ブルー・ノートの看板アーティスト達が多数参加した、「ジョー・ヘンダーソン」の60年代でのBNラスト・アルバム。
後に85年に「ザ・ステイツ・オブ・テナー」vol1&vol2を発表するんだけど。
究極のモード・ジャズを今宵は堪能して下さい。
アルバムタイトル…モード・フォー・ジョー
パーソネル…リーダー;ジョー・ヘンダーソン(ts)
リー・モーガン(tp)
カーティス・フラー(trb)
ボビー・ハッチャーソン(vib)
シダー・ウォルトン(p)
ロン・カーター(b)
ジョー・チェンバース(ds)
曲目…1.ア・シェイド・オブ・ジェイド、2.モード・フォー・ジョー、3.ブラック、4.カリビアン・ファイア・ダンス、5.グランテッド、6.フリー・ホイーリン
1966年1月27日録音
原盤…BLUE NOTE ST-84227 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6628
演奏について…オープニング曲「ア・シェイド・オブ・ジェイド」…いかにもBNらしいマイナー・チューンのユニゾンから序奏が始まり、すぐさま「ヘンダーソン」のざらついた音色のテナー・サウンドでスケールの大きいアドリブを吹く。
勿論、「モーガン」、「ハッチャーソン」の演奏もバッチリ決まっています。
その後、「シダー・ウォルトン」がセンスと雰囲気満点のモード・ピアノをガンガンと弾き捲る。
ドライヴする、「カーター」のベースと、「ジョー・チェンバース」のハイ・ハットがいかしてます。
2曲目「モード・フォー・ジョー」…タイトル曲でも有るんですが、「ヘンダーソン」が変則的に、音を切りながら吹くアドリブ演奏が個性的で面白い。
しかし、変則的で有りながら、歌心が溢れていて、エモーショナルなフレーズは、とても好ましい。
次いで「ハーチャーソン」のソロに入るのだが、「ハッチャーソン」にしては、ぶっ飛んではいないメロディアスな演奏です。
「フラー」は、もう「フラー」の世界をフル・オープンにしていて…ほのぼの系の音色で、とても優しい気持ちにさせられる優しい調べを演ってくれます。
終盤で、とっても渋~いソロを演く「ロン・カーター」が、楔のワン・ポイントになっていて…気持ち良~い!!
最後の終わり方が、「A列車で行こう」っぽいのもお洒落です。
3曲目「ブラック」…この曲は「ヘンダーソン」の演奏とフレーズにピッタリですねぇ。
非常に都会的で、カッコイイ曲だし、「ヘンダーソン」節もこの曲の展開にバッチリはまっています。
受ける「モーガン」のソロの出来も抜群で、とてもブリリアントな音色で、思い切り吹き捲る「モーガン」が彼の十八番と言えるぐらいの演奏です。
「ウォルトン」のソロは華麗で、きらびやかな感覚がグー!
後半の「ヘンダーソン」のシャウト&ブロウも〆に持って来いで、混然一体となったスーパー・アーティスト達の宴に乾杯!ですね!!
4曲目「カリビアン・ファイア・ダンス」…曲名の通り、カリブを感じさせる熱いダンシング・サウンドで、「ヘンダーソン」はうねる様なフレーズで、カリブの熱い夜を見事に表現する。
その後にソロを取る「フラー」の出来が抜群の出来栄えで、彼には珍しいぐらいに熱を帯びた熱いサウンド&フレーズで曲を盛り上げる。
「ハッチャーソン」のソロもいかにもってな感じで…ヴァイブの幻想的な響きがこれ程カリビアン・ナイトに合うとは…新しい発見か?(ちと大袈裟)
ドラムス「ジョー・チェンバース」のエキゾチックなドラミングもgoodです。
5曲目「グランテッド」…ハード・バピッシュな1曲で、「フラー」「ヘンダーソン」の順番でソロを取るんですが、「ヘンダーソン」がまた、一音一音切る様に、個性的なフレーズを演るかと思えば、思い切り吹くブロウイングとの組合せも有って、彼の多くの引き出しが表れます。
「ハッチャーソン」、「ウォルトン」と続くセンス抜群のそれぞれのアドリブも聴き所で言う事無しですね。
ラスト「フリー・ホイーリン」…「リー・モーガン」のオリジナル曲らしく、この曲では「モーガン」のソロがピカ1の出来です。
6拍子の変調ブルーズなのですが、流石のアドリブを演ってくれます。
「フラー」も短いですが、燃えたイメージのアドリブで、「ハッチャーソン」も小洒落たソロを演ってくれて…〆の全員でのユニゾンもピタッと決まります。
決してA級の名盤ではないかもしれないですが、ひっそりと聴きたい愛すべきB(C)級名盤に1枚ですね!!
後に85年に「ザ・ステイツ・オブ・テナー」vol1&vol2を発表するんだけど。
究極のモード・ジャズを今宵は堪能して下さい。
アルバムタイトル…モード・フォー・ジョー
パーソネル…リーダー;ジョー・ヘンダーソン(ts)
リー・モーガン(tp)
カーティス・フラー(trb)
ボビー・ハッチャーソン(vib)
シダー・ウォルトン(p)
ロン・カーター(b)
ジョー・チェンバース(ds)
曲目…1.ア・シェイド・オブ・ジェイド、2.モード・フォー・ジョー、3.ブラック、4.カリビアン・ファイア・ダンス、5.グランテッド、6.フリー・ホイーリン
1966年1月27日録音
原盤…BLUE NOTE ST-84227 発売…東芝EMI
CD番号…TOCJ-6628
演奏について…オープニング曲「ア・シェイド・オブ・ジェイド」…いかにもBNらしいマイナー・チューンのユニゾンから序奏が始まり、すぐさま「ヘンダーソン」のざらついた音色のテナー・サウンドでスケールの大きいアドリブを吹く。
勿論、「モーガン」、「ハッチャーソン」の演奏もバッチリ決まっています。
その後、「シダー・ウォルトン」がセンスと雰囲気満点のモード・ピアノをガンガンと弾き捲る。
ドライヴする、「カーター」のベースと、「ジョー・チェンバース」のハイ・ハットがいかしてます。
2曲目「モード・フォー・ジョー」…タイトル曲でも有るんですが、「ヘンダーソン」が変則的に、音を切りながら吹くアドリブ演奏が個性的で面白い。
しかし、変則的で有りながら、歌心が溢れていて、エモーショナルなフレーズは、とても好ましい。
次いで「ハーチャーソン」のソロに入るのだが、「ハッチャーソン」にしては、ぶっ飛んではいないメロディアスな演奏です。
「フラー」は、もう「フラー」の世界をフル・オープンにしていて…ほのぼの系の音色で、とても優しい気持ちにさせられる優しい調べを演ってくれます。
終盤で、とっても渋~いソロを演く「ロン・カーター」が、楔のワン・ポイントになっていて…気持ち良~い!!
最後の終わり方が、「A列車で行こう」っぽいのもお洒落です。
3曲目「ブラック」…この曲は「ヘンダーソン」の演奏とフレーズにピッタリですねぇ。
非常に都会的で、カッコイイ曲だし、「ヘンダーソン」節もこの曲の展開にバッチリはまっています。
受ける「モーガン」のソロの出来も抜群で、とてもブリリアントな音色で、思い切り吹き捲る「モーガン」が彼の十八番と言えるぐらいの演奏です。
「ウォルトン」のソロは華麗で、きらびやかな感覚がグー!
後半の「ヘンダーソン」のシャウト&ブロウも〆に持って来いで、混然一体となったスーパー・アーティスト達の宴に乾杯!ですね!!
4曲目「カリビアン・ファイア・ダンス」…曲名の通り、カリブを感じさせる熱いダンシング・サウンドで、「ヘンダーソン」はうねる様なフレーズで、カリブの熱い夜を見事に表現する。
その後にソロを取る「フラー」の出来が抜群の出来栄えで、彼には珍しいぐらいに熱を帯びた熱いサウンド&フレーズで曲を盛り上げる。
「ハッチャーソン」のソロもいかにもってな感じで…ヴァイブの幻想的な響きがこれ程カリビアン・ナイトに合うとは…新しい発見か?(ちと大袈裟)
ドラムス「ジョー・チェンバース」のエキゾチックなドラミングもgoodです。
5曲目「グランテッド」…ハード・バピッシュな1曲で、「フラー」「ヘンダーソン」の順番でソロを取るんですが、「ヘンダーソン」がまた、一音一音切る様に、個性的なフレーズを演るかと思えば、思い切り吹くブロウイングとの組合せも有って、彼の多くの引き出しが表れます。
「ハッチャーソン」、「ウォルトン」と続くセンス抜群のそれぞれのアドリブも聴き所で言う事無しですね。
ラスト「フリー・ホイーリン」…「リー・モーガン」のオリジナル曲らしく、この曲では「モーガン」のソロがピカ1の出来です。
6拍子の変調ブルーズなのですが、流石のアドリブを演ってくれます。
「フラー」も短いですが、燃えたイメージのアドリブで、「ハッチャーソン」も小洒落たソロを演ってくれて…〆の全員でのユニゾンもピタッと決まります。
決してA級の名盤ではないかもしれないですが、ひっそりと聴きたい愛すべきB(C)級名盤に1枚ですね!!
こういえばこのアルバム、聴きそびれてました。
「ザ・ステイツ・オブ・テナー vol1&vol2」は、思い出しては棚から取り出しているのですが。
この記事を書いていながら、実は私は「ザ・ステイツ~」を持っていないんですよ。
まじに欲しいんですけど…。
手に入れたら、紹介したいと思います。