クレール美容室の独り言

近年は女性の抜け毛や薄毛が増え続けています。それらの予防にために安全な美容施術やヘアケア商品の開発を行っています。

濯ぐ時に、きしむシャンプーは?

2016年10月22日 | ヘアケア
昨日、お店に某メーカーのシャンプーとローションをセットにしたサンプルが郵送されてきました

最近は押しつけ的なサンプル送付が本当に増えてきました。

せっかくだから、早速に髪を洗って見ると、濯ぎ時には髪がきしみ、流しにくいです

ロングの人はとても大変だろうな~って思いました

意外と知られていない事ですが、女性が育毛シャンプーを考えた時、濯ぎ時の『きしみ』は脱毛の原因にもなりやすいのです

それは、髪がきしむ事で必要以上に引っ張られ、頭皮にストレスを与えるため、何時抜けても良い休止期の髪だけではなく、成長期の髪にも影響与えてしまうのです

その為に、後々の毛周期に影響を与える事も考えられるのです(だからシャンプーの仕方も大切なんですよ)

今日は、その『きしみ』について簡単なテストをしてみました

用意したものはサンプルで送られてきたシャンプー、スカルプシャンプー、ph試薬


左からスカルプシャンプー・サンプルシャンプー・ph試薬

ph検査容器にサンプルシャンプーを入れます

そこにph試薬を添加

するとphは5ぐらいの弱酸性を示します

そこに水道水を入れるます

するとphは6に上がります

同じように検査容器にスカルプシャンプーを入れます

そしてph試薬を添加

勿論phは5程度の弱酸性です

その後、水道水を入れてもスカルプシャンプーはph5のまま移動しません
※関係ないですけど、爪がピカピカしているのはネイルではなくもうすぐ発売する予定のネイルエッセンスを塗っているからです。


これは良くあることで、今回送られてきたシャンプー剤はまだ良いほうだと思いますが、中には弱酸性として売っていても水道水の影響を受けるとアルカリになるものもあります(ph調整剤を入れているものなど)

上記のテストの結果が全てではありませんがシャンプー剤にとってphが1程度上がると毛髪の膨潤状態に変化し、濯ぎ時のきしみが発生します。

シャンプー剤に水道水を混ぜてph移動するのは、もともとの原料の一部に中性やアルカリ性の物が含まれていて、それをph調整をしている事が多々あります。

その点も考慮してスカルプシャンプーを設計する時には、初めから弱酸性の原材料のみを厳選して配合しているのです。

その為、水道水の影響も受けず、ノンシリコンでノンリンスなのに、髪がきしむ事も無く濯ぎやすいのです

サンプルで送って頂いたシャンプーも無添加で良くできたシャンプーでしたが、このきしみは育毛を気にしている女性には不向きだと感じました。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする