クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

iPhoneケースの事故を見て!

2019年05月31日 | ラ・ポーデュベベ(スキンケア)
今朝のニュースで最近話題となっているiPhoneのラメ入りケースの液漏れによる事故について考えてみる。

そもそも、この液体は何だろう?と思っている人も多いのでは?

この液体の正体はミネラルオイル(別名、流動パラフィン)と言う物で、鉱物油(石油)の廃油を精製した物です。

このミネラルオイルは昔から化粧品の原材料としても良く配合されています。

目的はエモリエント効果として肌を柔らかくするものですが、様々な原材料を混ぜ合わせる乳化作用もあるようです。

昔は多くの化粧品メーカーが採用していましたが、その理由はとにかく安価で、そこそこの使用感があるからです。
だって鉱物油は石油を精製した残りの廃油ですからね。
だから驚く程安く作れるのは当たり前の事なのです。
それとミネラルオイルと言う名前に惑わされるからですかね。

でもミネラルオイルと言う安全そうな名前とは裏腹に昔は残留した油分が酸化して黒皮症の原因にもなると言われ、化粧品への使用量は随分減りました。
最近では精製技術が良くなり、随分安全になったなんて言われていますが、それでもその特性に変わりはありません☠️
なぜなら、私達が化粧品を開発する時に原材料のメーカー資料の安全性を示すデータ表にはミネラルオイルフリーとわざわざ書かれている事で分かると思います。

そんなミネラルオイルは化粧品業界でだんだん行き場を失いかけてきましたが、その精製技術の向上により無色透明で水と遜色のない事から、今回のiPhoneケースに使われたり、美容室に滝などの水の代わりに流したりと様々な場面で使われるようになりました。

一見安全そうに思えるミネラルオイルでも、今回のiPhoneケースのようにプラスチックに入れていると、同じ石油製品である以上、溶解され液漏れが起きる事は安易に考えられる事なのです。

では、なぜiPhoneケースの液漏れで火傷のようになるのかと言うと、エモリエント効果による肌の溶解力からだと推測されます。
何しろ化粧品に配合する時には、ほんの微量の数値しか配合しませんからね。それでも肌を柔らかくするなんて言われていますから。
それが原液で、しかも長時間、体に触れていたら・・・
また、水とは違い蒸発する事が無いから余計にこわいです。

長々と書きましたが、私がセーヌやラ・ポーデュベベの開発に水溶性原材料に拘る理由がこれで少しは理解して頂けるかな〜?なんて😊

どんなに石油原材料が良くなったと言われも、ヒトは水(羊水)の中で分化して育った細胞の集まりです。
決して石油の中では細胞は活性化しません。
それは、これまでも、これからも、何十年、何百年経っても絶対に変わる事はありません😃



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