この本ですが、今年の母の日のプレゼントとして買ってもらったものなんです。
行きつけの本屋に行ったとき、「何がいい?」と聞かれ、
持っていたこの本をすかさず出して買ってもらいました。
カーネーションはすぐ枯らしてしまうことをよく知っている家族は、
私の好みもよくわかっていらっしゃるのです。
かれこれ半年以上たってやっと読みました。
家族の皆さん、こんな母親でどーもスミマセン。
さて、スタージョンといえば「人間以上」「夢見る宝石」などSF作品が有名ですね。
最近では短編集「海を失った男」「不思議のひと触れ」が刊行されています。
でも、私、ほとんど読んでいないのです。
短編はちょろっと読んでいましたが、長編はこの本が初めてです。
しかも、ヴァンパイアもの。
興味津々です。
軍医で精神科医のフィルのもとに、上官を殴ってしまったという兵士が
<精神異常・分類不能>の付箋と<凶暴・危険>という注意書きとともに送り込まれてくる。
適切な診断と治療をして外に追い出せとの命令だ。
この兵士は、恋人に宛てて手紙を出そうとしたのだが、
その内容のために、検閲に引っかかってしまう。
手紙のことで、上官に呼び出されるが、
ある質問をきっかけに突然兵士は暴れ出したのだ。
フィルは、この兵士にノートとボールペンを渡し、
生まれてこのかたの物語を書かせることにした。
兵士はジョージ・スミスという人物を自分に置き換え、
ジョージの物語として自分の生い立ちや家族、恋人、森での狩りについて詳しく語っている。
一見すると、なんら問題が無いように感じるが、よく読めば、、
いくつか不明瞭でぼやかされた部分や、欠落を見つけることができる。
フィルはそれを補うために催眠療法を試しみるが、それから導き出されるのは、
彼の犯罪と異常な性癖だった。
ストーリィを読むと、「どこがヴァンパイア?」って思うでしょ。
いえ、いえ、立派なヴァンパイアものですよ!
病名は忘れましたが、血を飲むのを好む精神病疾患がありますよね。
この小説はその病気を持つ一人の男の物語です。
ヴァンパイア小説に無くてはならないエロティズムも濃厚です。
血を飲む行為は性的興奮を伴うものなのですよ。
だから、ヴァンパイア小説は私をを魅了してやまないのです。
この小説の感想をひとことで表わすと「ゾクゾクした。」です。
今年読んだ本の中でNo.1はエリアーデ「妖精たち夜」ですが、
「きみの血を」はNo.2に見事に食い込みました。
ホラーとしてもミステリーとしてもすばらしい小説です。
きみの血をハヤカワ文庫NV
夢みる宝石ハヤカワ文庫 SF 365
人間以上ハヤカワ文庫 SF 317
不思議のひと触れシリーズ 奇想コレクション
海を失った男晶文社ミステリ
妖精たちの夜〈1〉
行きつけの本屋に行ったとき、「何がいい?」と聞かれ、
持っていたこの本をすかさず出して買ってもらいました。
カーネーションはすぐ枯らしてしまうことをよく知っている家族は、
私の好みもよくわかっていらっしゃるのです。
かれこれ半年以上たってやっと読みました。
家族の皆さん、こんな母親でどーもスミマセン。
さて、スタージョンといえば「人間以上」「夢見る宝石」などSF作品が有名ですね。
最近では短編集「海を失った男」「不思議のひと触れ」が刊行されています。
でも、私、ほとんど読んでいないのです。
短編はちょろっと読んでいましたが、長編はこの本が初めてです。
しかも、ヴァンパイアもの。
興味津々です。
軍医で精神科医のフィルのもとに、上官を殴ってしまったという兵士が
<精神異常・分類不能>の付箋と<凶暴・危険>という注意書きとともに送り込まれてくる。
適切な診断と治療をして外に追い出せとの命令だ。
この兵士は、恋人に宛てて手紙を出そうとしたのだが、
その内容のために、検閲に引っかかってしまう。
手紙のことで、上官に呼び出されるが、
ある質問をきっかけに突然兵士は暴れ出したのだ。
フィルは、この兵士にノートとボールペンを渡し、
生まれてこのかたの物語を書かせることにした。
兵士はジョージ・スミスという人物を自分に置き換え、
ジョージの物語として自分の生い立ちや家族、恋人、森での狩りについて詳しく語っている。
一見すると、なんら問題が無いように感じるが、よく読めば、、
いくつか不明瞭でぼやかされた部分や、欠落を見つけることができる。
フィルはそれを補うために催眠療法を試しみるが、それから導き出されるのは、
彼の犯罪と異常な性癖だった。
ストーリィを読むと、「どこがヴァンパイア?」って思うでしょ。
いえ、いえ、立派なヴァンパイアものですよ!
病名は忘れましたが、血を飲むのを好む精神病疾患がありますよね。
この小説はその病気を持つ一人の男の物語です。
ヴァンパイア小説に無くてはならないエロティズムも濃厚です。
血を飲む行為は性的興奮を伴うものなのですよ。
だから、ヴァンパイア小説は私をを魅了してやまないのです。
この小説の感想をひとことで表わすと「ゾクゾクした。」です。
今年読んだ本の中でNo.1はエリアーデ「妖精たち夜」ですが、
「きみの血を」はNo.2に見事に食い込みました。
ホラーとしてもミステリーとしてもすばらしい小説です。
きみの血をハヤカワ文庫NV
夢みる宝石ハヤカワ文庫 SF 365
人間以上ハヤカワ文庫 SF 317
不思議のひと触れシリーズ 奇想コレクション
海を失った男晶文社ミステリ
妖精たちの夜〈1〉
『きみの血を』、読みましたか。
ヴァンパイアものなんですね。ほほう。なるほど。
……すごい小説だってことがよく分かりました。私もこんど読んでみたいです。というか、スタージョンの本は全部読みたいくらいです。
母の日のプレゼントですか。
私は母の日に一度もプレゼントをやったことのないダメ息子でしたよ。
いや、一度くらいあったかな。小学生のころに。プラモデルを買うはずだったお小遣いで花を買ったため、しばらくふてくされてたような記憶があります。
図書館には、最近刊行された短編集しかないんですが、もう一度そこからチャレンジしてみようかな。
むか~し、実家には「人間以上」も「夢見る宝石」もあったはずなんだけどなあ。
私ではなく、姉が買ったので、なんとなく読まずじまいだったのです。
今考えれば、もったいないことです。
多分、もう捨てられているでしょう。
ところでマヨネ様、男性だったんですか。
私はてっきり女性だとばかり・・・。
勝手な思い込みってやつですね。
文章に男らしさが足りなかったかな。
というか、プロフィールに書いてなかったからですね。これからはちゃんと書いておこう。
『人間以上』も『夢みる宝石』も、たぶんいまでは貴重な本だと思いますよ。捨てちゃったのは不運でしたね。
スタージョンはこのところ出版ラッシュのようで、今月も創元SF文庫から『時間のかかる彫刻』という短篇集が出たそうです。
これからもいろいろ復刊してくれると嬉しいです。
実は、私はこの本、それほどとは思わなかったんですよ。ただ、そう思った人はもう一度読めと、あとがきにあったので、読み直すつもりにしています。
ものすごく期待して読み始めたのが悪かったのかもしれないです。
普通に読めば、「あぁ、良かった」と思ったかも。
スタージョン、見直されているんですね。
もしかしたら、「夢見る宝石」、「人間以上」の重版もあるかも。
気長に待とう。
てくり様は、全て読んでいらっしゃる。流石です。
「きみの血を」は、地味な話の積み重ねなので、盛り上がりには欠けるかも。
私なんか、読みながらも何度も振り返っては読み直したりしてました。
そして、読んだあとにももう一回ざっと目を通したり、かなり楽しみました。
あとがきにもあった、キング「呪われた町」も上巻だけですが入手していますので、そのうち読もうと思っています。
そのうちっていつだ?
実は、くろにゃんこさんのブログこそアフィリエイト向きだなと思ってたのですが、余計なお世話かなと
思いコメントしませんでした。
ところで私のアフィリエイトの結果は、12人の方がクリックしてくれてます、
で、購入者は、私自身の1名です;;
この場合は、報酬なしなんだそうです。
また、来ますね!
ではでは、早速リンクを貼ろう!とやってみました。
ほうほう、意外と簡単。
しかし、自分のブログの本すべてに作業したらずいぶん時間がかかるだろうなあ。
お暇なときに頑張ろう!
お得な情報ありがとうございました!
拙ブログで「はじめまして、ではない」と書いたのは、以前にジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの記事でコメントをしたからです。
あの後に、ハンドルネームを変えたのですよ。
それがきっかけで、くろにゃんこさんのブログはときどき拝見してます。だから今回の一件は、とても嬉しかったです。
それは、気づきませんで、というか気づかないよね。
ティプトリー、「キンタナロー」買ってあるんですけど、読んでないなぁ。
買ってからどれくらいたったかしら・・・
こちらのブログを見ていただいていたなんて、光栄です
そちらのブログの存在もつかめたことだし、私も伺わせてもらいますね~!