小泉八雲ネタが続いておりますが、今しばらくご辛抱を。
「怪談・奇談」に寄せられたコメントの中に、続きを考えてみましょうという課題があったというものがありました。
ウムウム。
面白そうではありませんか。
というわけで、<「茶碗の中」の続きを書いてみよう!>企画を考えてみました。
「茶碗の中」は、いろいろな八雲の本の中で取り上げられていますので、わりと簡単に見つけられると思います。
ぜひ、読んでみて、続きを考えてください。
その記事を、TBしていただければ幸いです。
では、ワタクシが考えましたものをお披露目したいと思います。
創作は、あまり得意ではないので、寛大な気持ちでお読みくださいネ。 . . . 本文を読む
この前読んだ小泉八雲「怪談・奇談」には、「狢」という話があります。
いわゆる<のっぺらぼう>で、大変有名なお話ですから、知らない人はそうはいないと思います。
ジブリのアニメ「平成たぬき合戦ぽんぽこ」にも「こんな顔だったかい?」というシーンがあるくらいです。
私が、この話を最初に知ったのはいつだったか忘れましたが、やはり小学校とか、そのあたりだと思うんです。
だから「狢」はとても怖い話だと思っていたんですね。
角川版「怪談・奇談」を読んだときも、怖い話のひとつだと思って読んだわけです。
ところが、学術文庫版を読んでみますと、なにやら滑稽で笑えることを発見したのです。
どうして?
解説を読んでみますと、「狢」の原拠は「百物語」となっています。
百物語といえば、怖い話を一夜にして百話話し、一話ごとにろうそくを吹き消していって、最後の一本を吹き消したときに、大変怖いこと(大きな音や風が巻き起こるとか)が起こるというあれです。
古典の怪談話が子供のころから好きだった私は、もちろん小学生のころに「百物語」をジュニア版で読んでいます。
しかし、この「狢」が収録されている「百物語」は、最後の一本を吹き消すと、たんすに目鼻が現れて「なんだんす」としゃべり出す。 . . . 本文を読む