~其の七~
『迷ったらメンドクサイほうを選べ』
皆さん、色々な診療場面で、迷う事が多々あると思います。
その時は、こう心の中で呟いて下さい。
(迷ったら、メンドクサイほうを選べ)
たとえば①
腹痛でCTをとろうと思います。造影する?造影しない?
造影するには腎機能確認しないといけないし、同意書もとらないといけないし、メンドクサイなぁ、簡単な単純CTにしよ。
・・・と考えたら、過ちの始まりです。
単純か造影か、迷う時点で、造影CTを撮るべきです。
もちろん症例により判断すべきですが、単純CTでもかまわない症例は、(造影しようかどうしようか?)などとは迷わないはずなのです。
たとえば②
泥酔状態で頭部打撲、救急搬送されるも検査拒否。
あぁ、メンドクサイですね。
本人帰ると言っているので、じゃぁ帰宅OK。
・・・とはいかないですよね。
メンドクサクても、そこは我慢し、本人を説得。
酔いがさめるまで経過観察したほうがよいでしょう。
毎日のように、迷うと思います。
大きいことであれ、小さなことであれ。
どちらがメンドクサイ選択なのか、簡単にわかると思います。
安易な選択をしない様にしましょう。
メンドクサイというのは、あまり良い表現ではないですね
『より確実なほう』 とか 『より間違いのないほう』 と言うべきなのでしょう。
でも、 『メンドクサイ』 事が、 『確実』 で 『間違いのない』 選択肢なのです
Dr.Σ