なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

ダイエット外来 3週間目の経過報告 徳洲会 ソフィアクリニック

2008-11-29 14:20:10 | Weblog
3週間が経過しました。
この間の体重変化をグラフで示します。
皆さん、それぞれのペースでダイエット中です。
体が軽くなった、前かがみの仕事が楽になったなどの感想が印象的でした。
今後の体重変化が気になるところです。

徳洲会ソフィアクリニック ダイエット外来 今西康次

ダイエット外来 第1期生 2週間の経過 驚きました

2008-11-20 22:12:28 | Weblog
ダイエット外来も始まって2週間が経ちました。
今日から2期生も始まっています。
1期生の8名の経過をご紹介します。
予想以上の成果に私も栄養士も少々びっくりしています。

71.7 → 70.3 → 70.3kg  -1.4kg
53.5 → 52.1 → ?     -1.4kg
74.2 → 73.7 → 72.6kg  -1.6kg
79.7 → 79.1 → 76.6kg  -3.1kg
90.8 → 88.7 → 87.8kg  -3.0kg
74.2 → 74.0 → 74.0kg  -0.2kg
60.5 → 59.0 → 57.4kg  -3.1kg
58.6 → 57.3 → 56.8kg  -1.8kg

「体重が減り始めて以前より体が楽になった」とお話になる表情がとても素敵でした。みなさんそれぞれのペースで順調に経過しておられます。

ダイエット外来 今西康次

南徳当直中

2008-11-15 01:10:13 | Weblog
あ~。いまや南徳のKです。

南徳で救急総合診療科を開設した話は今回の直言にも載っていましたが、
実はこの救急総合診療科は果ては北海道。真ん中は京都にもあるのです。

ともかくも、この話はボクが3年目までさかのぼります。
全国の徳洲会病院のおもろい研修医を探すためと、
次年度に中徳に救急総合診療科を創る目的でボクは全国徳洲会行脚の旅にでました。

そこでであったのが北海道:札幌東徳洲会病院の松田先生。京都:宇治徳洲会病院の宇山先生と宮阪先生でした。
松田先生は救急をメインで、しかし総合診療科としての心意気もあり、
何でも救急で受けたいと考えていました。
また宮阪先生は救急・ICUを中心とした内科全般のマネージメントを行いたいようなことを考えていました。
そこにボクというわけのわからん輩がやってきて
「じゃあ、救急総合診療科創ったら?オレも来年創るで」
と言ったところ、平成19年度から
札幌東・宇治徳・中徳の3箇所で同病院初期臨床研修医を中心とした
救急総合診療科のようなものが立ち上がりました。

おそらく同時期にできた同じようなシステムは、
確実に後輩たちに対して屋根瓦を敷き、
同病院の中核を担うものとなっているうわさをよく耳にします。

いまでは彼らに会う際に色々な情報を交換しあう仲になりました。
たまに各病院の記載が色々なところで目につき
僕らも負けてられないなという感じになります。
ちなみに松田先生は明日徳之島代表として研修会に参加されます。

中徳における救急総合診療科はボクが抜けて
また新しい段階に来ていると思います。

救急部:杉本先生を筆頭として、若く新しいリーダーを。
そして、新しい風を取り込んで行く必要があるでしょう。
また南徳ともともに助け合い、切磋琢磨し、
中徳・南徳645床を支えていく基盤となってくれることを期待して
ボクは今日も診察室で寝ます。

                 当直室は診察室 K

ダイエット外来 1週間目の結果 徳洲会ソフィアクリニック

2008-11-13 20:48:16 | Weblog
11月6日よりダイエット外来がスタートしました。
この日から参加してくださったのは、11歳から59歳の8名で、内訳は小児が2名、大人が6名。
肥満の程度も様々です。

初日は基本的な検査と計測を行い、私と栄養士から全体レクチャーを行いました。
ダイエットの手法は、咀嚼法と栄養指導というオーソドックスな組み合わせです。
これまでこのblogで解説してきたように、ダイエットに関する栄養の考えかたは大きく変わりつつある最中です。
私達は、著名な医学雑誌に発表されている最新の研究成果にしたがって、ダイエットの内容を作りました。

本日は、ついに1週間後の2回目の外来日でした。
患者さんが指導を守ってくれるかどうか、本当に効果があるのかどうか、とっても心配でした。
なにより、ちゃんと外来に来てくれるかどうかが一番の心配でした。

そんな心配をよそに、8名全員が受診してくれました。
先週皆さんにお願いしたのは、咀嚼法+食事内容+起床後の体重測定でした。
多くの方がきちんと決まったタイミングで体重を量っており、緩やかな右肩下がりを示しているではありませんか!!
皆さんからのご了解を得ましたので、1週間の体重変化をすべて(減った人も減ってない人も)お見せします。

71.7 → 70.3  -1.4kg
53.5 → 52.1  -1.4kg
74.2 → 73.7  -0.5kg
79.7 → 79.1  -0.6kg
90.8 → 88.7  -2.1kg
74.2 → 74.0  -0.2kg
60.5 → 59.0  -1.5kg
58.6 → 57.3  -1.3kg

まだ最初の1週間ですので、誤差のうちかもしれません。
一喜一憂するつもりはありませんが、これが事実です。
この数字は参加者の皆さんにもお伝えしました。
さらに意欲を持ってダイエットに取り組んでくださることにつながると私は信じます。

来週の外来(初診、第2期生)も7名の予約が入っていました。
スタッフ一同、ますます張りきっています。
ダイエット外来担当医 今西康次

SmileSmile 中部徳洲会研修医通信 第7号

2008-11-12 15:10:21 | Weblog
SmileSmileの第7号ができました。

今回の記事は3年次後期研修医の轟先生の熱~い意気込みをはじめとして、新企画の「卒業生だより」、そして3人の研修医から届いた離島だよりです。当院の研修医の皆さんはほんとに熱いです。頭が下がります。

当院で初期研修を受けた多くの研修医が全国の病院で後期研修を受けています。当院での厳しいトレーニングで得た実力はどこへ行っても十分に役立ちます。そして何より、いつまでも中徳のことを愛してくれています。今後も卒業生からのメッセージをどんどん掲載していきます。

SmileSmile中徳のホームページからごらん頂けます。
副研修委員長 今西康次

東京マラソン 当選しました

2008-11-08 23:47:22 | Weblog
今週末は指導医講習会で大阪に来ています。
タスクフォースとして指導医講習会に参加するようになって4回目です。
来年度から指導医講習会の受講が必須となり、指導医講習会は軒並み満員となっている。

さて、来年の東京マラソン、3年目にしてやっと当選しました。
今年はフルマラソン(定員30,000人)に対して申込者数 226,378人 と約7倍となったようです。3年間応募し続けてやっと出場権を得ました。

東京マラソンは沖縄のマラソンコースに比べて高低差が少なくほぼ平坦です。いい記録が出せるのではないかと、取らぬ狸のなんとやらです。

12月のNAHA、2月のおきなわ、そして3月に東京と、忙しくなります。
もうわくわくです。
今西康次


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   ◇◇ 東京マラソン 抽選結果(当選)のお知らせ ◇◇

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イマニシヤスツグ 様
受付番号:30*****

このたびは東京マラソンへご応募いただき、誠にありがとうございました。
平成20年7月22日から9月22日の募集期間にて定員を大幅に超える申込みがあり
厳正なる抽選を行いましたところ、当選とさせていただきました。

沖縄奄美研修医合同勉強会 離島研修の現状 11月15日

2008-11-05 09:26:22 | Weblog
徳洲会には沖縄・奄美地区に20以上の離島病院・診療所があります。
これら離島病院・診療所では、若い研修医の先生方も大勢研修しています。
これらの研修医達は、全国の都市部の徳洲会病院で内科外科小児科産婦人科など総合的な基礎トレーニングを受けて離島にやってきています。
離島ではドクターは少なく、その他の医療資源も限られています。専門外だから知りません、は通用しません。
時によっては彼らが島の唯一のドクターであることも、悲しいかな今の離島医療の現実です。
多くの研修医たちが離島研修を通じて医師のあり方を再発見し、医師としての原点を離島研修においています。

救急患者のたらいまわしが社会問題になっていますが、問題解決のひとつの答えは総合診療医の育成です。
数年前に始まった新臨床研修制度は、ここ数十年の日本の縦割り制度(ナンバー診療科、専門分野偏重)への反省にたった制度です。
卒後の早い時期に重要な複数の診療科で研修し、幅広い診療能力を身につけ、後に各自の専門分野を研修するというものです。
病気の大半はその分野の専門医でなくても診療できるものですし、複数の疾病を併せ持った場合などは、全体を見渡して治療方針を決める必要があります。
これらの見地から、現在の初期臨床研修制度は必要不可欠な仕組みであるといえますし、アメリカの研修制度に習ったものです。

医師不足を招いた犯人を新臨床研修制度に押し付ける意見が大学関係者に多いようですが、私は賛成できません。
大学のポリクリの延長のようで、研修医に真剣さがないといった意見も出されますが、これはその病院の取り組みの甘さと、研修医自身の資質の問題だと思います。
古くからの名だたる臨床研修病院はもちろん、徳洲会病院で学ぶ研修医達は、どの診療科を回っているときであっても取り組みは真剣です。
研修医ががんばっている研修病院というのは、研修医が医師としての仕事をし、実力アップを肌で感じることができる病院だと思います。
ポリクリの延長....などと嘆いている病院は、その程度の研修内容しか研修医に提供できていないではないでしょうか?


さて、来る11月15日(土)に、離島で研修している研修医たちの症例検討会があります。
奄美地区では2ヶ月毎に、沖縄も含めた合同カンファは年に1回行っています。
離島で研修医たちがどのように活躍しているかを見る絶好のチャンスです。
医療関係者はもちろん、一般の方もご遠慮なくご参加ください。
11/15(土)、16:00~19:00 中部徳洲会病院 4階講義室
参加ご希望の方は、研修担当の兼謝名(かねじゃな)までお知らせいただければ幸いです。電話937-1110.

添付画像は昨年行われた第1回の様子です。
副研修委員長 今西康次

高GI食品 低GI食品 GIの違いと食欲の関連 ダイエットとの関係

2008-11-04 21:38:31 | Weblog
テレビでも時々見かける言葉にGIなるものがあります。
GIは Glycemic Index の略です。
炭水化物(すなわち糖質、白飯、パン、麺、芋などの主成分)が体内で消化吸収されるときの、速さを示すと考えてよいでしょう。
消化吸収が速いと、血中の糖分が急速に増加しますので、すい臓からインスリンというホルモンが急速に分泌され、血中の糖分を肝臓や筋肉に移動させて、血中から減らそうとします。すなわち、高GI食品は血中の糖が急速に増大し、インスリンも大量に分泌されるということです。

グラフは、「Low-Carbohydrate Diet」という論文からの引用です。原文はAFP(American Family Physician)のページから入手できます。
このグラフは、高GI食品と低GI食品での、体内でのインスリンホルモンの分泌と血糖値の変化を模式的に示しています。
低GI食品では、糖の消化吸収がゆっくりなので、インスリンの分泌は緩やかで、血糖値の変化も緩やかであり、異常な高血糖や低血糖を招きにくい。
一方、高GI食品では、糖の消化吸収が速いので、インスリンも急速に分泌され、血糖値の変化とインスリン分泌にタイムラグが生じて、不必要な低血糖状態を招きやすいと説明しています。

必要以上に血糖が下がってしまうことが、強い空腹感を招き、食欲を必要以上に亢進させるそうです。
さらに、インスリンがたくさん分泌されると、結果的にインスリン抵抗性も徐々に増していくそうです。

このように、高GI食品と低GI食品の違いを説明してもらうと、とてもわかりやすいですね。
ぜひ原文をお読みください。GIの違いに関するメカニズムは、2002年のJAMAの論文が最初のようです。後日ご紹介します。
低GI食品を選ぶようにすれば、炭水化物制限も多少は緩めることができそうですね。

徳洲会ソフィアクリニック ダイエット外来担当医 今西康次

ダイエット外来 at 徳洲会ソフィアクリニック 11月6日スタート 初回は満員

2008-11-03 13:22:47 | Weblog
2ヶ月にわたり準備してきたダイエット外来がとうとう今週から始まります。
毎週木曜日の夕方に外来枠を設けています。
初診は隔週で、今月は6日と20日。すでに6日は予約枠いっぱいの10名になりました。
予約が入らなかったらどうしようねと心配していましたが、とりあえず無事にスタートできそうです。
先週は、スタッフでデモンストレーションを行いました。

このダイエット外来の狙いは、主にメタボリックシンドロームの方に対して、
肥満の原因に自ら気づいていただき、自分で肥満を克服できるように仕向けることです。
病院通いをやめたらまだ太ってしまったでは、意味がありませんからね。
なるべく薬を使わずにメタボリックシンドロームから脱却できるようにお手伝いしたいと思っています。
体重を減らすだけで、高血圧・高血糖・高脂血症が改善することは以前から報告されています。

私達の方法は、科学的に実証されてきた、行動療法と食事療法が基本となります。
中でも食事療法はここ1~2年で世界の流れは大きく変わっています。
20年余りの論争に終止符が打たれつつあるといったところでしょうか。
これまで当たり前のように行われていた食事療法が、今まさに見直されつつある瞬間です。
とはいえ、いろんな指針が改定されるまでには数年かかるのではないかと私は危惧します。

これまでの基本は、カロリー制限+低脂肪。
最近の研究報告では、カロリーや脂肪の制限より炭水化物制限がより重要だと。
まったく逆といっていいぐらいの変わりようです。
これが広まるには相当の時間と労力が必要でしょうね。

さあ、新しい理論を私達と一緒に先取りしましょう。
特に、全国平均より肥満率が飛びぬけて高い中年男性の参加を心待ちにしています。
ダイエット外来担当医 今西康次

ここは南徳。

2008-11-01 02:27:24 | Weblog
久々に登場。5年目Kです。

さてワタクシは現在南部徳洲会病院にやってきております。
救急総合診療科で何でもやってきたことが、ここでも使えているというか
働けていることに、いままでやってきたことが間違いではなかったと
思うこの頃です。

さてさて、ワタクシはいまこの地におきまして、更なる総合診療科としての
↑を目指すために、日々死ぬ気で働いております。
ここに来てまず、平安山名誉院長の下、血液内科を勉強することができ
産科宮城先生の下で24時間お産オンコールをし、
さらに手広くそして多くの患者を診ています。
脳出血もここでは主治医として持たせてもらい、
呼吸器疾患は中部の小司先生に教えを請い
肝・膠原病に関して佐々木先生に話を聞き
循環器は平良先生・川満先生をたずね、
内科のことなら服部先生。
あーもー言い尽くせないほど色々ありました。

しかし最後に困ったときはやっぱり比嘉先生に南部から院外callをして
何回も迷惑をかけています。。本当にいつも比嘉先生には感謝です。
しかし比嘉先生に負けないよう、さらにさらにさらにやります。

1年生には迷惑をかけていますが、僕の最大限教えれることは全て教えていきます。ホンマみんなありがとうな。

今月みた疾患を下記に覚えているだけ
crown dens syndrome、間質性肺炎、アルコール性肝炎、副腎不全、特発性血小板減少症、Cushing症候群、肥大型心筋症、うっ血性心不全⇒カテ⇒3枝病変にてCABG、DKA、脊髄小脳変性症⇒気切、徐脈性失神、脳底動脈狭窄症、マラリア疑い精査中、膠原病からの肝機能障害疑い、前立腺癌、MEPM耐性H.influ、透析患者の脳出血、膿胸などなどでした。

でも基本はやっぱり問診!バイタル!身体所見!やで。

                   5年目K