なんくるないさ~、沖縄での研修医生活

臨床研修のメッカ沖縄にあって忙しさNo.1を自負する中部徳洲会病院。スーパー研修医がリレーでつづる研修医ブログ。

研修の壺 ~其の八~

2009-12-29 00:13:48 | Weblog

~其の八~
 『Review』



 今年ももう少しで終わりですね。
 今年1年、様々な患者さんに出会ってきたと思います。
 どんな患者さんとかかわったのか、思い出せますか?

 年末に私は、その年のReviewをしています。
 サマリーなどの色々な記録を見直します。


  あぁ、こんな患者さん居たな。今、元気かな?
   →カルテを開き、元気に通院していることを確認、一安心。

  この症例はこんな失敗したな。
   →同じ失敗しないように再確認。


 医師として、Reviewはとても大切です。
  午前の病棟業務を昼食食べながらReviewし、反省・改善。
  寝る前に、今日一日をReview。頑張ったと自分を褒める。
  当直で創処置。翌日外来フォローしたスタッフDrに直接Reviewしてもらう。
  救急車で来た患者さんが、1週間たちどうなっているのか、カルテでReview
  月1回の給料日、給料に見合う仕事ができたか1ヶ月をReview

 こんなふうに、日々・毎週・毎月、患者さんを思い出しながら、反省し、より良い医療が提供できるように、Reviewしましょう。
 そうすることが、一つ一つの症例を無駄にせず、力となっていくのです。

 私は、PDAとよく使う電子カルテにID-Listを作っています。
 いつでもReviewできるように。
 IDさえあれば、電子カルテでいつでも情報が引き出せるので、便利になりました。
 (私が研修医のころは、フロントの裏のカルテ棚をあさり、Reviewしてました。大量の紙カルテとの戦いで大変でした・・・さらに、スタッフDrの“達筆”が読めない


 さぁ、一年を振り返りましょう。

 間違いなく、君たちは良く頑張った!
 自信を持ってよいですよ。


   Dr.Σ

ハイサイ!

2009-12-28 12:04:04 | Weblog
ハイサイ!Kです。
ついに呼吸器内科の研修が終わり、
来月から神経内科(脳卒中なしの)の研修が始まります。
怒涛のごとくおしよせる、病気の山と情報の渦に戸惑いながら
なんとか過ごしている今日この頃です。

毎年毎年1年が早くなっている気がします。
もう今年もあと少しですががんばっていきましょう。

さてさて来年の話ですが、
もしよかったらどうぞ。↓
『第1回さぬきBDLS(Basic Disaster Life Support) プロバイダーコース』
http://blogs.yahoo.co.jp/no83302002/58802581.html
です。
一応僕は応募してみました。Dr.carの皆さん一緒にどうですか?


あとは、
1/8(金)        京都GIM(毎月第一金曜日)
1/22(金)19:00~21:30 香川TFC勉強会:千葉大総診の生坂先生講演
1/23(土)-24(日)    医学教育セミナーとワークショップ:http://www1.gifu-u.ac.jp/~medc/seminarworkshop/2009/35/
1/31(日)       岡山CASPワークショップ:http://caspjp.umin.ac.jp/

とかに参加予定です。
下の2つはO先生向けかも。参加希望の方はいつでも連絡下さい。

ではまた。良いお年を。

ただいま

2009-12-23 01:29:30 | Weblog
パルモア学院での勉強を終えて、昨日沖縄に帰ってきました。
あの冷たい空気も時々はいいと思うのですが、体中が縮こまって姿勢が悪くなりそうです。でも都会のライトアップは、本当にきれいで幻想的な気持ちになれます。でも本当に沖縄はあったかいですね。
今日は外来の忘年会に行ってきました。5年目のUさんと一緒に行ったのですが、ブログを読んでいたみたいですね。びっくりしました。独り言をぼちぼち件主意向けに書いていたつもりだったのですが、色々な人が読んでいると改めて知りました。
 少しでもみんなのためになる記事を書かないといけないなと思いました。

 私は、レジデントノートを5年間定期購読しています。脳外科の中島先生の記事が大好きなんですが、この前の記事に経済学の話が載っていて、blue ocean戦略というのが書かれていました。シルク・ド・ソレイユなどの話や、最近の台頭している企業がどうして成功を収めているのかが、書かれていました。内容に関しては、各自で読んでください。でも世の中いたるところに、チャンスがあるんだなと思います。それをつかみ取れるかは、単なる運ではなく、分析・試行錯誤といった努力の上にあると思います。
ではではもしよかったら、読んでください。

気候だけではなく、心も暖かい沖縄より。

Congratulations!

2009-12-14 14:26:32 | Weblog

今西先生(写真中央)、多賀先生(写真右) おめでとうございます

 本日の医局会では 小児科専門医試験 に見事合格されたお二人の先生が紹介されました。普段からとても気さくでいつも笑顔の絶えない先生で、医局を明るくしてくださっているお二人です(写真左は整形外科の宮里先生です。)

 ちなみに専門医試験とは…

名称: 小児科専門医
概要: 本会は1896年に発足し、1985年より本会認定医制度を施行した。これを元に2002年より小児科専門医制度を新たに施行した。小児科専門医は小児保健を包括する小児医療に関してすぐれた医師を育成することにより、小児医療の水準向上進歩発展を図り、小児の健康の増進および福祉の充実に寄与することを目的とし、所定の卒後研修を修了した会員に対し、試験を実施し資格を認めている。資格は5年ごとに審査のうえ更新される。

                                 ということです。 

             本当におめでとうございます!              キムヒロ


ASUS EEEPC 901-X 大改造

2009-12-09 18:34:39 | Weblog
昨年から台湾メーカーを中心に低価格のモバイルPCが次々に発表されている。
大ヒットの先導役となったのは「ASUS EeePC 901-X」で、私は昨年6月に予約購入した。
メールとWEB、パワーポイントが使えれば出張に最適。おまけにこの機種はハードディスクの代わりにSSDというメモリを使っているのでバッテリーの持ちも良い。

この初代901-Xの弱点はCドライブ用のSSDが4GBしかないこと。いくつかのアプリケーションを入れて、XPのアップデートを重ねるとCドライブの4GBはパンクしてしまう。一部のファイルを自動的にDドライブに格納するツール(autoCtoD)を利用しても非常に厳しい状態に変わりはない。

この901-Xはマニアのユーザーが多く、4GBSSD問題を解決するために実にさまざまな方法が考案され、WEB上で紹介されている。私が知る限りの決定打はCFカードを取り付ける方法で、今や専用の部品まで販売されていた。先日、この部品を購入し改造に成功したので報告します(マニアな内容ですみません)

使用する部品は、世田谷電器というメーカーが発売している「北烏山」という名前のCFアダプター。詳細はホームページでご確認ください。
そして、CFカードはできるだけ高速なもの。私は533倍速の32GBを買いました。IDEをULTRA DMA/100で接続できており、CrystalMarkで調べる限り4GBの高速SSDよりもさらに高速でした。

この32GBCFカードを、Dドライブ用の遅い8GBのSSDと交換し、IDEのslaveとして認識させます。

ここからがひと工夫。

1. 再インストールDVDにて再インストールし、Dドライブに格納されているいくつかのアプリケーション(Adobe reader, open officeなど)をいったん削除します。
2. Cドライブだけの構成にしてからAcronis true imageなどのバックアップソフトでバックアップします。
3. バックアップしたものをCFカード側にリストアします。
4. このままでは32GBのCFカードに4GBのパーティションが作られるので、Partion Wizardなどのパーティションツールでサイズを32GBまで拡張します。
5. BIOS設定画面で、起動のプライオリティーをCFカードを優先するように設定する。

これらの作業をすることで、32GBのCドライブを持ったマシンとして生まれ変わりました。

もちろん欠点もあります。
CFカードはカメラなどの高速メモリとして開発されたものですので、PCのHDD代わりに用いるには、耐久性が低く、マルチプルアクセスに弱いようです。SSDのようにプチフリーズすることもあります。これらの弱点を納得したうえであれば、901-Xの利便性を最大限に発揮できるマシンに改造できます。改造費用は約13000円でした。

         元システムエンジニア 今西康次

NAHAマラソン 4時間12分 自己ベスト更新!!

2009-12-07 21:31:08 | Weblog
12月6日、薄曇りの中NAHAマラソンが開催されました。
今年は過去最高の34000人がエントリーし、20800人が完走したそうです。

私は5時半に起きて病棟回診してから会場へ向かいました。
自宅からはバスで行ったのですが、会場周辺の混雑のためぎりぎりになりました。
会場となりの護国神社で完走祈念、そして病棟の患者さんの快復祈念。
列に並んだのは5分前、スタート地点からかなり後ろのほうでした。
号砲を聞いてからスタート地点まで10分30秒。これまでで一番の出足の遅さでした。

今回は先輩の具志堅先生に負けじと、「打倒具志堅」を目標に夏場も走りこんできました。前回のNAHAが5時間20分くらい、おきなわが4時間59分、東京が4時間44分と着実にタイムはよくなっています。練習の30km走ではほぼ3時間で走れました。

天候はまずまず、朝はやや気温高めで汗ばんでいましたが、途中からひんやりして絶好のコンディションです。1km毎にラップをしらべて6分/kmをキープしました。ハーフもほぼ同じペースです。前半の3段上りも気になりませんでした。25kmを過ぎたあたりからたまにふくらはぎに違和感が出始めたので、若干ペースを落としてだましだまし走りました。芍薬甘草湯も服用。

後半もあまりペースは落ちず、例年苦しんでいる最後の豊見城のだらだら登りも、他のランナーを追い越す勢いで走りきることができました。最後の2kmはうれしくてにこにこしながら走ることができました。

4時間12分53秒、もちろん自己ベストです。昨年より1時間も短縮できました。
公式記録はスタート地点までの10分30秒があるので、4時間23分13秒でした。

ライバルの具志堅先生はなんと3時間55分で、念願のサブ4達成。
恐れ入りました。
3時間台まではランナー、4時間を超すとジョガーだそうです。

43歳で始めたフルマラソンですが、あり得ないと思っていたサブ4まであと一歩のところまで成長しました。3月のおきなわでは、何としても達成したいなと新たな決意をしたところです。

3月のおきなわは、全国の徳洲会のランナー、ジョガーを一同に集めようと思っています。面白そうでしょ!
              副研修委員長 今西康次

またまたこんばんは。

2009-12-07 02:01:26 | Weblog
今日で神戸に来てから一週間になります。
○●学院の10階で一人黙々ビデオを見ています。最初は、つらかったですが3日もすると英語も慣れてきて、5時間がすこし楽になってきました。
今日はoncologyとEmergency medicineを勉強しました。やはり薬の名前が覚えにくいし、聞き取りにくい。試験は、一般名もしくは商品名(有名なものに関して)を記載しないといけないので、なかなか大変だと思いました。これからしっかり覚えようと思います。

今日はそのあと久々にK先生と会うことができました。よろず話ができてよかったです。K病院にいっても相変わらず熱いのが変わらず、うれしかったです。また来年何らかの形で、中徳に来てほしいですとお願いしておきました。K先生は、実力がどんどんついていますよね。話を聞くだけで伝わってきます。僕も負けないようにしようと思います。久々に同僚に会うのってすごく刺激になります。東京、名古屋、九州にまたお邪魔しに行くことがあるかと思いますが、その時は皆さんよろしくかわいがってください。

USMLE合格体験記でもお話ししましたが、下記に関して少しずつ今後お話していきたいと思います。

ACGME(アメリカの卒後臨床教育をつかさどっている機関)の医者に必要な6つの能力
・Patient care
・Medical knowledge
・Practice-based learning and improvement
・Interpersonal and communication skills
・Professionalism
・Systems-based practice

Oさんより

こんばんは

2009-12-02 23:55:06 | Weblog
こんばんは。
久々に落書きしに来ました。皆さんお元気でしょうか?みなさんは、今頃忘年会のために芸に励んでいると思います。
私は、週末の公演を無事に終えて、リラックスした中で神戸で勉強しております。
 この2日間は小児科を勉強していましたが、先天性心疾患や小児特有のウイルス疾患、ワクチンは本当に大変ですね。風疹、麻疹、ムンプス、肺炎球菌、インフルエンザ桿菌のワクチンと何歳までに何回打ちなさいとか世の中のお子さんをお持ちの方はさぞかし大変だろうなと思いました。それを覚えないといけない学生さんはもっと大変ですよね。(来年、中徳に来られる方で、もしブログを呼んでいる方は、ぜひ連絡ください。一緒にごはんでも食べに行きましょう。医局から院外コールしてくれるはずです。)

 それはそうと神戸では明日からルミナリエです。たしか神戸の震災の時から始まっているんですよね。その年に僕はアルゼンチンに行きました。その時から、海外で働くというのが、僕の夢だったことを思い出しました。

Begin with end in mind, end with begin in mind.
(目標を持ってはじめて、そして初心を忘れるな。)
Go for it!
(それに向かっていけ!)

僕の好きな言葉です。まだまだ夢に向かって走り続けたいと思います。

徳洲会1年次研修医・中間研修会(H21.11.28-29)開催報告

2009-12-02 16:45:20 | Weblog

  28日(土)13:00-29日(日)12:30まで1泊2日の日程で徳洲会グループの20臨床研修指定施設から89名の1年次(当院9名)が集まり、中間研修会が開催されました。                                                5月に行われた初期オリエンテーションから半年ぶりに開催され、日常診療で頻繁に関わる負傷・疾病のポイントやピットフォールに関する講習、大規模災害時における対応法、医療事故の悲しい症例の反省など盛りだくさんの研修会でした。なんと!小児科今西先生が2日間を通じて司会・進行役を務め、研修会9コの演題のうち、4コの講師を当院の先生方が担当されました。事務担当者としては、中徳の先生方がいつもにまして大変頼もしく、誇らしく感じたものでありました。以下が今回の講義と講師の方々です。

 ①「災害時における病院の役割~地下鉄サリン事件の反省~」 聖路加国際病院 救急部・救急救命センター長 石松伸一先生  

 ②「USMLE合格体験記」中部徳洲会病院 奥村善人(救急総合診療部・5年目)   

 ③「骨折の見逃し~その傾向と対策」岸和田徳洲会病院副院長 整形外科部長   

 ④「小児科症例」湘南鎌倉総合病院副院長 渡辺和臣先生  

 ⑤ワークショップ「発熱外来を企画する」中部徳洲会病院 今西康次(小児科・JCEP卒後臨床研修評価機構SVR)  

 ⑥「沖縄でのインフルエンザ対策」中部徳洲会病院ソフィアクリニック院長 新里勇二(小児科)  

 ⑦「インフルエンザ流行期の発熱患者のディスポジション」徳洲会グループ研修委員長 大垣徳洲会病院副院長 佐渡原道人先生 大隈鹿屋病院 内科部長 田村幸大先生  

 ⑧「ハワイでの医療研修」Queens Medical Center Dr. Ruth M Ono  

 ⑨「読影コンテスト&CTカンファレンス」中部徳洲会病院 具志堅益一(放射線科部長)

   画像はこちら→  http://blog.goo.ne.jp/photo/10898

                             

             事務担当kane