いもりんのヒルズ的生活+貧乏昔話

教師から起業家へ。無一文の外国人夫との超ビンボーな暮しから脱出、奮闘の末つかんだ、ちょこリッチな生活をおバカ調で公開。

高学歴=お金持ちではない:実証その1

2008年10月25日 17時51分28秒 | 国公立からニューリッチ(お受験・教育)
先日、定年退職した元教授(現在は名誉教授)がボソッと
「博士課程に行くと就職が出来なくなるから、いまは行かない方がいいなあ・・・」と言ったので驚いた。

文系なら分かる。
経済学部の友達は、総合商社に就職したのだが(バブル崩壊の頃)、
大学院に行かないのかと聞いたところ「行ってどうすんだよ」と笑われた。
トシだけ食って、変なプライドばかり助長されて、民間企業に入れなくなる、と言い放っていた。
なるほど、そんなものかと思っていた。

しかしこの教授は工学部である。
学部卒(がくぶそつ:4年だけで卒業)では物足りず、博士課程の前期(修士)を取り、後期(博士)に進むのがメジャーではなかったか?
院生をどんどん入れて、論文を書かせ、学位を取らせるべく、研究に励ませていたのではなかったのか?

その商社の彼が就職した直後、バブルは崩壊した。
就職が困難なのに並行して、大学もどんどん大学院を増設したので、院生は飛躍的に増加した。
しかも少子化で、大学の先生のポストは減る一方で、就職できる保証もない。

私は聞いた。「じゃあ、博士を出たらどうするの?」
元教授は言った。「アルバイトで食いつなぐ生活になる」と。

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水月 昭道
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この本は衝撃的だった。有名大学、高学歴といった立派な学歴・・・の社会が崩れていく。

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