紫のオルフェ~何でもかんでも気になる音楽、名曲アルバム独り言

ジャズ、ラテン、クラシックを中心として、名曲、アルバム演奏者を紹介します。&私の独り言を…

このキリンのジャケットは有名だよね…アントニオ・カルロス・ジョビン~波

2007-09-10 21:59:20 | ラテン・インストゥルメンタル
こんばんわ。
あっ先日、カテゴリー欄をチョイ、カスタマイズしまして、少しだけですが前よりは、検索し易くなったと思います。
ジャズ・ホーンを、サックスとトランペットとその他に分けてます。
ジャズその他も、ベース、コンボ、その他に分け直しました。

さて、今日はボサ・ノヴァの超名盤、「アントニオ・カルロス・ジョビン」の「波」を紹介します。
先日書きましたが、ラテンは絶対に夏の音楽と自負してますので、できるだけ残暑の内に、紹介したいなぁなんて思っています。

アルバムタイトル…波(ウェイヴ)

パーソネル…リーダー;アントニオ・カルロス・ジョビン(p、g、harpsich)
      アービー・グリーン(tb)
      ジミー・クリーヴランド(tb)
      ジェローム・リチャードソン(fl、picco)
      ロン・カーター(b)
      クラウス・オガーマン(arr、cond) 他

曲目…1.波、2.赤いブラウス、3.ルック・トゥ・ザ・スカイ、4.バティディーニャ、5.トリステ、6.モハーヴェ、7.ディアローゴ、8.ラメント、9.アンティグァ、10.キャプテン・バカルディ

1967年5月22日~24日、6月15日、ニュージャージー、ヴァン・ゲルダー・スタジオにて録音

原盤…CTI 発売…ビクター・エンターテインメント
CD番号…UCCU-5007

演奏について…全編に吹く、カラッっとした季節風と青い空の如く、さわやかで軽快な「ジス・イズ・ザ・ボサ・ノヴァ」と言って良い名演奏に包まれたアルバムで、タイトル曲「波」では、「ジョビン」のピアノの流麗な音に幸せを感じる。

2曲目「赤いブラウス」では、「リチャードソン」のフルートが最高に聴き所。
同じフレーズを吹いているのだが、聴いているととてもハッピーになれて、サンパウロの風が、心地よく体に纏わりついて来る気分です。

3曲目「ルック・トゥ~」…ボサ・ノヴァのギターリズムに乗って、ストリングスとトローンボーン「グリーン」、「クリーヴランド」二人が軽やかなサウンドを奏でる。
聴いていると、正に題名通りの青い空と白い雲が眼前に浮かんでくる。

4曲目「バディーニャ」…この曲は一言で言おう。
極上のイージー・リスニングだ!!

5曲目「トリステ」…この曲も「ジョビン」のピアノ、アドリブセンスが抜群で、ストリングス、トロンボーン、ギター群と、ほのぼの系トーンで統一した演奏がウォームな雰囲気を醸し出す。

6曲目「モハーヴェ」も5曲目と同様のアプローチで、聴いた後に心が温かくなる事間違い無いでしょう。
「ジョビン」のボサ・ノヴァは、心底優しいサウンドです。

7曲目「ディアローゴ」はやや翳りと哀愁あるメロディが印象的なトラック。
輪唱の様に繰り広げられる「トランペット」、「トローンボーン」、「ストリングス」の調べが、美しい。

8曲目「ラメント」…良いです。goodです。
「ジョビン」の味わい深いヴォーカルが聴けちゃいます。
伴奏してくれる「トロンボーン」や「フルート」も、とてもハイセンスです。
それからベースの「カーター」がぶいぶい言わせているのも良い!!

9曲目「アンティグァ」…この曲もベース「カーター」がリズムを構築していて、ソフトな曲なのに、重厚感を残していて、軟派にしないのは流石の演奏。
ハープシコードでソロを取る「ジョビン」のアドリブは、とにかく気持ちが良い。
「フルート」はアンニュイな雰囲気を出していて、パーカッション群との絡みも行けてます。

10曲目「キャプテン~」は、ハイハットでシンバルを刻み続けるドラマーが良い仕事をしている。ところで演奏者は誰なんだろう?
ここでは、トロンボーンがメロディを吹いて、「カーター」が、ガッツリベースをかき鳴らして曲を〆てる。
「ジョビン」はピアノとギターの両方を弾いている様で、アシストに廻っている。
いずれにせよ、終曲を飾るのに相応しい、盛り上がり曲です。


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