クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

コンセプトがブレブレ?

2018年11月27日 | セーヌ・シリーズ(ヘアケア商品)
今日は、お客様から「50万円もするトリートメントをしたら自宅での手入れは何を使うの?」との話になり調べて見ました。

すると推奨している商品を見つけました。

最近は他社さんの商品にもほとんど興味がなく、原料メーカーさんの新製品(原料)だけを注目しているので久ぶりに他社さんの成分表を見ました。

シャンプーにはノンラウレス・ノンシリコン・パラベン未配合と書きながら、その前に「シリコンは網目状のものだから毛穴を詰まらせないとか、悪くない」とアピールしているのです。

その訳は自社製品のトリートメント剤にシリコンを配合しているからだったんですね。

シャンプー剤にはシリコン無配合としながらも、結局はトリートメント剤に数種類のシリコンを配合しているあたりは、とても曖昧なコンセプトで市販のシャンプー剤とあまり変わらないですね(実に残念です)

それにはシャンプーだけで良い感触を出すのは本当にコストも技術も難しいからなのです。

こちらがシャンプー・トリートメント・ブローミストの配合表です(私なりの評価を書いてみます)

シャンプー剤
水、コカミドブロピルベタイン、PEG-3ヤシ脂肪酸アミドMEA硫酸Na、ラウロイルメチルアラニンTEA、ラウロイルシルクアミノ酸Na、イソステアロイル加水分解シルクAMP、ボリクオタニウム64、ベルガモット果実油、尿素、加水分解水添デンプン、ラウリン酸マルチトール、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、ボリクオタニウム-10、水添レシチン、リゾレシチン、デキストリン,ラウラミドMIPA、PEG-50水添ヒマシ油、BG、クエン酸、エチドロン酸4Na、アルキルビロリドン、ラウリルピロリドン、水酸化Na、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸ボリグリセリル-2、ラウリン酸ボリグリセリル-10、エタノール、フェノキシエタノール

その他にバオバブオイルやら、その他の植物エキスなどもたくさん書いてありますが、主に上記の成分が主原料ですね。
これと言って特徴のあるシャンプーではなく、高価な原料を使っているわけでは無いので、比較的低コストで作れるシャンプー剤です。

トリートメント剤
水、尿素、アルギニン、乳酸、トリエチルヘキサン酸トリメチロールブロパン、ポリクオタニウム-37、 PEG-400、イソステアリルアルコール、イソステアリン酸、ミリスチン酸PPG-3ベンジルエーテル、 セテアリルアルコール、ステアルトリモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、BG、セテス-20、ポリクオタニウム-10、デキストリン、ラウリルトリモニウムクロリド、ジ(カブリル/カブリン酸)、PG、PPG-1トリデセス-6、ジメチコン、アモジメチコン、オレイン酸ソルビタン、エタノール、フェノキシエタノール、カプリン酸グリセリル、ラウリン酸ポリグリセリル-2、ラウリン酸ポリグリセリル-10、香料

上記の成分の他にも植物由来原料を含みますが、主原料は低コストで出来ていますね。
問題なのはシャンプーはノンシリコンとしながらもトリートメント剤にはジメチコン、アモジメチコンなどを配合している事です。
さらに危険なのはジココジモニウムクロリドなど、第四級アンモニウム化合物は皮膚への影響として炎症や熱傷などが注意される原材料です(その他にもクロリド系原料が使われている)ため刺激性が強く敏感肌やアレルギーの人は皮膚につかないよう要注意です。


ミスト剤(ブローローション)
水、変性アルコール、プロバンジオール、ヒドロキシプ口ピルキトサン、ポリオタニウム-64、バオバブ種子油、ジヒドロプロピルアルギニンHCI、トレハロース、クオタニウム-18、グリセリン、オレンジ油、PCAイソステアリン酸グリセレス-25、(C12-14)パレス-12、コカミドポロピルベタイン、ココアミンオキシド、(スチレン/ピニルピロリドン)コポリマー、ポリクオタニウム-6、BG、PG、コレステロール、オレス-10、オレス-20、グルコン酸銅、グルコノデルタラクトン、乳酸Na、リン酸、リン酸Na、エタノールアミン、エチドロン酸4Na、EDTA-2Na、エタノール、イソプロパノール、フェノキシエタノール、メチルパラベン、香料

先ず、水の次に変性アルコールを高濃度で配合していますが水にアルコールを混ぜ合わす為にコカミドプロピルベタイン(界面活性剤)を配合しています。
これをアウトバスで洗い流さない事は毛髪にとっては洗剤を着けっぱなしと言う事になります。
さらにツルツル感やサラサラ感を出すためにポリマーを使っているのですが、これではコーティングが強くなるためパーマ剤やヘアカラー剤などの操作に影響が出る可能性は高いと言えるでしょう。

これらのメーカーの商品は毛髪補修の成分よりも毛髪のコーティングが出来ればそれで良いのでしょうね。

この様にトリートメントメニューとヘアケア商品をセット販売で展開する場合は必ずと言って良いほど感触や手触りを重視している事が多いようですが、それが最も安くそして演出しやすいからです。

それにしても超が付くほどの高価なトリートメント施術料とヘアケア商品の販売コラボは一見上手くプロデュースしたように見えますが、どこかちぐはぐでコンセプトがブレブレに思います。

皆さんはどう感じられたでしょうか?




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