クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

オーガニック化粧品の表示が変わりますよ

2018年03月23日 | 美容について
今日はセーヌの製造元である、ニッシン化研さんとミーティングをしました。
そこでは今後の新商品の開発について、とても良い話し合いができました。

それと、今話題の『ノープー』についても話しましたが、実は気泡しないシャンプーは今から17〜8年前にも私は実験をしていて、それが良いものなら作りたいと思っていました。

前にも書いた事がありましたが、洗浄成分の汚れを落とす作用には(溶解、分解、吸着)となりますが、その中でも一般的な溶解性については界面活性剤(洗浄成分や可溶化剤など)で、分解作用があるものの代表的なものは酵素です。そして吸着にはグリセリンや泥やフィブロインなどが代表的なものでしょうか。

この中で以前にもシルクを使った泡のないシャンプーを実験していた事がありますが、非常に安全に汚れだけ吸着し、頭皮や毛髪に損傷を与える事がありませんでした。
それどころかシルクアミノ酸の持つ独特の補修力により手触りや艶も抜群に良かったです。

ですが問題は高濃度のシルクを使う事でシルクアレルギーの人には使えないし、防腐剤も必要になる事に加え価格も高価なので販売価格の高騰など事がありました。また泡が出ない事で使いにくいという事もありました。

そこで、最近の気泡のないシャンプーについて話し合っていましたが、感応性を上げるためにシャンプーと言うよりもコンディショナーよりに作られていて、カチオン界面活性剤の配合や高濃度のジメチコン(シリコン)が大量に配合されているものが多いと言う事で、敏感肌の人やアトピー性皮膚炎の方にはお勧めできないと言う物がほとんどです。

また、現在の気泡のないシャンプー剤をお勧めしているメーカーさんの中には「泡が悪い」みたいな文言を書いているようですが、現実には泡が悪いのではなく原材料の質により、安全性の高い洗浄成分を作る事が問題です。

私は商品開発時に、ある原料メーカーさんの資料を頂き、いまの優れた自然由来原料の界面活性剤(コラーゲン、ケラチン、タンパク質系)には必要以上にタンパク質の溶解性をさせないように作られているデータを見ました。

その理由は環境問題について、生分解性の良さを含め安全性への要求が非常に高くなっているからだそうです。

実際に私がシャンプーの開発した時にも『気泡の質』に拘った理由の一つにも、メーカーの実験データによる『泡のクッション性による毛髪の摩擦係数の軽減性』がありました。

加えて、質の良い泡は優れた気泡性と生分解性が最も重要で、それでいて毛髪の修復能力の高いものを条件にシャンプーを作ったのです。

現時点では気泡の無いシャンプーは使用感や爽快感などの問題で一般にはまだまだ受け入れられにくいですが、それでも泡の出ないシャンプーの需要が高まり、本当に優れた素材が見つかれば、いつかまた開発に挑戦してみても良いかな?と思います。

話は変わりますが、これまでオーガニック化粧品の定義についてはとても曖昧で100%オーガニック製品は食品以外では認められず、それでもオーガニック原料を少し添加していても『オーガニック化粧品』として販売されていました。

2018年 2月1日付けで製品のオーガニック成分の指数を表記する事も出来るように決まった事が「日本化粧品工業連合会」より通達があったようです。

これにより今後は「原材料の一部にオーガニック原料を含む」と言う絵曖昧な表現ができなくなります。
これまで消費者を欺き、オーガニック化粧品であると表記していたメーカーにとっては大打撃になりうる可能性も出てきますね。

ついでに書くと天然成分由来配合もNGになり自然由来成分となるようですよ。


しばらくは原料メーカーさんも製造メーカーさんも忙しくなりそうですね。



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