なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

研修の壺 ~其の拾参~

2010-05-21 00:55:16 | Weblog

~其の拾参~
 『読むべき本』


 入職し、2ヶ月がたとうとしています。
 一生の中で一番色々なことを覚えた時期ではないでしょうか?

 社会人としてのルール。
 電子カルテの使い方。
 人の名前。
 医学知識。

 などなど。。。大変でしたね。

 本日のテーマは、『読むべき本』です。
 ワシントンマニュアルをはじめ、色々な本を買ったと思います。
 が、これらは一種の辞書。
 困ったときに一部分だけを読む本です。

 医学書の中には、最初から最後まで読破すべき本があります。

 そのひとつが、これ。『輸液を学ぶ人のために』

http://www.amazon.co.jp/dp/426034286X/?tag=yahhyd-22&hvadid=38801907041&ref=pd_sl_4axy2l24r7_b


 毎日のように点滴していますよね?
 輸液の基本、わかっていますか?

  1日に必要なナトリウムは?
  1日に必要なカリウムは?
  なんで3号液のナトリウムは1/3の濃度なのか?

 この本を最初から最後まで読めば、輸液がわかるようになります。
 しかも、とても読みやすく書かれています。
 (しかも安い!)

 絶対に研修医のときに最初から最後まで読むべき一冊です。

  
 『家は借りて住め、本は買って読め。』
 私の好きな言葉の一つです。


   Dr.Σ

第2回小児T&A in Okinawa

2010-05-16 09:43:34 | Weblog
麻生飯塚病院の先生方がお始めになった、小児のトリアージ実践セミナーである、「小児T&A」が昨日5月15日に中徳で開かれました。沖縄では2回目で、本拠地福岡以外での複数開催は沖縄が初めてだそうです。

運営スタッフは、麻生飯塚病院、沖縄県南部医療センター、浦添総合病院、中部徳洲会の皆さんで、沖縄チームは1月に行われた第1回の受講生が中心となっています。

今回のセミナーの特徴は、第1回の受講生が中心になって運営したこと、複数病院のコラボレーションで運営できたことでしょうか。特に、若い先生方が積極的に動いてくれたことが成功につながりました。

受講生の皆さんも、県立中部病院、中頭病院、中部徳洲会病院、沖縄米国海軍病院、浦添総合病院、南部医療センター、南部徳洲会と多くの施設から参加していただきました。

あいにく、梅雨の土砂降りではありましたが、募集定員の24名の参加がありました。4つのブースに分かれて、トリアージを中心に、発熱症例、下痢嘔吐症例を実技形式でトレーニングしました。本来は6時間のコースですが、3時間に短縮して症例を絞って行いました。

イブニングセミナー(飲み会)では、年度内に3回目をやろうということでもりあがりました。浦総の丸ちゃん、よろしくね。
スタッフの皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

写真を公開していますのでご覧ください。
http://photos.yahoo.co.jp/healing_yas

            小児科 今西康次

GWっていいですね。

2010-05-05 15:59:52 | Weblog
こんにちは。本日オンコールのOです。
日本はGWでいいですね。私には、まったくその恩恵はなく免許切り替えに行こうとして行ってから気付いて、しょぼしょぼと近くのホテルで昼ご飯を食べていたぐらいです。
 研修医一年目の、今はFamily practice(家庭医)をローテしていて、今まで病気とばかり付き合っていた私にとって、とても不思議な気持ちになります。でも言葉のためか今まですぐに患者さんの希望していることを理解できていたつもりなのに、今は、全く思うように信頼関係が作れなくて困っています。でもここでも思うことは、一旦手を貸してくれる人がいなくなると、自分でしなければという気持ちが強くなって、大概のことは解決してしまうんですよね。ちゃんと後で報告はしますけどね。
中徳の時もたぶんそんな気持ちでやってきたから、頑張れて来たんでしょうね。

海軍病院のインターン、エクスターンシップのwebsiteを新しくしました。またよかったら覗いてくださいね。
ではでは。

気持ちの切り替え。

2010-05-03 01:50:50 | Weblog
どーも。こんばんわ。國永です。

なんかここに来るとやっぱり気持ちが入りすぎて困りますね。
現病院では冷めきってると思ってましたが、
いざ書こうと思うと沸々と湧いてくるものがあります。

去年の出来事と言えば、
最後の最後に江角先生の申し出により
卒業生にムービーメールを送れたことでしょうか。
また木村さんが定着したことや、ビーチパーティーも懐かしいですね。
2月のPPは奥村にショックを与えたかもしれません。
あ、そうそう奥村がベストティーチャー&海軍病院合格&USMLE合格ってのも。
そういや病院が繋がったのもありましたね。

さて今年度になり、はや1カ月。
新しく新天地に行った、M/W/T/S辺りはみんな元気そうでしたよ。
新天地と言えば、徳之島のNも♪
それぞれ新しい地で、中徳の看板をしょって頑張っていることでしょう。

新しく中徳研修医(死ぬほど忙しい病院の研修医)になられた皆さん。
初めまして。僕が國永です。顔みせに5月に行きます。
なぜ貴方達がそこに居るのか。
おそらくその理由は、僕や先輩たちが中徳を選んだ理由と、ほぼ変わりないでしょう。

ここからが医師の始まりです。
学生だったときのように、出席をとったら終わりの授業や、
膵臓を脂肪と間違えて切ってしまった解剖実習や、
17時に帰宅できたクリクラ(ポリクリ)とは訳が違います。

紙切れ(医師免許)をもらったその日から、いやHPで自分の番号を確認した日から、
僕らは医者になったわけです。
いま、目の前にいるのは患者であり、
患者の目の前にいるのは、医師としての各々なんです。
そこに研修医とか指導医とか院長とか関係ないわけです。

「研修医のオレが。。」ではなく。
医師として、そして指導医や院長よりも、
より患者さんの気持ちに近い医師として、
目の前にいる患者に最善を尽くすことを考えましょう。
そしてそうやって悩み考え、導き出していく答えが、
貴方の人生の糧となることでしょう。

勉強ができる?できない?関係ありません。
あの紙切れをもらった日から僕らは意識を変えなければいけないのです。

まあー、簡単に言うけど、そんな簡単に瞬間で性格や態度や脳みそが
変えれるわけではないよねー。
あの時、実際どれくらい変わったかなんて、言葉で言えるくらい変わったかなぁ?関口?
だけど、意識することが大切なんやで。

まともなGWは過ごせないと思いますが、日々がんばっていきましょう!


                            國永