ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

公判概略について(06/12/19)

2007年01月08日 | 大野病院事件

周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページより

公判概略について(06/12/19)

12月14日(金)に開催されました、公判前整理(6回目)の報告

 公判前整理は今回で終了する予定でしたが、決着はつかず、公判が始まってからも継続することとなりました。

第6回 公判前整理のご報告

 平成18年12月14日(金)、午後1時から午後4時半頃まで、第6回公判前整理が福島地方裁判所で開催されました。弁護団は平岩敬一弁護団長をはじめ7名で話し合いにのぞみました。今回で公判前整理は終了し、1月26日より公判が行われる予定でしたが、弁護団側から提出した証拠134点の殆どに対し検察側が不同意を示したため、裁判所の方から検察側に再考するようにとの指示があり、公判が始まった後でも、裁判官、検察官、弁護団との話し合いを継続することとなりました。しかし、1月26日(金)に第1回目の公判が予定通り開催されることとなり、今回の話し合いで2月以降毎月1回公判が開催されることとなりました。

 公判開催日は以下の如く決定いたしました。

第1回 1月26日(金)

第2回 2月23日(金)

第3回 3月16日(金)

第4回 4月27日(金)

第5回 5月25日(金)

(毎回 午前10時から午後5時までの予定、場所は福島地方裁判所)

また、今回、公判の争点として以下の如き点が挙がりました。

1.癒着胎盤の部位と程度

2.出血の部位・程度とその予見性

3.死亡したこととの因果関係

4.胎盤を剥離したことの妥当性、つまり、クーパー使用の妥当性

5.医師法21条違反の正否

などと決定しました。

 1月26日(金)の第1回目の公判は冒頭陳述、2回目以降から検察が申請した証人8名の尋問が行われることになりました。8名の証人とは、県立大野病院のすぐ近くの双葉厚生病院の産婦人科医、手術に一緒に参加した外科医、病院長、手術室にいた看護師、助産師、摘出した子宮の病理を担当した病理の医師、今回の事件について鑑定した医師の8名で、1回の公判で2名ずつ、証人尋問に立つ予定と決定いたしました。しかし、これで裁判は終了することはなく、その後、弁護団からの証人尋問もあり、裁判は当初、考えていた期間より長くなる見込みとなりました(一年位はかかると思われます)。

 次回は、第1回公判の結果についてご報告する予定です。  以上

平成18年12月19日

(文責 佐藤 章)

****** 参考:

県立大野病院事件 公判前整理手続き終了

日本医学会、声明文

公判概略について(06/7/28)

公判概略について(06/9/23)

公判概略について(06/10/19)

県立大野病院事件についての自ブログ内リンク集


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おこるべくして起こった事故。一人医長で頑張って... (助産師)
2007-01-09 22:57:46
それなのに刑事事件で、もしかして今後、民事でも訴えたりされて貴重な産科医を叩いてどうするんだろ。

本当に、産むとこなくなるよ?

産科医がいなかったら、助産師だけじゃお産できっこないんだから。

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全国の産科医療を消滅させたのだから、せめて便所... (福島県警察の便所)
2007-01-10 12:49:19
全国の産科医療を消滅させたのだから、せめて便所だけでも場所を提供してもらったらいかがでしょうか。
返信する

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