なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

最期の最後まで考える。

2010-02-16 00:28:31 | Weblog
2007年5月25日にブログ開設し
 今日で 997日目☆


キムヒロさんにかぶせてすみません。Kです。

そういやこういうコトがよくあります。
。。。
自分の担当患者さんで、もうかなり全身状態が悪い。。
肝硬変や膵炎や腎不全や感染症や、血液疾患や膠原病疾患、癌の末期。。
誰にコンサルトしてみても、そのデータでは、治ることはかなり厳しい。。
わかってはいても、最期を看取るのは自分だし、
あと何ができるんだろう?
いやその状態からでも治る人はいるんだろうか?
どうすればまた歩けるようになるんだろうか?
本人はどこまで望んでいるんだろうか?
家族は?
この病院でなければどれくらいのコトができるんだろうか?
他の病院にうつったら治ることも可能なのか?転院しても変わりはないのか?
あと何がしてあげられるのか?

もうダメかもしれないと、たとえ思ったとしても、
脈があるまで、瞳孔が散大するまで、呼吸が止まるまで、患者さんは生きているんです。
ホンマにギリギリの、もう何度もあかんと思った状態であっても、
患者さんは最期の最後まで生きているんです。
だったらその最期の最後まで何ができるかを考えまくって、
みんなに見放された状態であっても、
自分はやっぱり何かができないかを、一人ででもいいから考えぬくことで
同じ患者さんにあったときに、それが生かされてくるんじゃないかと思います。

よく思ったことは、もうあかんかもしれない。
限界かもしれないと思ったときに、その中でもう二つ三つくらい
何かできないかを考えることで、力がつくんじゃないかなぁ。

あきらめることはいつでもできます。
でも、それは本当にもう何もできない状態なんでしょうか?
本当の本当に?本当の本当の本当に?
世界中の誰かに聞いたら、あと少し何かできるかもしれないんじゃないですか?
そう思いながらギリギリを考え続けることも大切だと思います。
特に若輩な僕らであれば、なおさら。

でも患者さんや家族と密に話し合い、妥協点をみつけていくことも
もちろん大事ですけどね。

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