なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

研修医 臨床研修制度の行方

2009-02-25 11:21:40 | Weblog
5年前に始まった新臨床研修制度が見直しの時期を迎えています。
長年のストレート研修の弊害をなくすため、卒後の2年間は複数診療科をローテートして、幅広いプライマリケア能力を身につけることが目標とされました。
この結果、研修医教育に積極的な民間病院などに研修医が集まり、特に地方の大学病院では研修医が集まらないという事態となりました。

本来、大学病院などの高度先進医療を行う病院は、専門的疾患のトレーニングには最適ですが、ありふれたプライマリケアのトレーニングには不向きなことは明らかです。大学はカリキュラムの見直しをすることなく、研修医の偏在を新臨床研修制度が悪者かのごとく、小手先だけの改変をしようと圧力をかけています。見当違いもはなはだしいと私は思います。

私は、「NPO法人 卒後臨床研修評価機構(JCEP)」のサーベーイヤーとしてのトレーニングを受けましたが、本機構の理事長岩崎先生の会員向けコメントを以下に引用いたします。
                     副研修委員長 今西康次


■「臨床研修制度のあり方等に関する検討会の意見のとりまとめ」を受けて 岩崎榮■
〔まとめの要約〕
・研修期間は2年間、2年間で研修到達目標が達成できなければならない
・必修診療科2科(内科、救急)、2年目に1ヶ月以上の地域医療研修
・選択必修診療科5科目(外科、麻酔科、小児科、産婦人科、精神科)の中から1~2診療科
研修の基本理念や到達目標が全く変わらないのですから、当然2年間の研修期間が必要であることは明白です。しかも現在の到達目標を達成するためには、多科ローテイトや総合診療科での研修をしなければ、なかなか難しいのではないでしょうか。しかも、来年度からはプログラムを弾力化するとしながらも、研修の質の確保のための到達度などの第三者評価が強調されているので、今後、評価を受けなければならない方向性が強く打ち出されると考えられます。
このNPO法人が、その任を負うことになりそうですので、会員の皆様方の病院が積極的に評価を受けられることをおすすめすると同時にサーベイヤーの方々をはじめ、皆様のより一層のご協力をよろしくお願いします。
〔語録〕
大体、プログラムの評価点検も行わないで、プログラムのスケジュールのみをいじった今回の検討会の結果の意見のとりまとめは到底受け入れ難い。臨床研修医を何と心得ているのだろうか。じっくり2年間研修してこそ、幅広い医療、断らない医療、全人的医療、そして地域が求める医療に取り組む基本姿勢が身につけられるのでしょう。国民(患者)を欺くことになるのではないか、国民(患者)不在の検討であったと言っても過言ではない。
なお、昨夜のNHK、視点・論点で「医師の研修見直し」という題での飯野奈津子解説委員の解説は当を得た内容で、明日開かれる医道審議会臨床研修部会に対する牽制と拙速にならない審議を求めていました。

おきなわマラソン 念願の4時間台を達成!!

2009-02-22 16:21:09 | Weblog
フルマラソン、ついに念願の5時間をきりました。
4時間59分41秒で、ギリギリ駆け込みでした。

34kmあたりで5時間ラビット(ペースメーカ)に合流してついていったのですが
結構ペースが早くて3kmほどで脱落してしまいました。
残り4kmという時点で、時計は4時間50分。絶対に間に合いません。
普通ならペースが落ちて、5時間30分あたりでゴールがこれまでのパタン。

そこに後輩が追いついてきて、これなら5時間いけますよ、というのです。
どうやら私が時間を間違えていたようで、5時間まであと26分ありました。
そこで気合を入れなおして、両足はつったままでしたが走りきり、
最後は時計とにらめっこでゴールです。最後の200mはダッシュでした。
もう、涙涙ですよ。感動のゴールです。泣けました。

おきなわマラソンは高低差が100mあり、アップダウンの繰り返し。
東京マラソンはたった40mしかありません。
東京は間違いなく4時間台で走れるだろうと思っています。たのしみ!!!

小児科&ダイエット外来 今西康次

『History,History,History!!』

2009-02-14 14:41:02 | Weblog
週刊医学界新聞 第2817号より

The three most important parts in making a diagnosis are
History,
 History,
  History!!


って。
かの有名な。。(僕はまだ会ったことないのですが。。)ティア二ー先生の言葉です。

僕は本当にこれをみたとき、『マジか!?』と思いました。
というのも、いままで比嘉先生や宮城征四郎先生が言っているように、
僕もずっと後輩に、とにかく病歴を聞いてこい!と。
とにかく病歴!なんやと思ってやってきました。

ここでは『病歴』と訳されていますが、
この訳よりも『History!』の方がいいような気がしますが。。

ここでもあるように先生はまず患者の生活(社会歴)を聴きながら,
観察という身体所見の一部を始め,
その後で主訴や現病歴を聴いていくみたいです。

これも僕が前から思っていたのですが、教科書的に
主訴→現病歴→既往歴→家族歴→社会歴→。。
といった風に聴くのは、うまくいかないと思っていたのと一緒で
ほんまにというか、ごっつい共感できました。

まだまだ日本の医学教育では主訴→現病歴→。。というふうに
コンサルトするのが定石であると思われがちですが
確実に将来これは覆されるだろうと思います☆
というかそう願います♪だってわかりづらいんやもん。

宮城征四郎先生が、目をつぶって聴いていても
この人がどういう人かわかるように説明しなさいと言ったとき
必ず社会歴から話をするのがわかりやすいのです!(オレだけ?)
問診するときも、コンサルトするときも、コンサルト聴くときもそう!
ずっとそう思ってたけど、覆すことはできなかった。。
でもこれで自身をもって後輩達に教えることができそうです。

ありがとうティアニー先生☆

『History,
  History,
    History!!』

これは二度と忘れることのできない言葉になりそうです☆



                         5年目K

Road to OKINAWA

2009-02-07 22:29:13 | Weblog
22日のおきなわマラソンまであと2週間となりました。
au携帯のrun & walkを使うようになって、練習の記録を
ネットで見ることが出来るので励みになります。

そろそろ本番前の追い込み練習の時期ですので
今日はおもいきって30km走ってきました。
いつもハーフを過ぎるとペースダウンし、
ふくらはぎのこむら返りに苦しんでいますので
今日はLSDで30kmをトラブルなしで走りきるのが課題でした。

今日の沖縄は23度と春のような気温です。
自宅の浦添を出て、58号から普天間、そして沖縄市のパークアベニューで
国体道路に出て美浜、北谷、58号を浦添へ。
途中2回給水して29.2km、3時間16分でした。
平均ペースも7分を切っていましたので、私としてはまずまずです。
何よりも足のトラブルなしで30kmを走りきったのが収穫でした。
練習の成果か?それとも先日購入したCW-Xの威力か?

これなら念願のサブ5でいけるかもね!!
3月の東京マラソンも走りますので、これからが正念場です。
      今西康次