身体所見の取り方、救急は負けません。僕がこちらの病院に貢献できるとしたら内科walkin対応時の底上げではないかと考えています。

他の感想としては中徳では病棟30名見てましたがこちらでは10-15名になりそうです。しかし、こちらでは30名は見きれません。なぜかと言うとやはり雑用も少々多いためそれ以上だと手が回らなくなります。中徳の先輩方が言っていましたが、本当に中徳のコメディカルの皆さんは良く働いてくれます。3年間大感謝です。また中徳で働きたいと思いますしその時は貢献できるようさらにレベルアップしてまいります!!それではー。


PS:ちなみにこちらでは初期研修医は主役になれる場が少なく後期研修医が主役な印象です。中徳研修医の皆さん、大変でしょうが主役でやれるチャンスを活かし頑張ってください!

ハイサイ!

2009-04-19 17:09:14 | Weblog
ハイサイ!Kです。

あぃ!てぃーだかんかん!
でーじ熱いやっさ~(笑)

こっちも暖かくなってきました。
そろそろ海炎祭の季節でしょうか?
懐かしいな~。
あ~沖縄行きて~!!!
だからよー!(笑)


またまた中徳との比較を。。
まずこっちのすごいところは、
GF:12000件/年、CF:8000件/年、ERCP:670件/年等々
カメラは大変なことになっています。。
10列平行で午前も午後も内視鏡。毎日3-4件のERCP。。
超音波内視鏡やNBI(早期胃癌の発見につかうやつ?)もしょっちゅうやってます。

しかしこれはこれで。
病棟へ目を向けると、ヘパリンロック・創部のイソジン消毒・ガーゼ交換。。
外科と内科が完全に壁があるようで、
コミュニケーションがうまくいってないみたいです。
また、ここは大学病院からくる3年目研修医も多いのですが、
大学病院では処置をあまりさせてもらえないのか
注射器が持てない(エア抜きがわからない・局麻ができない・片手でできない)や
外科処置を行って来なかったためか、ナートができなかったりします。
既往歴は心筋梗塞・高血圧・脳梗塞・肝硬変と書くのがよくみられます。

大病院としてのメリット・デメリットがみえた1週間だった気がします。
しかし同時に僕ができることも見えてきました。
南徳でもやってきた生食ロックや検査歴(過去1年半での検査の種類)の導入や
後輩レジデントに対する過去カルテの調べ方や既往歴の書き方。
既往歴の経時的変化や内服から予想される既往歴の読み方など
学ぶこと(カメラやケモ)も教えることも満載です。

さっそく河本や奥村にも色々相談しに電話してしまいました。
垣根のない中徳でさまざまな事を学ぶことができ、
そして決して深くはなかったのですが、
広く多科に渡る基本的な処置や勉強、
全身状態の見方や患者さんへの接し方、
身体所見の取り方や病歴聴取の仕方は
今後も一生の財産になると確信しました。

またこれからは一つ一つをさらに深めれるよう
死にものぐるいで勉強してます。(初)

中徳の後輩達へ。
中徳では学べることがたくさんあります。
やろうと思えばカメラもできるし、カテの横にも入ることはできるし
救急もみれるし、カンファもあるし、グラム染色もやれる
おそらくオペにも入らせてもらうこともできるでしょう。
でも中徳からでたら、制限されてできないこともたくさんあるから
中徳におる間に、今よりもっともっと貪欲にやってくれ。

ではまた。チバリヨ=!

     患者さんと話すときは『うちなーぐち』が抜けないKより。

NAHAにむけて練習開始

2009-04-12 19:56:32 | Weblog
ちょっと気が早いですが、NAHAにむけて練習開始です。
時間があるときは北谷アラハビーチまでいくことがノルマとなっています。
一種の強迫観念ですね。

先日、昔の同僚からメールが届き、最近走り始めたとの事。
秋にはフルに挑戦するそうです。彼は学生時代はラガーマンで、
社会人になってからはテニスを楽しんでいますが、
この年になってマラソンを始めるとは、マラソンには何かしら魔力があるのでしょうね。

午前中は回診と研修医向けの診療ガイドの改訂作業をして、
ランチは妻とラグナで和食バイキング。
そうそう、最近ラグナはちょっと良くなっています。
2年前にANAがホテルをいくつか売却したころからラグナの質は低下の一方でしたが、付近にライバルホテルの建設が進み、考え直したのでしょうか。いいことです。

風が心地よい夕方になってアラハまで走ってきました。
いつものようにアラハに来ている人の半分は外人さんです。
アラハビーチで腰を下ろし、スポーツドリンク片手に海を眺めてボーっとするのがたまりません。

写真は夕日に染まるアラハビーチです。
                今西康次

忘れたなんて言わないで下さい。

2009-04-06 23:43:14 | Weblog
僕です。6年目突入Dr.Kです。

僕は今、倉敷中央病院・総合診療科にいます。
しかし総合診療科なるものはまだ何もないので
これから2年間で専門内科を8科、3ヶ月毎に順次回っていきます。
ので、いま消化器内科に所属しています。

まず病院の概要からいくと
1100床で医者は4月で400名越え。。
新入職の医者(6年目~)が30名。
新シニアレジデント(3年目)が48名(内部から18名、外部から30名)
新ジュニアレジデント(1年目)は28名
消化器内科は30名強。。
看護師は1500名で新人看護師は159名。。(6.1対1くらいになるそうです)
DPC登録および提出件数が全国一(大学病院を差し置いて)
財団法人で一応民間?経営?になるのかな?どこの医局にも所属はしていません。
作った人が大原孫三郎さんで倉敷にある美術館をつくった人のようです。
毎月の平均在院日数、紹介率、逆紹介率、外来患者数、入院患者数が電子カルテのトップ画面に12か月分記載され、徹底されています。

救急車は年間7000件、救急外来の日勤はジュニア2年目3~4名が担当。
夜はジュニア2年目1人+内科系シニアから2名の計3名で内科を回します。
救急のファーストになれるのはシニア2年目(4年目)までで
シニア3年目からは病棟かコンサルト当直しかありません。。
スタッフ(6年目くらい~)になると当直すらほとんどありません。。
ジュニア1年目は6ヶ月間は当直なし。6ヶ月以降もシニア以上の確認がないと注射指示が出せません。
また外科系は外科医だけで回すので、日中から研修医(2年間)にナートがあたることはなく、外科をローテートしなければ外科処置ができません。この辺はこの病院の改善すべきところだと上の先生もおっしゃっていました。

とまあ色々ですが、僕は来てから早々にジュニア1年目のオスキー面接の試験監督をやったり、ジュニア・シニア向けのカンファをやることになったりと、まだ担当患者もいないのに色々とやっています。

今日まで院内のオリエンテーションがあったため、実際の仕事は明日からですが、
救急外来やICU、消化器内科病棟、内視鏡室をまわって色々やっています。

大病院ですが、僕が中徳でやってきたことは相当評価されているようです。
消化器内科では急性腹症のCTのページをお気に入りにしているドクターが多く、びっくりしました。院内の推薦ページにもなっています。
またCVなどの多くの手技は、こちらでは経験もほとんどできないようで、強みになりそうです。

まだまだ始まったばかりですが、離島での診療などをたくさんの人に伝えていきたいと思っています。また、こちらで学ぶことも中徳の後輩達に伝えていく予定です。今西先生のマニュアルの改訂に参加できるよう、今度は勉強の面でもめっちゃがんばっていきます!

さみしいのでまた書き込みます。よろしく☆

                       6年目K