なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

自分のアンテナ

2010-02-11 23:38:31 | Weblog
Kです。

研修医ってのはいいですよね。
何でも学べるし何でも気づける。
医者になりたてだから患者さんに近くて、
患者さんのしてほしいことが、10年目のお医者さんよりよく分かる訳です。
学年が上がれば上がるほど、自分の専門だとか
病気のうんぬんに集中するあまり、
患者さんが困っていることに気づけなくなってきたりするもんかなぁと思います。

患者さんにとっていいと思うことは何でもしてあげる!
これは研修医の時に僕が教えられたことです。
たとえ肺炎で入院していたとしても、爪白癬で毎日困っているかもしれない。
尿路感染症で入院していたとしても、肌のかさかさで困っているかもしれない。
目やにが多いとか、歯が痛い、口腔内が清潔に保たれていない、
目が見にくいとか、鼻が悪いとか、腰が痛いとか、関節が腫れているとか
気切チューブの固定テープが少しきつそうとか、汚れているとか
胃ろうから少しもれているとか、汚いとか、
体のことでなくても、介護の問題だとか、家の問題だとか
色んなことに気づけると思います。
それに気づいてあげられるかどうかなんて、研修医じゃなくてもいいわけなんです。

救急指定病院にいると、こういったことがどうしても怠りがちですね。
肺炎が、脳出血が、心筋梗塞が良くなったら患者さんにとっていいんでしょうか。
患者さんにとってできることをしてあげることも医療従事者の仕事ですよね。

こういった基本的なことから、徐々に考えるようになるのが
なぜ肺炎になったのか?痰が多いから?micro aspirationが多いから?
口腔内が汚いから?歯が悪いから?入れ歯が汚い?鼻が悪い?鼻汁が多い?
尿路感染症になった人はどうでしょう。
尿が汚い?膀胱の働きは?残尿は?憩室が関与?とかから
陰部の清潔感は?最近おむつにした?性器の汚染は?などなど。
蜂か織炎の人は?
手や足の爪は?皮膚の傷?皮膚の乾燥?おむつによるもの?
外用で予防はできないだろうか?とか考えてみないですか?

傷の処置はこれでよかったのか?
そういや某マンガ雑誌に書いてあったのが、子供の頭部の小さな裂傷で
それを、ホッチキスみたいなもので止めるのではなく
両サイドの髪を結んで傷を塞いでいましたねー。
実はあれ自分も離島でしたことがありましたが、見事にきれいに治りました。
医療に絶対ってものもありますが、そうでもないこともたくさんあって
色んな事に幅広くアンテナを広げることで色んな事に気づけるようになりますよね☆
だから一流ホストやホステスさんは話が上手いし色んなことに気づけるんですねぇ。
(そういやこうゆうPower Point作ったなぁ)

ともかく患者さんの視点にたって色んな事を考え、
してあげられることは何でもしてあげられるような医療従事者を目指したいですね♪


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